心の流れ

この狭い
四角四面の部屋にいて
その空気の流れは
煙草のけむりが教える様に
少し開いたサッシの隙間から
外にむかって流れ出ています

灯を消して見るその流れは
どこからか漏れ入る光に反射して
まるで それ自体が輝いている様に見えます

暗黒なる大宇宙に
その大宇宙の中心なる所に
河の様に流れる天の川とは
さては こういったものであろうか等と
漏れ出る煙に想っています

遠からずも近くは無い
私が歩き始めた場所が
不意に身近に現れた様に感じます

その流れは多分
この四角四面の我が部屋より
そのサッシの隙間を抜けて
遠い空へと
宇宙へと
本当の銀河めざして
ゆくのでしょう