西日

地平線が見える岡に立つ
西に沈む太陽が
僕の身体を黄色に染める

突然 僕は
四角形の集団が
高く高く積まれたゆえに
小さくなって 奥へ奥へと離れていく


ダイヤモンドの光のような
四角は 高く高く
回転して ゆがんで 折れて
どんどん どんどん
包まれて 包まれて 昇っていく

僕の姿はもう見えない
岡が見え
山が見え
川が見え
海が見え
島が見え
大陸見えて
地球もすっぽり角の中

僕の身体は角の中
奥へ奥へと離れてく

西日に照った僕の顔

西日に閉じた僕の瞳