 概説 |
糞線虫という寄生虫を駆除するお薬です。糞線虫症に用います。 |
 作用 | 糞線虫は、熱帯や亜熱帯地方に分布する寄生虫の一種です。国内では沖縄や奄美諸島に見られます。
糞線虫は皮膚を通して人の体内に入り、小腸に寄生します。その数が多くなると、腹痛や便秘など胃腸症状を引き起こします。
このお薬は、糞線虫に有効な駆虫薬です。糞線虫の成虫を殺虫・駆除し、さらに、その卵や幼虫に対しても産生を抑制し発育を阻害します。 |
注意 |
【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。
【注意する人】
- この薬で過敏症を起こした人は、再服用を避けます。
- 肝臓や腎臓の悪い人は、慎重に使用する必要があります。
- 【飲み合わせ・食べ合わせ】
- 喘息の薬のテオフィリン（テオドール）の作用や副作用を強めるおそれがあります。
【使用にあたり】
- 食後に、口の中でかみ砕いてから飲んでください。
- ふつう、３日間だけ服用します。その後の検査で、糞線虫が見つかれば、さらに治療を繰り返します。
- 【食生活】
- 頭痛やめまい、ふらつきを起こすことがあります。車の運転、危険な仕事、高所での作業には十分注意してください。
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効能 |
糞線虫の駆除。 |
用法 |
通常、チアベンダゾールとして体重１ｋｇ当たり１日量２５〜５０ｍｇを２〜３回に分けて経口服用する。服用は３日間連続服用を１クールとし、糞便内幼虫が陰転化しない場合は繰り返す。ただし１日最高量は３ｇとする。本剤はなるべく食後に経口服用し、口中でかみ砕いてから服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
おもな副作用は、吐き気、食欲不振、めまい、頭痛、けん怠感などです。もし、服用開始後に、発疹や発赤など過敏症状があらわれたら、すぐ医師に連絡してください。
多くはありませんが、まれに、肝障害や黄疸、血尿、一過性の視力障害、また、精神的な変調をきたすことがあります。このような場合も医師に相談するようにしましょう。
【重い副作用】 ．．めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- アナフィラキシー様症状．．じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、息苦しい（ゼーゼー）。
- 重い皮膚・粘膜障害．．発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
- 肝臓の重い症状．．だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
【その他】
- 吐き気、吐く、食欲不振、胸やけ、腹痛、下痢
- めまい、ふらつき、頭痛、倦怠感
- 発疹、かゆみ
- 目のかすみ、目の異常感覚、黄色く見える、結膜充血
- 発熱、血尿、しびれ、イライラ感、神経過敏
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