情けない奴

四角錐が
その頂点で逆立っているように
僕の心は揺れています

いつ倒れるかわからないその姿に
僕の心は怯えています

微妙な物体のくせに
横柄な態度をとるその姿に

僕の心は恥じています

嗚呼
何ともはや
鉛筆も持てないような虚脱感

《溜息をついたとしても
 それが何の解決になろうか》

嗚呼
何ともはや

僕の心は迷路をめぐって
出口を見失ったネズミのように