イタリア旅行
ローマ市内観光(1日目)

98年4月21日 ローマ市内半日観光

泊まったホテルはテルミニ(英語のターミナル=終着駅)駅のすぐ近くの【ノード・ノーバ】です。テルミニ駅はローマの中央駅で行き止まり形式の駅です。左の図では右側にあるのが駅です。全ての電車が同じ方向から来てこの駅で止まります。従ってレールは左の絵のように同じ方向(南東)だけにのびています。
図の上部中央がホテルの窓から見える国立博物館、左は共和国広場です。共和国広場に面する大きな建物には三越がありました。
さて、ホテルの下の方(南方)に目を移すとサンタマリアマジョーレ教会があります。ホテルから徒歩4〜5分でしょうか。とにかくすぐ近くです。

右の写真は朝起きてホテルの窓からみた国立博物館です。目の前にあります。博物館と言っても『ディオクレティアヌスの浴場』と言う古代の遺跡です。後でここを1周歩いて回ってみました。かなり大きな物です。
この写真の右手にはテルミニ駅があり、左手には共和国広場があります。このテルミニ駅の周囲はとても治安が悪いところだそうで、スリがうようよいるらしい。荷物から少しでも目を離すと荷物はほぼ確実に無くなっているそうです。

ホテルの朝食はバイキング形式で食べ放題。しかもおいしい。普段朝食は食べないんですが結構食べられます。ジュース、ゆで卵、ソーセージ、パンを食べて満足。

さぁ、ミキ旅行社のローマ観光が始まりました。

コロッセオ

最初はコロッセオです。円形の建物の中央に猛獣(ライオン)の檻がありその上に板を敷き詰めて舞台を作り、舞台に奴隷とおなかぺこぺこのライオンを放してライオンと奴隷の死闘を見物する場所だったそうです。
ローマの兵士達は血を見るのが好きだったそうな。この楽しみは身分の低い者にも許されており外側(高いところ:外野席)には一般市民も入ることが出来たそうです。
ライオンとの死闘だけでなく奴隷同士で戦わせる事もありどちらかが負けると負けた方の奴隷(または兵士)をどうするのかは観客の多数決で決められたそうです。親指を上に立てれば楽しめたから殺さなくて良い。親指を下に突き出すサインをすると負けた者は喉をかききって殺してしまえ、と言うサインだそうで、皇帝が観客席をぐるっと見回して判断し最後に皇帝が親指を上に向けるか下に下げるかで決定されたそうです。
写真中央の二人の女性はガイドです。イタリアは現地のガイドを同行させる事が法律で義務つけられており、イタリア人の働く場を確保しているようです。

コロッセオの前の広場(上の写真の向かって左)には凱旋門があります。
左の写真では向かって左がコロッセオ、写真に写っている影はコロッセオの建物の影です。
この凱旋門はコロッセオで戦いを楽しんでいた時代から少し後に、迫害されていたキリスト教を許可するきっかけになった戦いで勝利を納めた記念に作られた物で、これ以後、キリスト教が広まるとともに残酷な戦いは徐々に敬遠されるようになって行きコロッセオの観客は減って行くことになったそうです。
後にナポレオンがこの凱旋門をまねしてパリに立派な凱旋門を作る事にもなったそうです。

バチカン市国

コロッセオからベネチア広場のデコレーションケーキ(エマニエレU世記念堂)を見てバチカン市国のサンピエトロ寺院(聖ピエトロのお寺)へ向かいました。

世界最大の教会だけありますねぇ天井までの高さ100m。天井に描いてある絵も立派です。ふつうに見える絵なのです、絵の中でペンを持ってなにか描いている人が描かれていますが、その人が持っているペンは実際には3mの長さだそうです。100m離れたところから見てちょうどいい大きさに描いてあるんですねぇ。しかもそういう絵は1枚ではないんです。天井の4隅み描かれています。

寺院の広場も工夫がされている。中心に立つと周囲に見える石の柱が重なって見える設計になっている。
左の写真の右手に見える石の柱がそうです。柱の向こう側がシスティーナ礼拝堂、ちょうど写真の正面辺りだと思います。その右に見える建物がローマ法王が住んでいる宮殿で実際に窓から顔を出されて信者に挨拶するそうです。左側、工事の足場が組まれているところがサンピエトロ寺院です。

サンピエトロ寺院を後にして、ポポロ広場からボルゲーゼ公園を経由して再びローマ市内へ戻ってきました。
トレビの泉を見ながらジェラード(アイスクリーム)を食べました。 この後はショッピングで市内観光は終わりました。 最後にガイドさんにイタリア料理のレストランを紹介してもらいました。そこで食事をして午後から骸骨寺へまわりました。

国立絵画美術館

骸骨寺はヴェネト通り(高級ブティック街)の一番下の方にあります。でも骸骨寺はちょうど昼休みだったので、とりあえず反対側にある国立絵画美術館へ入りました。期待していなかったのに入ったらすごい。立派な建物、数々の絵画、特に天井画がいいですね。壁にも絵が描いてあるんです。
すばらしい絵画の数々、でも天井ばかり見上げていると首が疲れます。『床になにか敷いて寝ころんで見ていたいね〜』なぁなんて言いながら見上げていました。床はあまりきれい掃除されていません。寝ころぶとほこりだらけになりそう。まるでわたしんちみたい。

じっくり美術館を見た後、再び向かい側の骸骨寺へ戻りました。

骸骨寺

ほんとに骸骨がたくさん積み上げてあります。

でもとても小さな場所です。奥行き20mくらい?入り口で気持ちだけ寄付をくださいと言うので大きなところかと思って1万リラ(800円)も払ってしまいましたが相場は100円前後(1000リラ)らしい。奮発しすぎた。
コロッセオでは立派な本が1万リラだったのに、ここは絵はがきが5000リラだって。なんだかぼられた気分です。

ここからホテルまではちょっと遠かったけど歩いて帰りました。
1日目で、もうへとへと。

夕食

もう動けない〜と、1時間ほどベッドの上で休んでいましたが、やっぱりおなかが減っています。夜の街へレストランを探しに出かけました。チャーハンかラーメンを食べたい。さきほど漢字を見かけた、と言う事で出かけましたが先ほどの場所(骸骨寺&絵画美術館)までは遠い。ホテルの近くのカブール通りを少し歩いたけどそれらしいところはない。そこで通りを変えてオフィス街であるナツィオナーレ通り(東京で言うと銀座?)へ回りました。ありました中華料理屋が。

ここで春巻き、ラーメン、チャーハン(だっけ?)を注文した。春巻きは良いけど、あとはどうもいけない。ラーメンなんかとても食べられない。醤油をかければなんとか食べられるかな?って言う味です。参った。
それでも食べられるだけ、一生懸命食べてホテルへ戻りました。明日になればホテルでおいしい朝飯が食べられる。

以下ローマの2日目へ続く、、