瓦屋根に打つ雨音の
流れしたたる雨水の
なんたる無表情な
       静けさよ

普遍な動きは
 私の身を遠く過去へと誘って
しばし
薄暗くなった居間にたたずむ私は
もう、5.6才の男子であるのだ

ただぼんやりと
 灰色の空を眺めている