-熱の後





「殴ることないじゃないですか。さすがに痛かったですよ、今のは!」

「心臓に悪い・・・。」

「大丈夫ですよ。さすがの僕でも寝込みを襲ったりしませんから。なでたり、ほっぺちゅーなんてしてませんよ!」

「(まさか)・・・したのか?」

「(怖・・・!!)してません、本当にしてません。ちょっと、いやかなり危なかったですけど、ぎりぎり我慢しましたから!」

「・・・・・・(どうでもよくなってきた)」

「そんなことより!さっきよりは大分落ち着いてるみたいですが、薬飲みましょう。キツイかもしれませんが、リンゴ剥いてきたので食べてください」

「・・・わかった・・・。・・・うさぎりんご?」

「どうしました?やっぱり食べれませんか?あ、それともうさぎりんごイヤでした?」

「いや・・・(しゃくしゃく)」

「あのまな板娘にまかせたら、実がなくなりますからね。僕が綺麗に剥かせていただきましたよ。」

「・・・(・・・お前が剥いたのか・・・。というかまた喧嘩したのか?洗濯板からまな板になってる・・・。)」

「おいしいですか?(にこにこ)」

「・・・普通。」

「そうですか。食べたら薬飲んでくださいね。苦いのがイヤでしたら、僕が口移し「自分で飲める。」






きっとにこにこしながらリンゴ剥いてたよ。





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