貴女に捧げよう


あやふやで浮気な心に
私は何度も念を押す
既に心というものを見限ってしまった私に
果たしてその感情は普遍なものであるのかなどと
今も真顔で問うている
答えはYESでもNOでもない
ただこの「気持ち」があるだけ
その心にのみ言うならば
何よりも何よりも大切な人
人の心の移り気を呪い
自分自身も信じられなくなった私に
再び信じるチャンスを与えてくれたのは
果たして貴女であるのだ
私は信じる。
最後の人であろうはずの貴女に
私のすべての感情を捧げよう
私のすべての肉体を捧げよう