祭りの後


改札口での別れ際

三度振り向いたあなたは

最後にとても寂しげな顔をした


私の心の愛しいという感情は

そのときとても大きく膨らんで

せめてものあなたへの気遣いは

少し微笑むくらいのもの


京の夜

あまりに繁華な祭りの後に

欠ける月を追うようにして

私はひとり

どこまでも歩いて

家路についた