おくすり110番
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成分(一般名) アヘン・トコン散
製品例 アヘン・トコン散、ドーフル散 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 アヘンアルカロイド系麻薬/配合剤/アヘンアルカロイド系麻薬

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 咳を止めたり、痛みを抑えるお薬です。下痢を止める作用もあります。
作用

【作用-1】

咳中枢の興奮をしずめて咳を止めます。咳中枢とは脳幹の延髄にある咳のコントロール部で、のどや気管支の刺激を受けて咳を起こさせます。このお薬は、その部分を抑えこむことで鎮咳作用を発揮します。

【作用-2】

痛みをおさえる強力な作用があります。その作用メカニズムは、痛みの抑制系を亢進するオピオイド受容体と結合することによります。

【作用-3】

下痢を止める作用があります。作用メカニズムは、消化管の運動と分泌をおさえ、肛門括約筋の緊張を高めることによります。反面、この作用は便秘の副作用に通じるものです。
特徴アヘン末とトコン末が配合されている粉薬です。主用作用は、医療用麻薬でもあるアヘン末によるものです。アヘン末には主成分のモルヒネのほか各種のアルカロイドが含まれ、その作用はかなり強力です。トコン末は去痰作用のある生薬で、補助的なものです。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。

【注意する人】

呼吸の弱っている人は使用できないことがあります。細菌性下痢症に対しては原則禁止です。また、心臓病、肝臓病、てんかん、喘息のある人など、病状によっては使用できません。

  • 適さないケース..重い呼吸抑制、細菌性下痢症、重い肝臓病、喘息発作中など。
  • 注意が必要なケース..心臓病、腎臓病、肝臓病、喘息、てんかん、甲状腺機能低下症、胆石、前立腺肥大症などで尿の出の悪い人、腸に閉塞や通過障害のある人、体の弱っている人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 飲酒量低減薬のナルメフェン(セリンクロ)とは併用できません。ナルメフェンによりこの薬の鎮痛作用が減弱するためです。通常、この薬を優先しますが、ナルメフェン中止後1週間以内は避けなければなりません。ナルメフェン服用中に、この薬が必要になった場合は、少なくとも1週間前にナルメフェンを中断する必要があるわけです。緊急の手術などで、やむを得ず併用する場合は、慎重に漸増します。
  • 安定剤など脳の神経をしずめる薬と併用すると、いろいろな副作用がでやすくなります。眠気やふらつき、過度の鎮静、呼吸抑制、低血圧などに注意が必要です。
  • 一部の安定剤や抗うつ薬(三環系)、胃腸薬(鎮痙薬)との併用により、便秘や排尿困難などの副作用がでやすくなります。
  • 抗凝血薬のワルファリンの作用を増強するおそれがあります。
  • 飲酒は控えてください。めまいや眠気、呼吸抑制などの副作用がでやすくなります。

【使用にあたり】
  • 症状により、用法用量が異なります。医師の指示どおりに正しくお飲みください。
  • 痛みの強さに応じて増量することも可能です。ただし、安易に増量するのでなく、痛みの取れる必要最少量とします。もし、痛みが残るようでしたら、遠慮なく申し出てください。
  • 便秘の予防に緩下剤(通じ薬)を飲むことがあります。
  • 長期服用後に中止する場合は、医師の指示のもと徐々に減量するようにします。
  • 痛み止めとして他人にあげてはいけません。何らかの理由で、不用となった場合には、病院または薬局へ返却してください。
  • 子供の手の届かないところに保管しましょう。

【食生活】

人によっては、眠気やめまいを起こします。車の運転など危険な操作や作業は控えましょう。
効能
  • 各種呼吸器疾患における鎮咳・去痰
  • 激しい疼痛時における鎮痛・鎮静
  • 激しい下痢症状の改善及び手術後等の腸管蠕動運動の抑制
用法 通常、成人は1回0.3g1日1gを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 一番多いのは便秘です。また、眠気やめまい、吐き気や嘔吐なども多いほうです。ひどいようでしたら早めに受診し医師と相談してください。眠けと吐き気は続けているうちに体が慣れて軽くなりますが、便秘は続くことが多いので下剤(通じ薬)で対処します。

異常に強い眠気がしたり、うとうと意識がもうろうとしてくる場合、薬の量が多過ぎるかもしれません。ことに高齢の人など、過量による呼吸抑制を起こしかねませんので要注意です。ご家族や周囲の方もその点に気をつけ、異変に気付いたら医師と連絡をとり指示をあおぎましょう。

長く続けていると、体が薬に頼りがちになってくることがあります。このとき急に中止すると、吐き気や嘔吐、頭痛、不安感、震えなど反発的な症状が出現します。がん痛においては、副作用を心配しすぎて服用を控えることなく、痛みがおさまる必要最小限の範囲で正しく使用することが大切です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 呼吸抑制..息切れ、呼吸しにくい、息苦しい、呼吸が浅く速い、呼吸が弱く少ない(10回/分未満)、不規則な呼吸、異常ないびき、意識がうすれる。
  • 依存..長期に多めの量を飲み続けると、体が薬に慣れた状態になりやめにくくなる。このとき急に中止すると、いらいら、強い不安感、不眠、ふるえ、けいれん、混乱、幻覚など思わぬ症状があらわれることがある(徐々に減量すれば大丈夫)。
  • 錯乱..混乱・もうろう状態、取り乱す、意味不明な言動
  • 麻痺性イレウス..食欲不振、吐き気、吐く、激しい腹痛、ひどい便秘、お腹がふくれる。

【その他】
  • 便秘、吐き気、吐く、食欲不振、口の渇き
  • 眠気、めまい、ぼんやり
  • 尿が出にくい
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye