本日、博多湾を望むここ長浜の地から、私たちは民放労連KBC映像労働組合という新しい船を漕ぎはじめました。

KBC映像は1985年に設立されました。当初、正規社員のいない中で始まりましたが、現在では100人を越える九州でも最大の番組制作プロダクションに成長しました。しかし親会社である九州朝日放送からの天下りは未だに絶えず、経営の調整弁として使われているのが現状です。

私たちの賃金や労働条件は、人としての生活を営むにはあまりにも不安定であるとともに、よりよい番組を作っていくことが困難な状態です。

会社は不景気という荒波に舵を奪われ、経営方針という羅針盤も示せないまま、私たち従業員にのみ、労働条件の切り下げや不当な人事異動を行ってきました。私たちはこうした現状に帆を立てることによって、不満・不安を要求に取って替わらせることを決意しました。この要求は働く者に正当かつ平等に与えられる権利を前向きに主張していくものです。

私たちは今、この漕ぎ出した船に「統一と団結」という新たな帆をたなびかせ、民放労連という大きな風とともに力強く航海へ出航します。

今ここに、民放労連KBC映像労働組合の結成を宣言します。

2000年5月7日
民放労連KBC映像労働組合結成大会

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