概説 |
鞭虫という寄生虫を駆除するお薬です。 |
作用 | 鞭虫は、大腸に寄生する寄生虫の一種です。その数が多くなると、貧血症状を起こしたりします。
このお薬は、鞭虫に有効な駆虫薬です。鞭虫の体内代謝を阻害し、死滅させます。鞭虫症に用いるほか、エキノコックス症(包虫症)に応用されることがあります。 |
注意 |
【診察で】
- 妊娠中もしくはその可能性のある人は、医師に伝えてださい。妊娠中は使用できません。
- 服用中の薬を医師に教えてください。
【使用にあたり】
- 指示どおりに正しくお飲みください。鞭虫症では、ふつう、3日間だけ服用します。
- 包虫症に応用する場合、長期服用となることがあります(1カ月間くらい)。
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効能 |
- 【適用】
- 鞭虫症
- 【応用】
- エキノコックス症(包虫症)
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用法 |
通常、成人及び小児はメベンダゾールとして1回100mgを1日2回(朝・夕)3日間経口服用する。ただし、体重20kg以下の小児は半量にするなど、適宜減量する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
おもな副作用は、吐き気、めまい、頭痛、発疹などです。また、包虫症に対する長期大量使用においては、肝障害が報告されています。子供では、けいれん発作の発現に念のため注意してください。
【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔のむくみ・腫れ、のどが腫れゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
- 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
- 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
【その他】
- 吐き気、吐く、腹痛
- めまい、頭痛、けいれん
- 発疹、発赤、じん麻疹
- 肝機能異常
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