概説 |
細菌を殺菌するお薬です。細菌が原因の病気に用います。 |
作用 | 感染症は、病原微生物が人の体に侵入し悪さをする病気です。腫れや発赤、痛みや発熱などを生じ、人に苦痛をもたらします(実は、このような症状は病原微生物と戦うための体の防衛システムでもあるのです)。
病原微生物には、細菌やウイルス、真菌(カビ)などが含まれます。このお薬が有効なのは おもに“細菌”による感染症です。病原菌が死滅すれば、腫れや痛みがとれ、熱のある場合は解熱します。 |
特徴 | 重い副作用を起こすことがあるので、一般的な感染症に用いることはありません。他に有効な薬剤がない場合に限り使用することになっています。 |
注意 |
 【診察で】
- 血液の病気など持病のある人は、医師に伝えてください。
- 服用中の薬を医師に教えてください。
 【注意する人】
- 血液の病気のある人には用いません。
- 高齢の人や子供には向きません。
- 腎臓の悪い人は、服用量、服用間隔などに配慮が必要です。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 抗がん剤など骨髄抑制を起こす薬と併用すると、血液の副作用がでやすくなります。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方を守ってください。症状や年齢によって用法用量が異なります。
- 副作用がでやすいので、長期服用はしません。最大限2週間までです。
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効能 |

- 【適応菌種】

- 本剤に感性のブドウ球菌属、大腸菌

- 【適応症】

- 急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎
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用法 |
通常成人1日量チアンフェニコールとして、500〜1,000mgを3〜4回に分けて経口服用する。年齢・症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
注意したいのは、造血機能の低下による「再生不良性貧血」です。まれな副作用ですが、念のため注意してください。発熱、喉の痛み、皮下出血(青あざ)などがあらわれたら、すぐに受診しましょう。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 再生不良性貧血..だるい、動悸、息切れ、発熱、喉の痛み、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉からの出血。
- 末梢神経炎..手足のしびれ、感覚の異常感。
 【その他】
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