貴女(あなた)


うすうすと目の覚めるとき
ふと浮かぶ貴女の名前
まるでモールス信号のように
コトコトと繰り返している

とうとうと仕事のさなか
ふと浮かぶ貴女のつぶやき
慌てて周りを探しても
いるはずもなくただの空耳

ゆるゆると眠りにつくとき
ふと浮かぶ貴女の笑顔
ああ
私にはこんなに日常であるのに
貴女は私を思うことなどあるのだろうか