ぼぉるひろい じゅうとじゅういちのあいだ 微動だにしないそれを、彼女は上から見下ろす。 意識を失っているようだ。 膝を下ろす。 しばらく見つめてから、ゆっくりと目覚める様子のない幼子を彼女は抱き上げた。 たとえそれが偶然だとしても。 戻