夢中

目前を流れる暗い景色
どうどう巡って落ちて行く

この景色は
僕の根底に流れる
或る気配です

現実は現実でなく夢となり
他の二人が白くなり
(霧の中へと溶けて行く)

僕の前にはただ
左右にうねる暗い道

街灯もなく
標識もなく
左右には景色なく

ただライトに映るものだけが現実で

嗚呼・・・・

僕は始源を
今 中ほどに感じ
そして
ある人の存在を
そこに感じ
現実に
ある人はそこにいて

その三角形は
まんざら無関係でもない気がして

始源と
現在と
未来との
つながりを
願いたいとの気持ちに包まれて

僕らは
霧の霧中を
落ちて行きます