少年 山道でしゃがんでみたなら ある少年の姿が見えた たった一人の山道で 頬つたう風は今、晩秋 少年は 植林された杉の木で かくれんぼして遊んでいる 彼は夢中で遊んでいる 空は青くて 雲も浮かび 水の流れは心地よく 僕は ひとつの微笑みを残して 通り過ぎていく おお 強い風が吹いて 山がウォーツと泣いている 多分 彼は怖がって 身を縮めているだろう 僕によく似た少年よ また会う日まで