貴女(あなた) うすうすと目の覚めるとき ふと浮かぶ貴女の名前 まるでモールス信号のように コトコトと繰り返している とうとうと仕事のさなか ふと浮かぶ貴女のつぶやき 慌てて周りを探しても いるはずもなくただの空耳 ゆるゆると眠りにつくとき ふと浮かぶ貴女の笑顔 ああ 私にはこんなに日常であるのに 貴女は私を思うことなどあるのだろうか 00.2.12