時 時は 掌の指と指との間より 零れ落ちる砂の粒 やがて 時の代償として形作られた砂山は 天へも届く巨峰となる 時は 赤や緑と彩られた 四角い小さな積木 やがて 不器用に積み上げられた積木の城は 天にもそびえる塔となる 時は 重なり合って 天へと続く一本の道 物事が移ろうということは 私たちが 生きているという証