城戸孝充 展覧会 in長崎 興福寺

1999 回帰 ― 降り立った意識たち・展

10「肉づきの月」
 一 満ち欠けと満ち干き
 1999

 シリコン・樹脂・顔料・空気・水・ポンプ・鋼材・

       360X240x200cm

城戸孝充 アトリエ展

1999 「肉づきの月」より
 循環する空気。空中にある塊と水中にある塊の間を管によってつながれその中を循環する空気。空中にある塊の膜が膨らみだす。ぶゆ〜と膨らみだす。ぶゆ〜んと膨れていく。ぱんぱんの塊になる。内臓ぽい塊になる。次の瞬間、シユーと凹んでいく。それと同時に水の中の塊が空気をふところに抱き水面へ上がってくる。ぶゆ〜と上がってくる。ぷか〜と浮いてくる。ぶゆ〜と浮いている。心地よく浮いている。その内、ぎゆびぎゆび〜と空気が抜けていき、ごぼごぼっと水の中に沈んでいく。その塊は水の底できいゅ〜と固まって佇む。

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