21世紀の幕開けを


新しい世紀を迎えたその瞬間
あなたは何をしていただろう

私は
神戸の人工島(しま)の片隅で
その人と海を眺めていたよ

うだるほどの人や車に押し出されて
たどりついた場所は
工事用の鉄柵に囲まれた人気ない岸壁

山に張り付くように建つ家々の
明かりが まるで星空のようで
二人して見とれていた 深夜(よる)

FMからカウンドダウンが聞こえ

僕らはそこで1000年にも渡って
口づけをしたんだ