最近のいずみ

Last Update:2006/10/31

パートタイムアスリートいずみ 6年目継続中!! 


■2006年10月31日(火曜日)
 パートタイムアスリートの6年目が今日で終わる。また1年経って、自分自身の 1年間を振り返る日がやってきた。
 昨年に続き、800mでは前年度のシーズン記録を上回ることができた。今年は、 昨年以上に練習量が少なくなり、本当に走れるのだろうか?という疑問が常に 頭の中にあった。練習量が少ない分、ますます、精神面に頼った走りだった ような気がしたが、気の持ちようだけで、ずいぶん変わるものだと実感した 1年でもあった。
 1500mについては、走る機会が少なかったため、10年前のレベルまで、 大きくタイムを落としてしまった。走る機会があれば、昨年のレベルまでは 走れたのではないかと考えているので、それほど気にすることはないと思っている。
 これから始まる冬季は、修士論文に集中しなければならないため練習は、 それほどできない。それだけに来年度は、今年ほど走れない可能性もあるが、 もう一度自己ベストを更新したいという気持ちで7年目の戦いに挑みたい。
 今の自分の立場や住んでいる場所は、1年前には想像もできなかった。想像は できなかったが、希望をしていた立場や場所だった。たくさんの人に支えられて、 自分の希望が通ってきた。本当に感謝という言葉しか出てこない。支えてくれた 人たちの期待に応えられるように、あらゆる面で努力をしていきたい。

■2006年10月30日(月曜日)
 高校で学習指導要領に決められている必修科目を教えていない学校が、 全国で450校あるという報道がなされている。今年たまたま指摘が あっただけで、以前から教えていない学校があるらしく、必修科目を履修 せずに卒業している学生がたくさんいるということに驚いた。そこで、 うちの学生に高校の実態を聞いたところ、多くの学生が、報道されている 通り、世界史を履修していなかったと言っていた。世界史の教科書を 買ったのに一度も開かず、世界史の授業で地理の授業をしていたという 学校もあった。
 我が校には、他の学校とは違い防衛学という特殊な授業を履修していて、 その中に戦史の授業がある。世界の歴史は、戦争の歴史であるとも言えるので、 戦史教官は、学生が高校時代に当然世界史を履修しているという前提で 授業を行っていた。しかし、多くの学生が教官の質問に答えられなかったため、 高校時代に世界史を履修した者に手を挙げさせたところ、ほとんど手が 上がらなかったというエピソードを話す学生もいた。高校で世界史を履修して いたその学生は、手を挙げていない学生がウソをついているのかと思ったらしい。 しかし、手を挙げなかった学生たちはウソをついたわけではなかった。
 これらの話を総合すると、教えていなかったと正直に手を挙げた 学校だけでなく、さらに多くの学校で必修科目を履修させていないのではないか? という疑問が出てきた。学校という場は、何を教える所なのか?学習塾との 違いは何なのか?考え出すと次から次へと疑問が湧いてくる・・・
 受験が問題であれば、大学側が入試のときに、必修科目すべてを受験科目に するように替えていかないと、同じことが続くのではないかと思う。

■2006年10月29日(日曜日)
 スーパーへ買い物へ行き、妻が買い物をしている間、子供と公園で散歩を することにした。子供が海の魚を見たいというので、海のそばへ行こうとしたところ、 何でもない段差で右足首を捻挫してしまった。
 同じ部位を1ヶ月前に捻挫したばかりだった。それも完治していないところに さらにひどい捻りを加えてしまった。当然先月より痛みはひどい。 公園へ行ったばかりのところで、子供はこれから遊ぼうという状況だったが、 ケガをして散歩ができないということを話したところ、話をわかってくれたため、 すぐにスーパーへ戻ることができ、比較的素早くアイシングをすることができた。
 普通に足を下ろすだけですでに足首が内反気味になっているのかもしれない。 頻繁に捻挫をするようになると、足首が緩むと言われているが、自分の足首は、 まさにその状態なのだろう。この捻挫によって、段差でなくても歩いているだけで 捻挫をしてしまう危険性がさらに高まってしまった・・・

■2006年10月28日(土曜日)
 人間の目は1秒間に約16コマの画像を認識できるらしい。テレビの 画像は、1秒間に60コマなので、人間の認識以上の早さで画像が変化 することになり、動画として認識することになる。
 ハエは、1秒間に約200コマも認識できるということで、人間に とっては、ほんの一瞬の出来事であっても、ハエにはスローモーションの ように見えるらしい。そのため人間がハエたたきでハエをたたこうとしても なかなかしとめられない。
 生物によっては紫外線が見えたり、全く目の見えない生物もいたりする。 人が目によって認識できるのは、可視光の部分だけであり、可視光の範囲 から外れる部分に関しては、何も見えないということを思い出した。 日常生活では、自分の目で見えるものが、この世のすべてというような 感覚を持ってしまっているが、そうではないということを改めて認識させられた。

■2006年10月27日(金曜日)


つくば駅近くの中央公園
 北京オリンピックでは、体操と競泳の全種目の決勝を午前中に行うという 発表があった。アメリカで視聴率が高められる時間帯に決勝を放送したいという 放送権を獲得したアメリカ企業の思惑が大きく影響したらしい。陸上競技でも 決勝は午後からが多く、他の競技でも同じだと思う。普段の試合においては、 午後が決勝なので、ピークを午後に持ってきている選手は多いはず。決勝が 午前だと、選手はずいぶん早起きをして、準備をしなければならない。 選手が規則に合わせればいいと言ってしまえば、それで終わりだが、誰の ためのオリンピックなのか、オリンピックで視聴者が何を見たいのかを考えると、 本当にこの決定で良かったのだろうか?と思う。選手は最高のパフォーマンスを 発揮したいし、視聴者は最高のパフォーマンスを見たいはず。選手中心で 物事を決められない大会では、最高のパフォーマンスを期待するという面から 見れば、大会の価値としては世界選手権の方が上ということになってしまう のだろう。

■2006年10月26日(木曜日)
 昨日から、毎日学生の体力測定をしている。自分の担当はソフトボール。 各学年毎に到達基準が設けられているため、その到達基準を満たせない 場合は、後日再測定をしなければならず、それでも基準に達しない場合には、 クラブの時間を使って、体力測定の基準を満たすための訓練が待っている。 この訓練に参加することになるとクラブに行けなくなるため、到達基準 すれすれの学生は必死だった。
 それぞれの学生がソフトボールを飛ばす距離は、投球フォームを見れば、 ほぼ予測できた。どこが違っているかということを言葉で説明しようとすると とても難しいが、動作を見れば違いは明らか。これを言葉にすることが できれば、すばらしい指導ができると思うが、それを成し遂げられるよう に、今は学生の動きをできる限り観察するしかない。
 学生は、投げる前に自分の目標記録を宣言して投げるが、40m以下を 目標とする学生は、目標よりも低い記録になることが多く、不自然な投球を しているように見えた。逆に50m以上を目標とする学生は、目標よりも 遠くへ投げることが多かった。
 10代前半までに、きちっと経験してきたかどうかで投げられる人と 投げられない人に大きく分けられるのだと思うが、想像以上に投げられない 人数が多かった。大学生くらいの年齢になると、教えたことがすぐにできる という即座の習得は難しい。また、運動をやってこなかった場合には、 運動共感ができないため、運動の微妙な感覚がわからず、さらに習得に 時間がかかることになる。体育の教師としては、頭の痛い問題だ。

■2006年10月25日(水曜日)
 子供が3歳を過ぎ、かなり口が達者になってきた。自分が出勤で家を出るとき には、「行ってらっしゃい」、帰ってくれば「お帰り」と言ってくれる。その声を 聞くだけで、元気になれる気がする。
 最近は、テレビの映像を見ていろいろとコメントをする。北朝鮮の核実験が 話題になったときには、核実験を祝っている北朝鮮群衆の映像を見て、 「キノコがたくさんいるね」と言っていた。群衆がキノコに見えたらしい。
 親が叱っても、それをごまかすためか、親の叱った言葉をそのまま繰り返したりする。 相変わらず、親が言うことに否定で答えることが多く、それが行動として現れるので 以前より困っている。こちらも、「○○をしちゃダメ」という否定の言葉か、 「○○がしたいなら、○○しなさい」というような命令的な言葉が多くなって しまい、毎日反省している。褒めるということがとても難しい。褒めれば、子供も 喜び、行動も肯定的になるはずなのに、なかなかできない。自分たちの親も同じ 苦しみを味わってきたのだろう。少しずつ親の気持ちがわかってきつつ あるのかなと思う。

■2006年10月24日(火曜日)
 今日から、携帯電話の電話番号を変えずに、別の会社の携帯電話に 切り替えられるナンバーポータビリティ制度というものが始まる。
 以前は、電話番号が変わらずに別の会社の携帯に変更できたらいいなぁと 思っていたが、今は、電話よりもメールを使うことが多くなり、変更した メールアドレスを通知する機械が使えると言われてもなんとなく面倒で、 この制度にあまり魅力を感じない。しかも、自分は、人間総合科学大学に 入学した2000年からずっと学生をしているため、学割プランのあるauから わざわざお金のかかる別の会社へ切り替える必要もない。
 ソフトバンクは、月額9600円で通話料金が無料になると言っていたが、 他者の携帯電話などにかける場合には通話料がかかるらしい。通話料が 無料という話を聞いたときには、ソフトバンクに替えようかと思ったが、 普段払っている月額の金額よりも高く、少し調べてみると、かなり 限定された条件のみ通話料が無料ということだった。ウソはつていないが、 なんだか過剰な広告なのではないかと思った。

■2006年10月23日(月曜日)
 学校でのいじめによる自殺の話題が連日ニュースになっている。さすがに、 将来幹部となるために訓練や教育を受けいているうちの学校の学生には、 いじめはないと思うが、そうやって職員がいじめがないと思っていることが すでに問題である可能性もある。
 自分も小学校2年生の時に、通学班の班長から無視され続け、一人で学校に 通ったことがある。班の中では、いじめられている人がいて、学校の帰り道で 顔に落書きをされたりしていた。それに対して、こういうことをしてはいけないの ではないか?先に帰っていいか?というようなことを班長に言った直後から 無視されるようになり、通学班に入れてもらえなくなった。好きな子の名前を 言ったら許してやると言われたこともあったが、班長のように6年生になれば、 好きな子もいるだろうが、2年生にとってはそんなことを考えたことも ないので、名前を出すこともできなかった。親にも相談し、班長の親と話して もらい、通学班には戻れたが、それ以来班長とはほとんど口をきかなかった。
 1年生の時には、何でも積極的だったのが、2年生の途中から、何事にも 積極性がなくなったような気がする。3年生以降は、また積極性はもどったが、 ちょっとしたいじめが、子供の性格を変えてしまうのだなぁ、と昔を振り返って みて初めてそう思った。
 最近は、被害者と加害者をはっきりと分け、誰の責任かをはっきりさせようという 流れがあり、本当にそれでいいのだろうか?と思うことがある。自殺に至るまでには 数々のストレスが積み重なり、うつ病といわれる症状があるのかもしれないし、 自殺を踏みとどまっていられたが、最終的に、わずかなきっかけで、その閾値を 超えて死にたくないのに、衝動に負けて実行に至るのではないだろうか?きっかけと なったストレスの1つを抜き出して、一人の人や1つの機関にだけ責任を負わせる ような雰囲気がどうも自分にとっては自然に感じられない。より自然な考え方は ないのだろうか? 

■2006年10月22日(日曜日)
 昨日は箱根駅伝予選会が行われた。立川駐屯地内の滑走路が会場になって いることもあり、隊員も関心をよせて見てくれることを考えると、我が校を 出場させられなかったのは、とても残念だった。
 午後から、このレースのテレビ放送があった。基本的には、注目選手と注目校 の紹介で下位の選手の映像は殆ど映らなかった。印象に残ったのは、全体では 3番目に10人目がゴールした拓殖大学が本戦に出場できなかったこと。 タイムだけで見れば7位だったようだが、関東インカレのアドバンテージタイム が少なかったため、他の学校に逆転され10位になってしまった。しかも、本戦に 出場できた9位の国士舘大学とのタイム差はたった1秒。あと1秒誰かが早く ゴールしていたら、同タイムだった。あと2秒早ければ本戦出場だった。しかし、 このタイム差を縮めることは、選手にとっては難しかった。アドパンテージタイムで 勝敗が決まってしまうとなると、レースを戦っている選手にはどうすることもできない。 長距離選手がインカレを軽視しないようにというような配慮もあって設定された ルールなのだろうが、長距離だけで成り立っているような学校は、なかなか厳しい 条件なのではないかと思った。

■2006年10月21日(土曜日)
 来週は、学生全員がの体力測定を同時に実施する。その測定に向け、 予行として陸上部中距離の学生に体力測定と同じ内容で測定を行った。 この1週間、練習メニューを体力測定に関係した内容にしていたので、動きに ついては、いくらか慣れて、記録は向上しているのではないかと思ったが、 思っていたよりも全員の記録が悪かった。たぶん、本番よりも厳しく やっているためだと思うが、学生にとってはショックが大きかった。
 立ち幅跳びでは、見た目は、ずいぶん跳躍しているように見えるが、 実際に測定してみると、見た目とは違って低い値だった。見た目という ものは、とてもいい加減なのだと思った。しかし、コーチというのは、 見た目でいろいろと判断しなければならない。見た目と実際の値が 一致しなければ、コーチの目としては不合格。コーチとしての経験が 少ないので、今の学生には悪いなぁと思うが、これから年を重ねて この不一致を一致へ近づける努力をすることで許してもらいたい。

■2006年10月20日(金曜日)
 1週間ぶりに職場へ復帰。メールを受信したらかなりの量があった。 添付ファイルもかなりあったため、読むだけで多くの時間を割かなければ ならなかった。
 また、2週間くらいまえに行われた大腸ガン検診の結果が通知されていた。 「現時点では異常と思われる所見はなく異常なし」ということだった。 「必ずしも将来の健康を保証するものではなく、毎年検診を受けることが 大切です。もし便に血液がついている場合には早めに医師に相談してください」 というコメントがあった。
 自分は、健康だと思っているが、下肢を中心にいつもどこかが痛い。今は、 膝裏とハムストリングスに痛みがある。競技が続けられるかどうか、何が 健康かなどと深く考え始めると本当に健康なのだろうか?という疑問が 湧いてくる。日常生活に支障ないことを幸せに思うことで納得するしかない。

■2006年10月19日(木曜日)


どこにでも限定品があります
 講習会最終日。内容は1日トレーニング論。午前中の講師は、自分の大学院 研究室の担当教官の予定だったが、先生の姿はなく、午後から講師の予定だった 日体大の船戸先生が1日担当された。
 一昨日、深代先生が練習とトレーニングについてのコメントをされたが、そこでの 説明と、今日のトレーニング論での説明がどうもかみ合わなかった。トレーニング論 では、練習とトレーニングを同じ意味として扱っていた。こちらは、自分が今まで 捉えていた感覚と一致した。トレーニングは、和訳すると練習や訓練になるはず だから、こちらの方が捉えやすい。講師によって内容が変わってきてしまうという のが、日本体育協会でもうまく統一できないところなのだろう。
 テキストは、筑波大学の村木先生の書いた内容があり、この部分は、大学院の 授業できちんと学んでいたが、学んでない人には、図を見てもさっぱりわからない のではないかと思った。講師もその図に慣れていなかったためか、特に説明も なかった。これは村木先生が、これまでの何十年かの研究によって、やっとたどり 着いた奥の深い内容なので、書いた本人の説明がなければ、殆どの人は理解できない。 とても難しい内容で、共通科目として、ここまで必要なのか?と思ってしまった。
 帰りの新幹線で、「ディープインパクトが禁止薬物反応」という字幕ニュースが 流れて驚いた。馬は意図して薬を体内に入れることはないので、薬を投与された 馬が気の毒に思えた。

■2006年10月18日(水曜日)


モダンそば入りネギ焼き



大阪城



大阪城のお堀
 今日も午前9時から午後6時まで講義があった。缶詰状態も3日間に入り、 ずっと座っているだけなので、疲れもかなりのものになってきた。講義の 内容は、一通り学んだことのある知識ばかりなので、復習しているという 感覚だった。しかし、隣の席になった高校の先生は、スポーツに関わって いるのは、クラブの顧問としてだけで、普段スポーツ科学に携わっている わけではないため、講義の内容について、何がわかないのかがわからない が、生徒の気持ちはわかる気がすると言っていた。
 今朝は、朝練をしなかったので、夜は、ホテルのある新大阪から梅田まで、 散歩した。昨日までは、朝練で走っていたコースで20分くらいの道のり だったが、歩いたら40分ほどかかった。
 朝練で走っていても感じたことだが、大阪の町はとにかく煙たい。路上 喫煙の割合があまりにも高く、どこを歩いていてもたばこの煙が降り かかる。当然、食事をするためにお店へ入っても、どこの店でも、 たばこを吸う人が多いので、煙たくないお店を探すのには苦労した。 しかし、苦労して入った店で出されたものが値段の割に少なくて がっかりもした。
 もうひとつ気になったのは、信号待ちの時。多くの人が青になる前に、 動き出す。信号無視の割合もかなり高い。車が来なければ横断してしまう。 東京の人の方が、交通ルールは守っているのではないかと思う。
 最後に、よく言われることだが、エスカレーターは右に人が並び、 追い越していく人は左だった。自分は、できるだけ階段を上るように しているので、気にする必要はないが、いつもと逆のところに人が いるというだけで、やっぱり違和感を感じた。
 同じ国でも地域が違えば、異文化の世界なのだと思った。

■2006年10月17日(火曜日)


朝日(淀川と生駒山)







テンカラ定食
 午前中4時間がスポーツ心理学、午後4時間が身体のしくみと働き。
 スポーツ心理学は、大学院の授業やメンタルトレーニング講習会で 今回の講義より深く学んでいるので、あまり新しい発見はなかった。リラックス ということに関連して、お坊さんは、常に必要な筋を除き弛緩しているため、 顔にしわが少なくのっぺりとした人が多く、一般人は、顔が弛緩していない ためしわが増えるということを言っていた。しわが多い原因が、顔に 力が入っているというのであれば、自分はしわだらけの顔なので、いつも 力が入っていると言うことになる。本当にそうなのだろうか?
 午後は、東大の深代先生が講義を担当した。練習とトレーニングの違いに ついて話があった。練習は、うまくなるための働きかけであり、トレーニングは、 筋力や呼吸循環器系を高めるということなので、両者を混同しないように 気をつけて欲しいと言われた。自分は今まで混同していたので今後は気を つけたい。
 筋線維タイプに関連して、速筋は筋トレにより増やすことができ、相対的に 速筋の割合が増えるが、逆に持久的なトレーニングをしても遅筋は増えず、速筋が 減るため、相対的に遅筋の割合が増えるということで、遅筋は遺伝に左右 されるらしいというのが研究者の最近の認識になっているようだ。つまり、 運動会のかけっこで活躍できない子は、実は、遅筋の割合が多い可能性が 高く、別の能力(持久力)があると考えれば、子供を元気づけられる のではないかということだった。
 呼吸循環器系では、食事の後の講義では、血液が内臓へ集中するため、 脳への血流が押さえられるので、脳へ血流を戻すには、逆立ちがいいという 話があった。また、たばこで目が覚めるという人がいるが、それは、たばこを 吸うという動作で眠気が覚めるだけで、たばこを吸った効果ではないという ことだった。
 バイオメカニクスでは、人間の身体の強さについて、いろいろと話があった。 もし中国の人が全員同時に机からジャンプして飛び降りたら、震度7くらいの 地震が起こせるという。理論的にはそうなるらしい。それくらい、集団の力という ものは、すごいということなのだろう。

■2006年10月16日(月曜日)


受講中
 昨日から、日本体育協会公認コーチ・教師・アスレティックトレーナー養成 共通科目講習会が大阪で行われている。
 今日は、朝9時から、昼休みを1時間入れて19時15分まで、4つの講義が 行われた。初めに、スピードスケートでオリンピックに出場した経験のある 宮部保範氏が講師で、コーチングについての講義があった。コーチングと いう言葉は、最近よく聞き、本も出ていることを知っていたが、具体的に どういうものなのかは知らなかった。
 コーチングはティーチングと違い、コーチする側が答えを出すのではなく、 選手の中から答えを引き出すということらしい。カウンセリングの方法と 似ていて、まずは、相手の話を良く聴くこと(傾聴)から始まる。そして、 いろいろと会話をしていくうちに選手が答えを出していくというプロセス。
 講義だけでなく、実際に経験することが大事だということで、実際に コーチングを経験した。今までに心に残った言葉を引き出すというお題と、 自慢の選手についてというお題が与えられた。なかなか適切な質問ができず、 時間内には、目標とする言葉を引き出すことができなかった。これは、かなり 回数をこなす必要があるし、それまでにたくさんの失敗もしなければならない のだろうと思った。
 この講習会では、陸上関係者が自分を除いて1名しかいなかったが、どこかで 見たことのある人だなぁと思い、名前を確認してみると、野口みずき選手の コーチだった。すぐに挨拶に行った。いろんな出会いがあるなぁと思った。

■2006年10月15日(日曜日)
 今日も新幹線に乗った。最近は、のぞみの本数が充実している。自分がのぞみに 乗った時間帯は、下りののぞみが4分間隔で走っていて驚いた。1本乗り遅れても 4分後ならまったく乗り遅れた感じがしない。相当高速で走っている新幹線がこんなに 短い間隔で運行していると、1つが遅れだしたら、すべてのダイヤに影響してしまう だろうし、一歩間違うと衝突の危険性まで発生するのではないかと思った。
 過密ダイヤが、尼崎でのJR西日本の事故の原因の1つだったと思うが、本当に これで大丈夫なのだろうか?昨日は、テレビで「交渉人 真下正義」という映画を 見た。これは、地下鉄の過密ダイヤをうまく取り入れた内容に見えた。
 列車の運行は、常に衝突の危険性と隣り合わせなのかもしれない。いつ事故に 遭ってもおかしくないという覚悟して乗らなければ・・・

■2006年10月14日(土曜日)
 久しぶりに新幹線に乗った。みどりの窓口へ行ったときには、指定席は完売だった。 指定席が一杯であれば、自由席は当然立って乗らなければならないと考え、子供も 連れていたため、立って乗るのがイヤでグリーン車に乗ることにした。値段のことは 知らずに、グリーン車を注文したところ、特急料金とは別に、グリーン車代を一人 4000円も取られた。特急料金は4000円以下。妻と合わせてグリーン車代は8000円。 自分の考えていなかった値段を要求され「エッ」と思ったにもかかわらず、なぜか お金を払ってしまった。
 その後、すぐに、8000円も余分に取られることは、今の自分にとっては大きな ダメージだと気が付き、またみどりの窓口の列に並び、キャンセルを窓口に申し 出た。駅員からは、「キャンセルできません」という返事があった。「何で?」 と思った。もう一度聞き直してみたところ、「基本的にはキャンセルできません」 と言われた。今買ったばかりのチケットをキャンセルできないというのが納得 できず、もう一度尋ねると、「当日キャンセルなので、キャンセル料が3割 かかります」という回答だった。駅員の話している意味がわからず何で?と その場で考えていたところ、こちらからの発言がなかったためか、駅員からは、 もう一度キャンセル料の説明がなされた。どうしても納得できず、腹が立ったが、 少しでもお金を取り戻したくて、仕方なく合意し、2400円を無駄に取られ、 5600円が戻ってきた。
 結局、新幹線に乗ってみると自由席は、十分すいていて、苦労することなく 座れてしまった。何でグリーン車なんて考えたのだろう?という後悔と、 何ででキャンセル料を取られなければならないんだという怒りが入り乱れ、 後味の悪い列車での移動となった。

■2006年10月13日(金曜日)


ロケットと池




秋はもう間近?
 人は、無意識でできるようになったことを意識すると、どうして良いか わからなくなることがある。例えば、平均台で、普段歩いているように歩く という状況になった場合、多くの人は、どうやって歩いていたかを考えるはず。 また、靴ひもを結ぶことでも、自分の足下ではすぐにできるが、他人の足下を 前にして、いつもと逆の位置から同じように結ぼうとすると、かなり考えて しまう。意識しなくていいことは、わざわざ意識しない。頭の中が容量 オーバーしないように、わざとそうしているのだろうか?
 練習では難なくできていることが試合になったとたん、普段どうやって やっていたかがわからなくなる場合もある。体操では、技が狂うと言うらしい。 普段できることが、肝心なときにできない。自分の技が狂ったときに、どうすれば いいのかわかっているのがトップアスリートなのだろう。それには、無意識で やっている動作を、意識してみる必要がある。ほんの一瞬の動作で、意識を することが難しいことも多いかもしれないが、意識することが、いざという時に 役に立つ。普段当たり前と思っていることが無数にあると思う。そういった 当たり前と思っていることについて、もう一度意識してみることが、日常生活 にも何か役に立つことがあるのではないかと思う。

■2006年10月12日(木曜日)
 50m走を速くしたいという学生たちに走り方を教えた。自分の中では、今までの 経験や知識からある程度の方向性は決まっているが、自分の体と学生の 体は当然違うため、なかなか思うように走りを改善させることができなかった。
 50m走が得意ではない学生は、全力を出せないで終わってしまったり、 自分がどうやって走っているかわからないという場合が多い。どちらかと 言えば、自分も50m走は、短すぎて全力で走りきれない感覚がある。
 こちらが、見た目でいろいろと話をして、本人が意識を変えたとしても 実際の動きに意図した変化が起こるかどうかわからないので、どう変化したかを 確認するためにビデオ撮影もした。しかし、外から形だけを見て改善案を出したとしても 形にとらわれてしまい、逆にパフォーマンスを低下させる可能性もある。できれば、 本人の中にある感覚に訴えかけるような指導ができたらいいのにと思う。
 「こうすれば、こうなる」ということがわかっていれば、すぐに改善するのだが、 それぞれが別々の体なので、指導もそれぞれ違ってくる。うまく改善する人もいれば、 改善しない人もいる。それぞれの性格まで考慮して、全く正反対のことを指導する 場合もあるのかもしれない。そういう面では、指導は、とても奥が深く、長い人生を かけて取り組む価値のあるもののように感じた。

■2006年10月11日(水曜日)
 スポーツなどで両腕を使う場合に、片腕ずつ練習して動きを作っても、 両腕で行うと7割くらいしか成果が出ないという研究結果が東大の研究 グループから発表された。片腕だけ動かす場合と、両腕を動かす場合では、 脳の働き方が違うのではないかということだった。
 自分は小学生の時にピアノを習っていたが、片腕ずつ練習していた ことを思い出す。しかし、片腕ずつ練習することが嫌いで、進度が遅くても 両腕で一気に練習する方が好きだった。今回の研究結果は、自分の 感覚を証明してくれたような気がして、うれしくなった。
 両腕をバランス良く練習することが大事だということだが、 片腕だけでの練習でも、もう片方の腕も動かしているイメージを持つことで 効果があるようだ。でもそれって難しい・・・

■2006年10月10日(火曜日)
 あと10日ほどで、箱根駅伝予選会。我が校陸上部の長距離パートも他校の 選手と同様、箱根駅伝本戦を目指し1年間練習をしてきた。そろそろ調整段階に 入る頃だが、先週行われた日体大記録会には、何人かが5000mの記録会に出場し、 2名が新たに15分台に突入し自己ベストを更新した。我が校にとっては、過去には ないほどの15分台の選手がそろい、本戦には届かずとも、すばらしい結果が期待 できるのではないかと思っていた。
 しかし、夕方1通のメールが監督から自分のもとへ届いた。そこには、我が校は 申込み担当者の不手際で、学連に申込みが受理されず、予選会には出場できない という内容が綴られていた。すぐさま、箱根駅伝の公式ページを確認してみたが、 やはり我が校の名前が載っていなかった。なぜ?という言葉しかでてこない。 4年生にとっては、4年間の集大成として位置づけていたであろう大会だった だろうに・・・彼らには、次の目標を見つけ、納得いく結果を残して卒業して 欲しい。

■2006年10月9日(月曜日)


土屋くん(左)と沼田くん(右)



800m



100m



砲丸投げ
 等々力競技場で、かわさき陸上競技フェスティバルが行われた。昨年までは、 選手として出場していたが、今年は、修論実験のことを考えると出場する 余裕はなく、出場の申込みをしなかった。その代わり、うちの学生が たくさん出場するということで、その応援に行った。
 中距離の学生は800mと1500mを1日で走る中距離デュアスロンに出場した。 それぞれ、目標とするタイムで申し込んだため、自分のレベルよりも 少し高めの組に入って走ることとなった。そのため、彼らにとっては、前半から ペースが速く、後半失速がちになってしまった。自己ベストを更新したのは、 11人中2人だけだった。4年生2人は、今シーズンの中距離レースがこれで 終了した。4年生には、自己ベストを出させて卒業させてあげたかったが、 結果としては、それはかなわなかった。この半年間、何を指導してきたのか? ということを自分に突き付けられたような気がし、指導の難しさを感じた。
 この大会には、アンビバレンスからもたくさんの選手が参加していたが、 自分が練習に全く顔を出していないためか、初めて話をする人が多かった。 その中でも、中距離デュアスロンに出場していた沼田くんと土屋くんの 走りはすばらしかった。
 沼田くんは、トヨタの沼田くんと双子ということで驚いた。今回彼は、 1分52秒94でゴールし、自分のシーズン記録を100分の1秒上回った。ずっと アンビバレンス内では、自分より速い人がいなかったが、とうとう追われる 立場から、追う立場になり、うれしくもあり、悔しくもあるという複雑な 気分になった。土屋くんも沼田くんから、それほど離れずにゴールをし、 追い越されるのも時間の問題だと思った。来年度の神奈川県選手権800mは、 決勝でアンビバレンスが上位を占める可能性も出てきてとても楽しみだ。 この中から日本選手権へ進む選手が出るかもしれない。
 招待800mでは、口野くん(日体大)が1分48秒82の好記録を出し、 3着まで全員が大学生で、出場していた大学生4人が全員自己ベストを 更新した。特に山口くん(筑波大大学院)を応援していたので、彼の 自己ベストは、とてもうれしかった。レースを引っ張った実業団選手が 一人も記録を出せなかったのは残念だった。
 レースを見ていて、応援ではなく、やっぱり自分が走りたいと思った。 まだまだ指導者というより競技者という気持ちが強いということを認識した。 来年はこの大会に出場できるよう、今やらなければならないことを きちっとやろうという気持ちになった。

■2006年10月8日(日曜日)
 妻の自転車を立てかけるスタンドがおかしいということで、そのスタンドを 直すことにした。先週の低気圧の風で、自転車置き場の自転車は、将棋倒しの 状態で、殆どが倒れていた。
 あの風で壊れてしまったのだろうと推測し、どうなっているのだろう?と 思いながら、スタンドをじっくり見てみると、何かが足りないような気がした。 周りに置いてある自転車と比べてみたら、スタンドの両側についているはずの スプリングがなかった。
 先週の風は、スタンドのスプリングが吹っ飛ぶくらい強烈だったのだろうかと 考えてみたが、周りの自転車にはすべてついていて、妻の自転車だけがなかった。 とにかく、落ちてしまったスプリングを探すことにした。しかし、そんなものは なかった。どう考えても人が外さなければ、外れるようなものではない。誰かが わざとスプリングを外して持って行ったとしか考えられない。
 先月はつくばで自転車が盗まれ、今月は、スタンドのスプリングだけが盗まれた。 2ヶ月連続で被害に遭うとは思わなかった。自転車ごと盗まれることは考え られるが、スプリングだけを盗まれるとは考えもしなかったし、部品を持って いかれないようにする対策を取ることは不可能だと思う。
 なんで平気で人の物を盗んでいくのだろう・・・人が信用できない悲しく 寂しい世の中になってしまったなぁと思う。



富士山と横須賀湾

■2006年10月7日(土曜日)
 家族で横須賀米軍基地内のオフィサーズクラブへ行った。子供を連れて入るのは 初めてで、大勢のお客さんがいる中で騒ぎ出したらどうしようという心配があったが、 お客は、ほとんどいなかったため貸し切りに近い状態だった。
 子供は、回転するケースの中のケーキが気に入ったようで、席から離れ、ずっと ケーキを眺めていた。好きなケーキはどれか?と聞いてみると、チョコレートムース ケーキを指さした。自分と一緒だった。
 食後に、チョコレートムースケーキを注文した。見るからにこてこての甘ったるい ケーキなので、大人でも1つを食べるとくどいので、子供と半分にして食べたが、 一口で十分というような甘さだった。子供は、おいしいともまずいとも言わず、 ただ黙々と食べ、妻からもらったキャロットケーキも食べていた。子供には、 この甘さは何ともなかったのだろうか?

■2006年10月6日(金曜日)


全部食パンです
 筑波大学では、体育・芸術学群棟全体が、アスベストとエアコンの 工事をするということで、10月からは教室が使えなくなり、別の場所で 授業を行うことになった。事務室も、ずいぶん不便な所へ移動し、事務室の あった場所は、何もない空間になっていた。その何もなかった空間に、今日は、 見たこともない光景を目にした。
 床一面に食パンが散らばり、パンの耳だけを積み上げて山のようにしたり、 床に整頓して並べてあったりした。部屋の入り口には、芸術の学生が作品を 製作しているところを公開してるという説明があった。
 これだけの大量のパンをどうやって入手したのだろう、なんともったいない 使い方をするのだろうなど、いろいろと思うところがあった。とにかく、芸術 なのだから、作者は、何かを表現しているのだろうが、何を言おうとしているのかは まったくわからなかった。芸術は、感じることが大切だと思うが、何も感じ なかった自分は、人間らしさが欠落してしまっているのだろうか?または、 芸術に対するセンスが欠落してしまっているのだろうか?よくわからない。

■2006年10月5日(木曜日)


測定中
 実験2日目。昨日走ってもらった被験者にトレッドミル上で走ってもらい、 最大酸素摂取量の測定を行った。
 携帯用呼気ガス測定器の準備の段階で、較正ガスの調整がうまくいかず、 困ってしまった。昨日もやったはずの手順を何度もやってみたがうまくいかず、 どうしたらいいのかわからなくなりパニックに陥った。業者の担当の方は、 北海道へ向かっているという話を聞いていたので、こちらから電話をかけても つながらなかったが、あちらから電話がかかってきて助かった。自分が 何度も確認してやっていた手順の中に1つ見落としていた項目があったために うまくいかなかったことがわかり、それで問題は解決した。睡眠時間も少なく、 器材のセットアップや選手への説明で朝食も取らなかったため、頭がぼけていた のかもしれない。普段は、朝食を欠かすことがなかったのだから、朝食を 取らないだけで、こんなことになってしまうのかと思った。予定より1時間 近く遅れてしまったが、実験はようやく開始できることとなった。
 いったん流れに乗ってしまうと、思っていたよりもスムーズに測定を行う ことができ、6人目の測定の時には、予定時刻よりも早く測定が開始できてしまった。 選手は、しっかりと限界まで追い込んでくれ、信頼できるデータを取ることが できたのではないかと思う。
 実験の準備段階、そして実験の2日間、ご協力頂いた方々には、本当に 感謝しています。後はデータをしっかりとまとめ、選手や関係者にデータを フィードバックします。

■2006年10月4日(水曜日)


800mスタート



血中乳酸値の測定
 実験初日。実験準備中に、雨がかすかに降っていて、心配な天候だったが、 実験開始の時には、雨が上がってくれ、ホッとした。実験は、被験者6名、 検者は、自分を含めた12名で行った。
 実験では、6人の中距離選手に、携帯用呼気ガス測定器を装着し、800mの全力走と、 ペースを変えた400m走を4本走ってもらった。
 800mの全力走では、全員が、こちらが要求した設定で400mを通過し、最も速い 選手で1分55秒台、全員が1分58秒以内の記録で走ってくれた。さすが実業団 トップクラスの選手たちだと思った。
 400mは800mの1周目のイメージで走ってもらい、72秒、57秒、60秒、53秒という 順で行った。
 今回の実験は、現場のトレーニングに近い状態を想定し、あまり細かい通過 タイムを指示せず、選手の感覚を頼りに走ってもらった。800mでも400mでも、 レベルの高い選手ほど、こちらの意図していたペースでうまく走ってくれた。 ペース感覚というものは、強い選手ほど、身体にしみこんでいて、感覚と実際の タイムの差が小さくなるのではないかと思った。

■2006年10月3日(火曜日)
 明日から修士論文のための実験が始まる。今週は、職場が学生の試験期間なので、 休みを取ることができ、実験に集中することができる。
 午前中は、乳酸を測定してもらう検者に器材の操作法を説明し、午後は、 被験者に実験の説明を行い、集まることのできた検者と打ち合わせした後、 実験予行を行った。
 携帯用呼気ガス測定器は、3台借りて2台を動かす予定でいたが、1台しか動かせず、 1台だけで予行を行った。乳酸も呼気ガスも検者が操作に慣れていないため、時間が掛かり 予定通りには実行できなかった。本当にこれで、明日実験ができるのだろうか・・・
 夜になって、予行で動かなかった呼気ガス測定器をもう一度、動かしてみたが、 最初のキャリブレーション動作からエラーが出てしまい、絶望的な気分になった。 業者の担当者へ電話をかけてみるが、電話がつながる状況になく、器材を管理している 国立スポーツ科学センター(JISS)の先生に連絡し、急遽別の器材を借りることになった。 JISSには、23時前に着き、丁度そのころ業者の担当者とも電話がつながった。
 器材を借りた後、旅館へ戻り、業者と電話で話ながら、3台の器材を動かしながら 状況を確認した。最終的に、使える器材を選ぶことができ、呼気ガスについては、 問題なく使えそうな雰囲気になってきた。業者とのやりとりが終わったのは1時近かった。

■2006年10月2日(月曜日)
 全日本実業団は昨日の出場で10回連続となり、表彰されるはずだったが、 表彰の申請をすることを知らなかったため、表彰はなかった。来年は申請して きちんと表彰してもらおうと思う。とにかく10回出場したので、これまでを 振り返ってみた。
 最初の5年間は、5年連続の5位だった。その後の5年間はずっと予選落ちだった。 昨日のレースのタイムは、最近7年間では最も良い記録であったが、これまでに 取ったことのない最も悪い順位でもあった。トレーニング量や、年齢による 競技力の低下を考えると、記録だけを見れば、昨日は、かなり頑張っていたのでは ないかと思った。決勝に進出するには、残り100mがきちんと走りきれるように すること。この課題を克服し、来年度こそ決勝へ進み、もう一度トップの選手と 肩を並べて走りたい。

■2006年10月1日(日曜日)


今日は屋根がありました



優勝者インタビューの場所



800m決勝(残り1周)
 全日本実業団2日目。朝から雨が降り、最悪なコンディション。シャトルバスの 発着する駅まではホテルから歩いて30分。雨に濡れるのがイヤで、昨日は交通費を ケチったが、今日は迷わずタクシーを選び競技場へ向かった。2000円以上の出費 はかなりのダメージだった。
 ホテルを出るまでにずいぶん時間が掛かったため、競技場へ着いた頃には、 ウォーミングアップの時間になっていた。捻挫を悪化させないためのテーピングを しっかり張りつけ、準備万端でウォーミングアップに入った。痛みも気にはならず、 調子も悪くなかった。
 男子800mは、3組あり、2着までと2着以降タイムの速い者2名が決勝に進出できた。 自分の組は、今シーズンのベストタイムから見ると、自分は5番目なので、 決勝進出はなかなか難しかった。
 レースは、予想通り、スタートから梁田くん(達栄工業)が飛び出し、自分も いつも通り2番手で追走した。先頭の1周目が55秒後半。残り300mになっても 順位は変化がなく、有力選手はなかなか出てこなかった。600mを過ぎても 同様。レースが動き出したのは700m手前。自分は、一気に4選手に抜かれ、直線で さらに1人に抜かれ、6位でゴール。タイムは1分53秒24だった。
 もう少し5番手に近づいてゴールしていればシーズン記録が出たが、レース展開 としては、自分の納得のいくレースで、最後に離されたのは、完全に力の差であって、 今の状態ではこれ以上のレースはできないのではないかと思った。練習では、2分10秒を 切るのがやっとだったのだから、よく走れたと思う。
 800m決勝は、昨日の勢いで、森くん(体育学校)に優勝して欲しかったが、結果は、 体育学校の鈴木くんが2年ぶりの優勝、3位に森くんが入った。
 今シーズンはこれで終了。1500mをもう1本走りたかったが、明日からは、大学院を 卒業するために力を注いでいこうと思う。



[昔のいずみ]