思うに僕は 思うに僕は繰り返し 同じ所を歩いています 飽きることなく てくてくと 同じ所を 巡っています レコード盤の溝中を ぐるぐる走る針に似て 静かに音を奏でています その音楽の優しさと その音楽の哀れさに 本音も出せずに僕たちは それでもてくてく歩きます 思うに僕は 世の中を 平気な顔して歩いています