おくすり110番
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成分(一般名) エフィナコナゾール
製品例 クレナフィン爪外用液10% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の化学療法剤/抗真菌剤/爪白癬治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 真菌を殺菌する塗り薬です。爪白癬(つめはくせん)に用います。
作用

【働き】

カビの仲間を専門的に‘真菌’といいます。俗にいう水虫は真菌のうちの白癬菌(皮膚糸状菌)による皮膚感染症です。この白癬菌が爪に感染すると、爪が白く濁り厚みがでてボロボロもろくなってきます。爪白癬(つめはくせん)です。

このお薬は、そのような爪白癬の治療に用います。有効成分はエフィナコナゾールという抗真菌薬です。高い透過性を特徴とし、爪の中や爪の下の皮膚によく浸透し白癬菌の発育を阻止します。治療期間は長めになりますが、爪白癬の完治が期待できます。

【薬理】

真菌の細胞で人と違うところは、エルゴステロールを主成分とする植物性細胞膜をもっている点です。この薬は、そのエルゴステロールの生合成を阻害し、真菌の発育を抑制または阻止することにより、殺菌的に抗真菌作用を発揮します。

【臨床試験】

爪白癬に対する効果をプラセボ(にせ薬)と比較する試験が行われています。参加したのは、爪感染面積が50%以下の軽度〜中等度の爪白癬の患者さん870人。このうち656人はこの薬を、別の214人はプラセボを使用し1年間治療を続けます。有効かどうかの判断は、1年後の完全治癒率を比較することでおこないます。

その結果、この薬を使用していた人達の完全治癒率は17.8%(117/656人)、プラセボの人達は3.3%(7/214人)でした。この薬のほうが明らかに治癒率が高く、爪白癬に対する有効性が証明されたわけです。なお、完全治癒とは、目視による感染面積が0%、かつ爪から採取した検体の真菌学的検査が陰性(鏡検陰性かつ真菌培養陰性)になることです。
特徴
  • 爪白癬を適応症とする日本初の外用剤です。有効成分のエフィナコナゾールは、強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを持つトリアゾール系の抗真菌薬になります。他の抗真菌薬と比較し、爪の透過性に優れることから、爪白癬の効能に特化して開発されました。単独で用いるほか、内服療法と併用することもあります。
  • 他の外用抗真菌剤といちばん違うのは、爪の成分のケラチンとの吸着率が低く、爪透過性がより高い点です。このため、爪の内側や爪の下の皮膚に薬剤が到達しやすく、そこに存在する白癬菌に対しても高い抗真菌活性を発揮できるわけです。
注意
【診察で】
  • 水虫の薬で‘かぶれ’を起こしたことのある人は、医師に話してください。
  • 市販の水虫薬を使用していた場合は、そのことを伝えておきましょう。検査で菌が見つけにくいことがあります。

【注意する人】

患部の周辺に傷口がある場合は、注意深く使用します。

【使用にあたり】
  • 使用部位や用法・用量は、医師の指示どおりにしてください。詳しい使い方や注意事項は説明書にありますので、よく読んでおきましょう。
  • 通常、1日1回、ハケで病気の爪全体に塗ります。爪と皮膚の境目にも十分に塗ってください。
  • 刺激を感じることがありますから、周りの皮膚についた薬液はティッシュペーパーや綿棒でふき取ってください。周囲に傷がある場合は特に注意しましょう。
  • 時間は夜就寝前がよいかもしれません。ただ、入浴やシャワーの後に使う場合は、水けをふき取り、爪を乾燥させてからにしてください。また、薬を塗った爪は、寝具や衣服に触れる前に乾かしておきましょう。
  • 薬剤の浸透がよくなるよう、必要に応じ、やすりや爪切りなどで爪の手入れをしたあと使用するとよいでしょう。
  • 患部に化粧品などを使用しなてはいけません。
  • 誤って、目に入らないように注意してください。万一入った場合は、直ちに水で洗い流してください。
  • 使用期間は爪部位や感染面積などによります。いったん変色した爪が元通りに回復するわけではありません。爪が生えかわり きれいになるまで半年から1年くらいかかります。決められた期間、根気よく続けることが大切です。
  • 可燃性のため火気厳禁です。保存および使用の際は火気を避けてください。
  • 開封後3カ月(12週間)経過した場合は、残液を使用しないでください。

【食生活】

靴下、バスマット、トイレのスリッパなども感染源になりやすいので、こまめに洗濯し清潔にしておきましょう。

【備考】

爪白癬の治療は、治癒率が高いイトラコナゾール(イトリゾール)やテルビナフィン(ラミシール)による内服療法が推奨されます。一方で、副作用や薬物相互作用の問題から、とかく合併症の多い高齢者は敬遠されがちです。このような場合に、この薬(クレナフィン)やルリコナゾール(ルコナック)による外用療法が治療選択肢となります。
効能

【適応菌種】

皮膚糸状菌(トリコフィトン属)

【適応症】

爪白癬
用法 1日1回罹患爪全体に塗布する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 塗り薬ですので、副作用は少ないです。塗布時の刺激感は心配ないと思いますが、患部以外についた無用な薬液はすぐにふき取るようにしてください。人によってはカブレを起こすことがありますので、かえって赤みやカユミがひどくなる場合は早めに受診してください。

  • 刺激感(しみる、ヒリヒリする、熱感)
  • 発赤、紅斑、水ぶくれ、かゆみ、痛み、かぶれ(接触皮膚炎)
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye