偽り



偽り続けてきた自分の姿
その姿は醜くはなく
あまりに清い姿

その偽りを
偽りと知り
偽り続けようとする僕を
呼び起こそうとする
彼の声

なぜ偽るのですか?

偽りのために遠回りした数々の出来事は
決して無駄とはいわないけれど

なぜ偽るのですか?

焦点の合わぬ貴方の目は
宙をただぼんやりと見つめるだけで

「貴方の本当の心は・・・」

彼の声が聞こえます