最後の日


唯 それとなく動いている
唯 なんとなく生きている

やっぱり・・・生きている

「神様」

突如として叫んでみる
僕はいつかねじ潰される
・・・そんな気がして

やっぱり
僕の手が震えているのは
その前兆?

唯 それとなく手を握る

先はつかめない?
いや、すぐ先だ
ほんの30センチのところだよ

「神様、お願いします」

脳裏をめぐる僕の感覚は
めぐりめぐって拳の中へ

唯 何となく手を開く

「神様 これが私です」

僕は手渡す それが人生

「神様に会ったとき それが僕らの最後の日」