裂無敵バンガイオー:DC版(トレジャー 1999)

バンガイオーは、Nintendo64版とドリームキャスト版がある。この2つは内容が微妙に違っているのだが、64版はプレイしたことがないので、今回 は DC版を紹介する。なので、以降の記述はDC版しか知らない人間の言う事ということで、64版のファンはご容赦願いたい。

ストーリーは省略する。「ムキムキボンバァ、イエ〜イ」とだけ覚えておいていただければよいだろう。さてゲームだが、バンガイオー(漢字で言ってはイカ ン!)を操り、全方位スクロールするステージを全44面クリアするというもの。各ステージにはボスが待ち構えており、そいつを倒せばクリアとなる。 ステージは何種類かの傾向がある。迷路的なステージだとか、広い空間で多量の敵を相手に立ち回るステージ、といった感じ。また、ゲー ム中、下方向に重力がかかっているが、普通に操作している限りにおいては重力を意識することはないだろう。また、バンガイオーはライフ制1機。ダメージを 食った時の無敵時間が殆どないというのが特徴。この特徴が後に述べるような麻薬要素を生む。
バンガイオーの武器は基本攻撃として誘導弾と反射弾があり、それぞれパイロット「りき」と「まみ」に割り当てられている。この2人を交代して、武装を使い 分けながら進む。また、爆風によってエネルギーが溜まり、一定量溜まると全方位弾を放つことができる。全方位弾は最大5発まで貯めることができる。なお、 全方位弾もりきとまみがそれぞれ全方位ミサイルと全方位への反射弾となっている。
操作は、スマッシュTVよろしくABXYで8方向に打ち分けるモードと、Aをジャンプ、BorXをショット、Yを全方位弾とするモードがある(やったこと ないけど)。なお、アナログ方向キーでもショットを撃つことができるらしいが、このページ書くために取説を見て初めて知った…。

このゲームの特徴はなんと言っても全方位弾。全方位弾を発動した瞬間、近くの敵弾が消滅し、その敵弾の威力と敵弾との距離に応じて全方位弾の数が決まる。 その数、最大400発。それくらいになるとスローもかかり、いかにも「弾・幕・どぅ・あ・ぁッ!」という感じがして爽快。しかし、一旦それを狙い始めると さぁタイヘン。とにかくたくさんの敵弾をギリギリまでひきつけて発動しないと満足できない身体になってしまうものだから、自分からハイリスクに飛び込んで いくプレイに陥ってしまうという罠が待ち構えている。これがこのゲームの麻薬的要素。しかし400発もの弾幕を自分で発射できるとなると、これを自重せず にいることは難しい。ドナルドならずとも「ついやっちゃうんだ」となるだろう。
このバンガイオーもそうだけど、2000年前後には、ケイブ以外のメーカーから提供された弾幕ゲーが面白い。具体的には、ただ弾幕を張ってオシマイではな く、弾幕をゲーム上のギミックとして扱っているゲームが色々見られたのがこの頃。例えば敵の弾幕を反射して攻撃にする「ギガウイング」、敵弾にかすること でレベルアップを図る「サイヴァリア」、敵弾を吸収する「斑鳩」といった感じ。この頃は俺も「弾幕シューと、その応用編ということで、またシューティング が盛んになってくれないかなぁ」と思ったものさ…(しみじみ)。

さて、もう一つのこのゲームの特徴…というと…、トレジャーっぽさ炸裂のギャグかねぇ。タイトルの「勇気ある者だけがスタートボタンを押してもいい」に始 まり、シュールな登場人物(ボス含む)との掛け合いがことごとく入っているのは、結構好き嫌い分かれそうだよなぁ。そうそう、得点システムも一部ギャグに 関与していると言える。このゲーム、敵を倒すとフルーツが出る。因みにコレ、スペースフルーツ(敵が密売している)というどうでもいい設定までついている のだが…。さて、このフルーツだが、取るとスコアが増える。20世紀も終わろうかという時期にフルーツを回収して得点というシステムがすでにギャグ。ゲー ム中でも「フルーツを取ると点が増える」と言われてりきが「てん?てんって何でぇ!?」と聞き返すシーンがある。さらにフルーツは5種類あり、爆発が多け れば多いほど点の高いフルーツが出るという辺りがなんとも…。ちなみに、点が安い方から、みかん、りんご、バナナ、パイナップル、スイカとなっている。こ のフルーツの順序はオールドゲーマーなら納得してくれるはずだ!

トレジャーっぽさ炸裂のギャグでもそうなんだけど、このゲーム、80年代っぽさをゴリゴリと押し出している感がある。まぁ、そもそも「現代のハードが持つ 高い性能を、ある一点に集中して用いたらどうなるか?」という発想がこのゲームの一つの方針としてあったそうで(このゲームでは爆風と弾ですな)、そうい う割り切りっぷりの結果が、ちんまいキャラクターだけで構成されたゲーム画面になったのでしょうな。んで、そういうちんまいキャラクターがゴチャゴチャと 入り乱れるゲーム画面から、フルーツで得点という80年代チックな発想につながったのではなかろうか。まぁ、このゲームでそれをギャグとして扱っている辺 り(扱わざるを得なかった)が、自分ももう歳を食ってしまったのだなぁ、という悲哀を一方的に感じてしまうのだが。
さて、80年代オッサン的に嬉しいこのゲームだが、その80年代的な部分でちょっとマイナスかなぁ、と思ったのがステージが44面順番にクリアするしかな い面構成かな。最初にも述べたように、ステージは何種類かのパターンがある。とーぜん、プレイヤーによって得意・苦手が出てくるのだが、なにせ44面をち くちくと攻略するしかないので、詰まったら「クリアできるようになるまでがんばれ!」と言うしかない。いやまぁ、裏技あるんだけどさ。それも極端だし。い くつか攻略ルート分岐とか、ブロック別に進められるようにするとかの工夫があっても良かったのではないかと。

とは言え、根が単純なだけに、プレイヤーに何をして欲しいかは明白なゲーム。まぁ俺自身もそれにピタリとはまって、操作もABXYモードしかしてないわけ だが。狙いさえはっきりすれば、デカキャラでビビらすとか萌えキャラや楽屋ネタで釣るとか、そんなもんなくてもゲームは遊んでもらえるんじゃないのだろう か?ゲーマー世代も一巡(いや、二巡はしたか?)したんだし、チビキャラがゴチャリドッサリなゲームをまた世に問うてみてもいいんじゃないかな、と無責任 に思う俺なのであった。

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PaCIfIC PASSER-BY/ Cult Shooting 100/ 爆裂無敵バンガイオー