思い出


時は段々に積み重なって

僕は徐々に天に近くなっていきます

足もと深く手で掘り起こせば

あれやこれやの思い出が

過去の遺物として出てきます

拳の中でそれは一瞬にして

ボロボロ型崩れ

ただ印象だけを残して消えていきます

もう、その実体を見ることは

もう、その実体に触ることは

僕にはできないのです