絵巻物とテレカ

K-1

\10,500

井原西鶴	好色五人女
西川派画

　西川祐信を祖とする関西系の西川派の画風は、世情風俗を活写した人物画で一世を風靡したが、この絵はその門弟の一人が、当時のベストセラー作家であった井原西鶴の「好色五人女」を描いた肉筆画です。
　元禄という、江戸時代の中でも最も華やかであった一時期の庶民の生活をいきいきと描いた傑作で、第１図から第５図まで、樽屋おせん、お夏清十郎、暦屋おさん、八百屋お七、お万源五兵衛と、人口に膾灸した絵物語が絢爛と展開されます。

■巻物仕立　サイズ：タテ１８５×長１，４６０m/m
　カラー図版：５枚〔胡桃沢耕史・解説付き〕

T-1	6枚組\9,000
喜多川歌麿　小町引き

享和２年（１８０２年）、死の４年前の作品で、熟達円満の画風をたのしんだ、歌麿５０才ころです。歌麿の数多い名品の中で、大錦版で極彩色の秘画作品は「歌まくら」「ねがひの糸口」「小町引き」のたった３点だけです。１２図組物中、振袖新造と色客（左図）・花魁と色客・ぼぼの夕涼み・昼寝をしながら・芸者の色遊び・女房の浮気の６枚を特選しました。

T-2	4枚組\6,000

渓斎　英泉　色道伝授　色自慢江戸紫

幕末期、濃艶な美人絵師として知られ、多才・奇行の人。性愛指南の戯作書で、天保７年（１８３６年）の作。代表的な図版（左図）を選んだ。

葛飾　北斎　ついの雛形

好色有情、妖艶な描写力で知られる北斎錦版画の中の一枚で、画中の娘は「未通女（ていらず）」。

歌川　国芳　　艶勢喜雑誌

「えんせきざっし」と読む。江の島弁天詣での色男がうら若い人妻と出会い、手籠めにする・・・。話も絵も美しい。

二代歌麿

文化３年歌麿を襲名。画風も初代にそっくりの美人画家として知られる。「異人の巨物に哭く女」