夏 遠く四年を見渡して 僕は その最後なる時にいる 「この夏」 それは 夏が繰り返し織った出来事 それは 夏に積み重ねられた出会い 夏は 信じられぬほどの密度と速さでもって 僕の時を駆け抜けていく 昨日の出会いは 今日の出会いの魁(さきがけ)となり 今日の出会いは 明日の出会いの礎となる 絶えなる川の流れにも似た その積もり重なりが いわゆる人生というのでしょう 遠く四年を見渡して その最後なる時に 僕はいる