真白である僕 今 真白である僕 嵐が去り 雨も 風も 暗さも無く 青々とした 樹木の群れが 晴れやかな顔をして微笑んでいる 穏やかな潤いと 遠くに漂う霞を残して 今 真白である僕 新たに 訪れるであろう 風の予感もなく 伸びやかに 伸びやかに ポカンと開いた 雲間にでも落ちたような 心の流れは 季節の表情にも似て 今 私は 真白である僕