◆ 同人用語の基礎知識 ◆


マンガやアニメのファンサイトに来る人は、同人誌を読んでたり作ってたりする人が多いです。だからつい同人界と同じ感覚で同人用語を使っちゃうんですけど、実際は同人を知らない人も多く来てるんだよね。

そんな訳で同人を知らない人でも同人用語がわかるように、同人用語の説明を書いてみました。用語の説明はあいうえお順に並べていませんが、そのかわり索引から見たい言葉に飛べるようになってます。
索引からわからない言葉を引くも良し! 最初からひととおり読んで同人用語を覚えてみるも良し! ご自由に見てください♪

他にも言葉を追加する予定ですので、「この同人用語わからない!」という方はぜひその言葉を教えてくださいね〜♪


■索引■
あ行  イベント 絵描き オフ本
か行 合同誌 個人誌 コピー本 コミケ
さ行 字書き シティ 修羅場 商業誌 スーパー
た行 同人誌 
な行 入稿 入稿日 

■同人誌の種類■

●同人誌● <どうじんし>
趣味で作る、自費出版の本のこと。自分で描いた原稿を印刷所に持ち込んで印刷して作ったり、自分で原稿をコピーしてホチキスで止めて作ったりします。
本来は複数の人で原稿を書いて作るのが同人誌で1人で作るのは個人誌ですが、今の同人界では個人誌も含めて同人誌と呼んでいます。

●個人誌● <こじんし>
1人で作った同人誌の事。完全に1人だけが原稿を書いている本のみを個人誌と呼ぶ人もいれば、書いている人は複数でも印刷代を出しているのが1人の場合は個人誌と呼ぶ人もいるなど、多少幅のある言葉です。

●合同誌● <ごうどうし>
複数で原稿を書き、印刷代も複数で出し合って出した同人誌の事。書いている人は複数でも、印刷代を出しているのが1人の場合は合同誌とは呼びません。

●オフ本● <おふぼん>
オフセット印刷という印刷方式で作った本。同人誌の印刷は大抵オフセット印刷なので、印刷して作った本は基本的にオフ本と呼びます。

●コピー本● <こぴーぼん>
名前の通り、書いた原稿をコピーして手作りで作った本の事です。

●商業誌● <しょうぎょうし>
普通に本屋で売っている雑誌の事です。同人誌と区別して話す時に商業誌と呼んでます。


■同人誌即売会■

●イベント● <いべんと>
同人的話題の中でこの言葉が出て来たら同人誌の即売会の事です。

●コミケ● <こみけ>
夏と冬の年2回、東京でやる最大の同人誌即売会「コミックマーケット」の事。主催はコミックマーケット準備会。
最初は「コミケット」と略されていたのが、さらに短くなって「コミケ」になったらしい。夏にやるコミケを「夏コミ」冬のコミケを「冬コミ」とも言います。
コミケは一番古くからある同人誌即売会で 他のイベントとは段違いに集まる人が多いため、即売会の中では特別な存在です。

●シティ● <してぃ>
赤ブーブー通信社が全国各地でマメに開催している同人誌即売会「Comic City」の事。

●スーパー● <すーぱー>
5月にやる赤ブーブー通信社最大の同人誌即売会「Super ComicCity」の事。「SCC」と略される事もあります。コミケの次に人の集まるイベントです。

補足説明≫
夏と冬のコミケにいつも来る方(特にサークル側)は、「コミケ」とはコミックマーケットのみのことで他のイベントをコミケとは呼ばないですが、地方に住んでいてコミックマーケットに来ない方は、同人誌即売会全てを「コミケ」と呼んでいる事も多いです。文脈で判断してくださいね〜。
ちなみに非営利のコミケと企業系のシティは、同じ同人誌即売会でもかなり持ち味に違いがあります。どっちがいいかは好みの問題かなあ。


■同人誌作る人■

●絵描き● <えかき>
マンガを描く人のことです。画家の事ではない(笑)

●字書き● <じかき>
小説を書く人のことです。だから書道家の事じゃないって(笑)

補足説明≫
短時間で本をたくさん見て買うかどうか判断する同人誌即売会では、ぱっと見で内容を判断しやすいマンガの方が販売が有利なため、マンガを描ける人はマンガだけを描き、小説は書かない傾向がありました。そのために同人誌の作り手はマンガを描く人と小説を書く人にはっきり分かれることになり、それぞれ絵描き、字書きと呼ぶようになりました。
しかし最近ではネットの影響か、同人誌でもマンガと小説の両方を書く人が増えてきましたね。
あ、私もか。


■同人誌運ぶ人■

●猫● <ねこ>
黒ネコヤマト(ヤマト運輸)のこと。

●鳥● <とり>
ペリカン便(日本通運)のこと。tripodのことではない(笑)

●犬● <いぬ>
フットワークのこと。

補足説明≫
販売する本を宅配便でイベント会場へ送ったり、買った本や在庫の本を宅配便で家まで送ったり…。同人誌と宅配便は切っても切れない関係です。
よく使う言葉は短縮される宿命から(笑) 各宅配便会社の事も短縮して呼ばれるようになりました。
宅配便ってなぜか動物の名前をつけている事が多いのでいつの間にかこんな呼ばれ方に…。ちなみに荷物が着いた時は「鳥が来た」とか「猫が来た」とか言います(笑)
上記以外の宅配便会社に同人的あだ名がないのは、イベント会場内で宅配便受付をしていないからですね。
しかしフットワークはもう宅配便事業から撤退してしまったので、「犬」は思い出話の中だけで使われる言葉になってしまいましたね…(遠い目)


■同人誌刷る前に■

●入稿● <にゅうこう>
同人誌を印刷するために、印刷所に原稿を渡す事。

●入稿日● <にゅうこうび>
目的のイベントの日までに本の印刷を終わらせるためにはこの日までに印刷所に原稿を入れなきゃいけない、という日。いわゆる締め切り。

●修羅場● <しゅらば>
入稿日近くになって「間に合わない〜」とあせって、睡眠などもろもろをを削って原稿をやる状態。そんな状態にならないように早くから原稿をやっておけばいいのだが、そんな事のできる人はたまにしかいない…。




こうやって書いてみると思ったより同人用語って多いですね。これ以外にもまだまだあるし。
まあ、パソコン用語の多さとわかりにくさには全然かなわないけどね!(笑)




語りTOPに戻る

緑野原世界TOP