おくすり110番
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成分(一般名) BCG
製品例 イムノブラダー膀注用40mg~80mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の生物学的製剤/結核菌含有製剤/他に分類されない生物学的製剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 膀胱がんを治療するお薬です。
作用

【働き】

膀胱がんに対する免疫力を強め、がん細胞を破壊・死滅させます。膀胱がんのうち膀胱上皮内がんと表在性膀胱がんによく効きます。完治の割合は、上皮内がんで約60%です。

具体的な使い方は、週に1回、この薬をカテーテルで膀胱内に注入、2時間ほど保持し腫瘍細胞と十分接触させます。これを計8回、8週にわたり繰り返します。

【薬理】

この薬は、結核菌の毒力を弱めた製剤で、結核の予防ワクチン“BCG”と同じものです。この溶液を膀胱内に注入すると、BCGは腫瘍部位に付着し、その細胞内部に取り込まれます。すると、BCGと腫瘍細胞に対する免疫を生じ、強い炎症反応が起こります。このようなBCG反応において、免疫系細胞のマクロファージが活発に働き、腫瘍細胞を貪食・破壊していきます。
特徴
  • 結核菌(BCG)の生菌製剤です。
  • 膀胱上皮内がんと表在性膀胱がんの治療に広く用いられるようになりました。経尿道的腫瘍切除術(TUR-Bt)のあと、再発防止のために用いることもあります。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。妊娠中は使用できません。
  • 事前に医師から、起こるかもしれない副作用や注意事項について十分説明を受けてください。

【注意する人】

体の免疫力が弱っている人は使用できないことがあります。たとえば、エイズや白血病にかかっている人、あるいは抗がん薬や免疫抑制薬、大量のステロイド薬を服用中の人などです。これらの人では免疫力が上がりにくく、全身性の結核に感染してしまうおそれがあります。

  • 適さないケース..免疫抑制状態(エイズ、白血病、リンパ腫、抗がん薬・免疫抑制薬・ステロイド薬などによる治療中)、活動性の結核症、熱性疾患、尿路感染症、肉眼的血尿、妊娠中の人など。
  • 注意が必要なケース..結核既往歴、ツベルクリン反応強陽性の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

免疫抑制薬や大量のステロイド薬、多くの抗がん薬など、免疫力を弱める薬との併用は控えます。また、結核菌に抗菌活性をもつ抗菌薬(抗生物質)は、この薬の作用に影響をおよぼす可能性があります。

  • 飲み合わせの悪い薬..免疫抑制薬、大量のステロイド薬、免疫抑制作用を伴う抗がん薬。
  • 飲み合わせに注意..抗菌薬(抗生物質)。

【使用にあたり】
  • 専門医による治療がおこなわれます。まず、尿を排出し、そのあと膀胱内に薬液をゆっくり注入していきます。注入後、1〜2時間は尿意をがまんしなければなりません。治療中に何かつらい症状があらわれたら、どんなことでもスタッフに話してください。
  • 注入後の最初の排尿は、腰掛けて、指定された容器内にしてください。
  • 治療後、排尿痛、灼熱感、頻尿、関節痛、また、発熱やかぜ症状を含め、いつもと違う症状があらわれたら、すぐに医師と連絡をとってください。排尿痛がひどいときは、鎮痛薬でやわらげることもできます。

【検査】

副作用や効果をチェックするため、定期的に検査を受けなければなりません。一通りの治療が終了したら、尿の細胞診や膀胱鏡による効果の判定をおこないます。
効能 表在性膀胱癌、膀胱上皮内癌。
用法
【薬剤の調製】
  • 80mg製剤..通常、本品1本(80mg)に添付の溶剤(日本薬局方生理食塩液)2mLを加え40mg/mLの懸濁液とする。これに日本薬局方生理食塩液39mLを更に加え均等なBCG希釈液を調製する。
  • 40mg製剤..通常、本品1本(40mg)に添付の溶剤(日本薬局方生理食塩液)1mLを加え40mg/mLの懸濁液とする。これに日本薬局方生理食塩液19.5mLを更に加え均等なBCG希釈液を調製する。

【投与方法】

尿道カテーテルを膀胱内に無菌条件下で挿入し、残尿を排出した後、通常80mgのBCGを含有している希釈液を同カテーテルより膀胱内にできるだけゆっくりと注入し、原則として2時間膀胱内に保持するようにつとめる。これを通常週1回8週間繰り返す。なお、用量及び回数は症状に応じ適宜増減し、また、投与間隔も必要に応じ延長できることとする。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 排尿痛や頻尿、血尿、関節痛、腰痛、発熱、発疹など、いろいろな副作用があらわれます。多くは1、2日で軽快しますので、軽い副作用の場合、治療を優先しなければなりません。

全身もしくは局所の副作用としてもっとも注意を要するのは、肺結核など結核菌感染症です。もし、発熱をともなうひどいカゼのような症状が2日以上続く場合は、ただちに医師に連絡してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 結核の発病(BCG感染)..高熱、悪寒、倦怠感、関節痛、咳。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 重い過敏症..発疹、じんま疹、全身発赤、顔や口・喉や舌の腫れ、咳き込む、ゼーゼー息苦しい。
  • 腎不全..尿が少ない・出ない、むくみ、尿の濁り、血尿、だるい、吐き気、頭痛、のどが渇く、けいれん、血圧上昇。

【その他】
  • 排尿痛、頻尿、血尿、尿道痛、排尿困難
  • 発熱、倦怠感、頭痛、関節痛、腰痛、下腹部痛
  • 発疹、じんま疹
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye