初秋

季節を肌で感じる頃
薄寒さが肌に染みいるとき

そこには
幾重にも重なる
想いの感覚が残っている

そこには数々の人が生き
そこには色々な僕が住み

そこでは それぞれが それなりに
人生なんてものを
考えながら生きている

さびしさなんて感じません
ただ 過ぎた昔の僕の姿が
ふと 肌に当たる風に混じって

ちょっとした気分にしてくれるんです