可愛い孫の姿に学んで             恭智分教会委員部長 田中みつ子

「おばあちゃん、七月っていつのこと?」外出から帰ったばかりの私に、四歳の孫が
いきなり尋ねてきました。「それ何のこと?」「だってこどもおぢばがえりは七月
だって、おじいちゃんが言わはったんやもん、柚香、こどもおぢばがえりに早く行き
たいんやもん」と言われてやっと判りました。昨日、神殿の壁に貼ったこどもおぢば
がえりのポスターをさっき幼稚園から帰って見つけたらしく、覚えたばかりの文字を
一つずつ「こどもおぢばがえり」と、そしてその下の少し小さい赤い文字「おやさと
によろこびいっぱいひのきしん」と区切りながら嬉しそうに何回も繰り返して読んで
いました。
 「ああ、おぢばがえりのことやったのネ、七月はネ。」と私の指を十本立て「今、
二月で二本目、三、四、五、六、七、七本目が七月やから未だ大分先のことやけど毎
日頑張って賢くしてたらすぐ来るよ。」「柚香、去年桃果ちゃん(一歳上の)と一緒
におばあちゃんに連れて行ってもらったの覚えているよ。」と思い出したようです。
大きな神殿でのおつとめ、みんなで頂いたお食事、プールで遊んだ事、頑張った回廊
のひのきしん、そして、私が恥ずかしさも忘れて二人乗りのあの大きい自転車に乗せ
て一周したことも・・・。それから毎日、「早く行きたいなあー」とそのポスターを
なでています。それから二日後の事でした。幼稚園から帰るとすぐ「おばあちゃん、
まよちゃんとあゆみちゃんをおぢばがえりに誘ったら私も行くって言わはったし、い
いでしょ。」早速、幼稚園の親友を二人お誘いした様です。「やったあー。」私は柚
香を抱きしめていました。この孫との会話で私は、こどもおぢばがえりにおかけ頂く
親の思いを少し勉強したような気が致します。
 婦人会でお仕込み頂くたびにお聞かせ頂きます「育てる丹精、育つ努力、ひながた
を自分の良いように勝手に直さないこと、不足を言わず、よろこびと素直な心で子供
を育てるように」と言う要点を・・・。
 先日の委員部長講習会でも分かり易くお仕込み頂きました。何の丹精も努力も出来
てない自分が恥ずかしく申し訳なく存じます。しかし、「育てば育つ」と言う自身を
もって此の子達が立派なよふぼくに育ってくれるよう、私も育てる丹精をさせて頂き
たいと存じます。