伴 生子                              恭仁分教会

此の度、婦人会創立九十周年の大切な年を迎えるに当り、教区、又大教会に於いてお
さしづを通して、親神様がどんな思いで婦人会をお始め下されたのか、又その役割の
大きさ大切さをお仕込み頂き、月に一度、婦人だけで談じ合う婦人会の日を定めて、
道の婦人としての通り方、心の治め方を勉強させて頂くようお促し下さいました。そ
のお声を重く真剣に受けとめ、この旬に私達婦人がどれだけ一手一つとなって親の思
いに応えるべく努力をさせて頂いたのか、・・・。私の所にお見せ頂いた節を通して
大変反省させて頂いた事がありました。
 丁度一年前の五月、八十七歳になられる恭仁分教会では一番高齢の婦人であり、若
い頃より朝勤めから欠さず日参を続けて来られた川端さんが、教会へ来る途中、ダン
プに当てられ、顔、手、足の左半分を骨折されるという大事故に遭われました。顔は
真黒に腫れ上がり、鼻血を流し、折れた足を引き摺りながらやっとの思いで教会へ辿
り着いたのでした。とにかく教会へとの思いが人一倍強い方です。折れた、足で歩け
るはずもないところを教祖がお連れ下さったに違いないと、私は心から御礼を申し上
げたのでした。入院生活中も、動く右手であの方、この方にと手紙でおたすけをさ
れ、退院してからは病院までの道を、杖をつきながらゴミ、空き缶拾いなどのひのき
しんや、パンフレット配りをして無い命をたすけて頂いたよろこびの心一杯の日々を
通られました。その姿こそ私にお教え頂いた信仰の姿だと勉強させて頂きました。
 その後も私共の教会の婦人ばかりに大きな身上のお手入れを頂きましたが、其の都
度本人、又家族の皆さん方の心定めにより次々と御守護頂き、よろこび勇んだ姿をお
見せ頂く事が出来ました。
 日々通る中、節に出遭い、心を痛め、辛い思いもさせて頂きますが、全ては私達の
心の成人を願う上からおかけ頂く親神様の親心であり、必ず後で大きな喜びとなって
返って来る事と信じます。婦人会創立九十周年のこの旬にお見せ頂いた御守護のよろ
こびは忘れる事なく、これからも勇んで通らせて頂きたいと思います。