ーボフォース(ビデオシステム 1991)

ブローン、ブローン、ディアブローン、明日は桧のディアブローン。
ディアブローンとは、今回紹介する「ターボフォース」の自機の名前。 シューティンに詳しい諸兄であれば、「ソニックウイングス3」の隠し自機として、 「ラビオレプス」のウサギと共に登場していたことを知っているかもしれない(知らないか…)。

現在でこそ、彩京の縦シューにメインストリームを奪われた感のある(失礼ながら)ビデオシステム 縦シューであるが、「ソニックウイングス」シリーズがその根本であることを知る人は多い。 んが、その更に根本がこの「ターボフォース」であることを知る人となると、かなり厳選される ことと思われる。
もっとも、「多機種から選択可能な自機(それも8機種)」、「道中を短くしてテンポ良く展開する ステージ構成」というアイデアは「ソニックウイングス」からのものなのだけど。 それを下で支えるシステムは、「ターボフォース」での検討を経て生まれたものと推定。 今回はその辺を紹介していこうかね。

このゲームはレバー+1ボタン。ボンバーは、ランダムで効果を発するアイテムを取った時に 発動されることがある。パワーアップアイテムを取ると9段階 までパワーアップ。パワーアップは一定弾数発射でレベルダウンする。
このパワーアップアイテムが、重力加速的に画面下に落ちていくので、結構取りにくかったりする。 一方、ランダムアイテムは画面中を跳ね回るように動くので、そこまで取りにくくはない。 効果は、フルパワーアップ、画面全体を攻撃(無敵だったかどうかは失念)、バリア(一定時間 無敵。ただし、ショットが撃てない。なんでよ?)

「ターボフォース」の特徴は、じゃぁ何にあるかと言うと、「実は3人同時プレイ」「妙に描き込まれた グラフィック」「さっぱり分からない展開」だったりする。なんかこう書くと、「ソニウイ」とは あまり繋がりがないように見えるな…。
「実は3人同時プレイ」というのは、やはりイマイチに終わったと思われるシステムだ。 3人同時プレイゲーというと、「戦場の狼II」「バイオレントストーム」「コンバットライブス」 「スーパースプリント」とかが思い出されるが、どれもあまりヒットしたとは言いがたい。 何と言っても3人プレイ可能なハードというのが転用が利きにくく、それなら通常筐体を2つ並べて 4人プレイ、とした方がまだ(ゲーセン側にとっては)いいように思う。それが3人(が最高人数) 同時プレイ可能ゲーのイマイチさに繋がっているのではないかいな?
で、このゲームの3人同時プレイであるが、同一自機が3つ並んでも…的感覚と、確か2人でも3人でも パワーアップ出現数が変わらなかった記憶があるので、これもヒットしない要因だったと思われる。 ただ出現数が変わらないだけだとさほど問題ではないんだけど、一定弾数 撃つとパワーダウンするというシステムの関係上、多人数プレイはそのままパワーダウン への近道になってしまっているのだ。
「ソニウイ」では御存知の通り、最強パワーアップ状態こそ、一定弾数発射で解除されるものの、それ以下の 状態に勝手にパワーダウンすることはなくなっているので、ここまでダメな事態には陥りにくい。

「妙に描き込まれたグラフィック」についてだけど、これが当時としてはかなり良くできたグラフィック で、敵のアニメパターンなども一部変に凝っていたり、カラーの階調が細かいなどの理由で、 ゲーマーの目を惹いたものと推定される。はっきり言って「ソニウイ」より良く描けているとすら 思えるほどだ(「ソニウイ」はとりわけ2と3がちょっとねぇ…)。
もっとも、綺麗な絵だけでは、一見さんを取り込むことはできても、継続的なプレイをしてくれる お得意さんにすることはできない。後の「ソニウイ」との違いは、力の入れどころを単なるグラフィック から別の点に移したところだろうか?確かに新都庁を破壊するなどのセンスは「ターボフォース」には ないわなぁ。

「さっぱり分からない展開」。全く意味不明なステージ&ボスが次々と登場するのも「ターボフォース」。 訳の分からん脳ミソ系バイオな兵器や、空中要塞?みたいなところから変な虫みたいなのが現れたり、 氷を操る魔法使い?みたいなのがいたりと、脈絡が感じられない構成になっている。
全部で7面(確か…)ステージについても然り。まぁ、ステージに関しては譲るとしても…。
そして他人のプレイで見たラスボスが最も意味不明。なんか白い車で、ボンネットに「日本」と書いてある。 これが「忍」になると、消えて別の場所に現れ、「神風」になると突進攻撃をかましてくるというもの。 一番デザインがぞんざいっつーか、アニメパターンが一番少ないと思われる。
そしてコイツを倒すとスタッフロールも何もなしで2周目開始だったように思います。2周クリアしたら エンディングがあるんだろうか?

とまぁ、「ターボフォース」を紹介してきた訳ですが、上記の点のうち、殆どが「ソニウイ」で改善されて、 なおかつ「短くてテンポのいいステージ展開」+「ランダムな前半の面構成」が加わっているという 点に着目していただきたい。「ソニウイ」のヒットは、密かにこの「ターボフォース」での反省が 生かされているのではないか、と思って止まない俺なのです。

Update

2000/11/27:
えびえびさん、R-7さんの指摘により、一部訂正

Location

PaCIfIC PASSER-BY/ Cult Shooting 100/ ターボフォース