白木の団子三兄弟 平白分教会長 清水和代
六月二十六日は、長男が誕生した日であります。梅雨の真っ最中でしたが、生まれた
日はカラリと晴れていた様に思います。おぢばに参拝していた主人は、母からの連絡
で我息子の顔を見に来てくれました。その時の主人の服装は、今でもはっきりと覚え
ています。黒い半袖のスポーツシャツとグレーのズボンで今よりズッーとスマートで
した。ニコニコと、そして恐る恐る初対面の息子の顔をのぞき込んでいました。あれ
から二十八年もうお嫁さんを迎えてもよい年になりました。どんなお嫁さんが来るの
かなあと首を長くしている今日この頃です。
次男は、九月二十四日生まれ。この年は、雨の恵みの大変少ない年で近畿地方は、砂
漠のようでした。顔立ちは、長男が面長なのに対して、この子はおにぎりをつぶした
様な、丸めた様な丸い顔をしていました。あまり手のかからぬ子で、小さい頃は、い
つも兄の後をついていて、金魚のうんこさんのような兄弟でした。
三男は、お腹にいる時から両親や周りの人達をずいぶん心配させて生まれてきた子で
した。素直に育って欲しいという親の願いを込めて、「直樹」と命名しました。背丈
は兄弟の中で一番高く、この三男が三〜四才のある時、主人にひどく怒られ神殿の外
の階段に座って一人ぶつぶつ腹が立つ腹が立つと言っていました。そこへ信者さんが
お参りにこられそのぶつぶつを聞いて、「直ちゃん、腹が立つとはどういうことや」
と尋ねられたら、三男は、わからへんけど腹が立つ、と言うた、と今でも我教会の笑
い話になっています。
今、街角のあちこちで「だんご三兄弟」のメロディーが流れています。その三番目の
歌詞に、弟想いの長男♪兄さん想いの三男♪自分が一番次男♪とあるが、我教会
は、次男、三男が入れ替わっていると主人は言います。兄弟の中で僕が一番先に結婚
すると言っていた三男、その三男が、兄ちゃんちゃんすまんが先に嫁さんもらうと
いって先般結婚致しました。
長男、次男も心から祝福し賛成してくれました。お嫁さんをもらう順番は違いまし
たが、これも親神様の深い思召しと思っています。秋には、この三男が一児の父親に
なります。どんな親になるのか分かりませんが、それぞれ道の上に三兄弟力を合わせ
て何時までも仲良く、弟想いの兄さん♪兄さん想いの三男♪であってほしいと思いま
す。
来年は婦人会創立九十周年、逸早く婦人会員と少年会員をお与え頂いた三男、これか
らますます育つ努力、育てる丹精、一手一つの和に向かって、歩ませて頂く覚悟でご
ざいます。