最近のいずみ

Last Update:2010/2/28

パートタイムアスリートいずみ 10年目に突入!! 


■2010年2月28日(日曜日)


インド料理を
食べました



店員さんに厨房を見せてもらってます



満月でした
 久しぶりに長々とテレビでマラソンの放送を見た。2,3日前までは晴れるという予報だったはずだが、結局雨で、雪やみぞれがちらつくほど寒い中でのレースだった。第1回の東京マラソンの時にも、ユニフォーム姿になり、荷物を預けてからスタートまで40分近くあり、寒さで走れないという苦情があったが、今年はどうだったのだろうか?
 次男はマラソンを見て「パパは?」と言っていた。長男が「パパは走ってないよ。ここにいるよ。」と教えていた。次男にとっては、ランナーを見れば父親だと思うようだ。
 エリート選手たちのレースは、ハーフ通過が65分台ということで、マラソンのペースとしてはあまり速くなく、大集団となっていたが、28km過ぎに渋谷選手(柳河精機)が飛び出し集団が崩れておもしろくなった。その後、すぐに集団が作られたが人数はかなり絞られた。
 昨年まで学生だった埼玉県庁の川内選手がこの集団に含まれ、40km手前の給水で川内選手が先頭になってしまい、市民ランナーが先頭を走って、実業団選手がその後ろにつくという状況があった。市民ランナーを盾にするエリートランナーを見ていて、何とも言えない違和感を感じた。
 ホンダの藤原選手が40km過ぎにスパートし、スパート合戦はかなり見応えがあった。  チリの大地震の影響で、常に画面には津波警報の表示のため後半の駆け引きが見づらく、男子最終結果は、タイムが全く見えないのが残念だった。JR東日本の藤原選手と中国電力の佐藤選手も必死にスパートしたが、それに離れずについて行った川内選手は本当にすばらしかった。残念ながらスパート合戦に敗れて4位になったが、このコンディションの悪い中5分も自己記録を伸ばしたのだから、すばらしい結果だったと思う。市民ランナーでもエリートランナーと戦えるところを見せたいという彼のコメントが流れていたが、それをしっかりと見せてくれ、市民ランナーの自分も大いに勇気づけられた。女子の日本人トップもエリートランナーではなかったが、彼女もこの条件の中、自己ベストとはあまり変わらないタイムで走りきったと思う(フィニッシュ前に放送が終わったため確認できていないが・・・)。今回の東京マラソンは、日本の市民ランナーは強いというところを印象づけるレースだったように思う。
 川内選手の走りは、エリートランナーほどの練習はできなかったにせよ、相当の裏付けがないとできないはず。昨日たまたま本屋に並んでいた「ニーチェの言葉」という本を開いた際、最初に出会った言葉が、「勝利に偶然はない」という言葉だった。彼も限られた時間の中で、質の高い練習をしてきたから今回のような結果が出せたのだと思う。

■2010年2月27日(土曜日)


海は大荒れでした




漂っているワカメを救出
 博報堂の調査によると子供が欲しい物のベスト3がお金、いい成績、時間の順だったという。日経新聞のマーケット総合紙面にあるコラムに載っていたことなのだが、このお金という結果は、子供たちの将来に対する不安の大きさの反映でないかと述べられていた。自分は、お金さえあれば自分の欲しい物は何でも買えるからということで回答したのではないかと思った。その中の一つとして将来に対する備えもあるかもしれない。
 最近、お金や物にはあまり執着しない20代の若者たちを分析した本が書店に並んでいるが、この調査の結果からは、子供たちは、物には執着はないが、お金には執着があるというようにも考えられ、20代の若者とは、またちょっと違った世代ということなのだろう。
 自分が子供の時は、時間が欲しいなんて考えたことがなかった。今の子供たちは時間が足りないと感じるほど忙しいということなのだろうか。確かに、幼稚園児の我が子を見ていても、朝から時間に追われて生活している。親である自分も、子供に対し、朝から晩まで時間のことを言っているような気がする。今回、大人から子供まで時間にしばられた生活をしていることを改めて認識した。どうやって時間に拘束されない生き方をしない限り、永遠に時間が欲しいと思い続けるような気がする。何か良い方法はないものか・・・。

■2010年2月26日(金曜日)
 利用者やの多い公共施設では原則禁煙とするよう求める通知が厚生労働省から全国の自治体に出された。神奈川県では、昨年条例を作るなどかなり積極的な行動を起こしているが、今回の通知には、何の強制力もないという。
 全面禁煙要請の対象施設として屋外競技場という文字もあった。陸上の試合に行ったときに審判や観客が吸っていて、とてもイヤな思いをしたことがあるので、これをきっかけに陸上競技場でも分煙ではなく全面禁煙になれば良いと思う。

■2010年2月25日(木曜日)
 昨日は、次男を寝かせながらそのまま寝てしまい、いつもよりはたくさん寝ることができた。寝る前に炎症止めを飲んだためか、のどの痛みはかなり回復し、体のだるさはなくなった。朝はかなり気温が高く、濃霧が発生し、羽田空港ではかなり欠航がでたらしい。昼は半袖でも過ごせるほどで、とても走りやすい気候だった。
 練習は、アップダウンのあるコースを選択し、2分ジョッグ+2分ダッシュを10本行った。上りは自分の思っているような走りができるが、下りは、必要以上にブレーキをかけてしまい、納得の走りができなかった。後半はかなりスピードが落ち、ダッシュにならなかった。最後に300mを走ったが、41秒9ということで、自分の感覚よりはタイムが速かった。感覚より速いときは、感覚と一致していなくても何か得した気分になれる。これがずっと続けばいいのにと思う。

■2010年2月24日(水曜日)
 朝起きたときから寒気がして、のどに痛みがあり、体全体がだるい。体中が筋肉痛のような痛みがあり、特に、首周りと肩甲骨周りが気になる。昨日の練習の影響なのか、寒気と関係があるのかはよくわからない。体温を測ってみたが平熱だった。普通に出勤したが、午前中は会議で、会議室には暖房が入っていたが、会議が正午を過ぎても続き、昼には暖房が切れるため、寒気がさらに強まりそうだった。1日中鼻水が止まらず暇さえあれば鼻をかんでいるような感じだった。昨日から張り切って練習を再開したものの、1日で断念せざるを得えなかった。今日は早く寝て、明日からは再開できるように備えたい。

■2010年2月23日(火曜日)
 先週末で長距離シーズンを終わり、これから春のレースへ向けて中距離のトレーニングに移行していくことにした。今日のメニューは、400m+300m+200mを3セット。昼休みは、春の穏やかさで、暖かくて風もなく走りやすかった。しかし、久しぶりの短い距離の練習のため、ペース感覚が全くなく、自分がどう走っているかということもよくわからず、特に1〜2セット目は、ただ走ったというだけに終わった。3セット目は、練習も終わりだという意識が働いたためか、1〜2セット目よりは、タイムが上げられ、少し自分の感覚と実際のタイムが近づいた。あと1ヶ月くらいかけて、少しずつ自分の感覚と実際のタイムの差を縮めていこうと思う。

■2010年2月22日(月曜日)
 後期の授業がすべて終了した。今日は、4年生が4年間最後の授業となった。平成21年度は、雨によってかなり予定が変更となり、記録の測定もなかなかできず、後半は、1回の授業で3種目の記録を測定するなど、かなり強硬なスケジュールとなってしまった。しかし、学生たちは、それを理解して協力的に動いてくれたため、とても授業はやりやすかった。記録の計測は納得いくまで何回でも計測して良いこととしていたため、ハードルなど連続して走ることは難しい種目についても、3回、4回と記録に挑戦する学生もいて、学生の記録向上への執念を垣間見ることができた。今回の4年生は、自分が異動してきたときにちょうど入校し、初めて4年間見ることのできた学生たちなので、今までの学生たち以上に感慨深く、これで卒業してしまうと思うと寂しさも感じた。

■2010年2月21日(日曜日)


田浦梅の里からの眺め
 横浜のコストコへ久々に買い物へ行った。いつも通り、お客でごった返していた。大量購入により価格が低くできるということで、大きなカートに大量の商品を詰め込み、必要以上に購入しているのではないかと思えるような人たちが多い。
 欲望の赴くまま次々と商品をカートに入れ、試食を争うように取り合い、人間の煩悩の渦巻く空間という感じがした。自分にとっては、あまり良い空間には感じられず居心地が悪かった。子供たちは、我先に試食を得ようとし、親に取ってもらわないといけないため、こちらが試食を取らずに通り過ぎると、こちらにに罵声を浴びせ、泣き狂った。ここは、子供の精神を狂わし、欲望の塊にするとても危険な場所ではないかと思えてきた。
 この店は、アメリカで始まったと聞くが、これがアメリカが世界に主導してきた資本主義というものなだろうか?景気が良ければ、人の欲望は無限に広がっていき収拾がつかなくなる。そうであれば、景気が悪い方が返って人間には自制心が働いていいかもしれないという気がしてきた。

■2010年2月20日(土曜日)


スタート地点





優勝賞品
 赤羽駅から歩いたところにある荒川河川敷で行われた第1回東京・赤羽ハーフマラソン一般男子3kmに出場した。3月7日の三浦国際マラソンの5kmに出場したかったが、申し込みが昨年の3倍のペースで殺到したらしく、申込期限内に申し込んだにもかかわらず、郵便局から口座が閉鎖されたため送金できなかったと連絡があり出場できなかった。そういったこともあり、三浦国際マラソンの変わりになるようなレースを探したところ、この大会が見つかった。
 昨日の練習で下腿部が筋肉痛になり、ウォーミングアップの時点では、あまり良い感じではなかったが、走りはじめたらあまり気にならなかった。スタート15分前には、スタート地点に集合することになっていて、スタート地点へ行ったときには、前の方は埋まっていて3列目になってしまった。そのため、スタート時に前の人が障害になりスタートで入らぬ力を使わなければならなかった。前半は、冷やかしでダッシュする人もいてペースは乱れたが、1km手前で、先頭は3〜4人に絞られた。1kmを3分03秒で通過し、適度なペースで気持ちよく走れた。1kmを過ぎたころから先頭のペースは落ち、3人くらいが先頭を入れ替わりながらペースを上げるようにしていたが、結果的には全く上がらず、逆にペースは落ち、2kmの通過が6分11秒となっていた。しかし、遅く感じても無駄な力は使わないように先頭には出ず、常に集団の後ろで走った。その後もペースはさらに落ち、残り500mくらいで中途半端に先頭に出てしまったため、そのままペースを上げ後続を振り切ってトップでフィニッシュラインへ入った。フィニッシュタイムは9分26秒だった。学生並のタイムだったが、優勝が目標だったので、目標は達成できた。優勝の賞品は賞状とトロフィーと体脂肪計付ヘルスメーターだった。
 通常ロードレースでは、道の中央を境に、左側通行で走ることが多いが、今回のレースでは、何の規制もなく、どこを走っても良かったため、折り返した後は、折り返しに向かってくるランナーと何度か正面衝突しそうになった。安全管理という面では、かなりいい加減で、事故が起こらなかったのだろうか心配になるくらいだった。また、大会のプログラムはなく、会場の掲示板にタイムテーブルと、ゴールへの進入の方法が貼ってあるくらいで、他の大会と比べかなり簡素化され、出場料が割高な感じがした。ハーフマラソンでは5kmの地点で給水がなかったという情報もあり、1万人規模の大会としては、サポートするスタッフがあまりにも少ないのではないかという印象を持った。

■2010年2月19日(金曜日)
 明日のレースの調整で2000mを走った。6分ちょっとで走れればいいなぁと思いながらスタートし、1000mは3分01秒で通過、その後ペースが落ちて、必死にこらえながら2000mを走りきり、後半の1000mは3分05秒でほぼ目標通りで走れた。明日は3kmのロードレースだが、2000mで限界になるような走りだった。動きがあまり良くなかったので、最後に300mのウインドスプリントを行った。全力走ではないのに全力走のように体が固まり、走り終わってそのまま地面に倒れた。ほぼ全力のように走って42秒8。ひどいタイムだった。練習後は、両脚の下腿と内側広筋がつりそうになった。ハムストリングスには全く疲労はなく、イメージとはかけ離れた走りをしていることがよくわかった。明日への不安は残したが、今出せるベストを尽くすしかない。

■2010年2月18日(木曜日)


干し柿ができあがりました
 NHKのオリンピック放送は、競技の中継がほとんどで、映像がスタジオにもどっても、結果とインタビューを静かに伝え、ゆったりと競技を楽しむことができる。それと比べて、民放はいらぬCMが頻繁に入り、不必要なVTRが入って、過剰な演出やアナウンスがあり、無理矢理盛り上げられ、NHKと同じ映像であっても、ゆったりと見られる感じがしない。
 スピードスケート1000mでの競技紹介VTRでは、選手の最終コーナーでの状態を取り上げて、「無酸素運動の極限状態を制するのは・・・」と特徴を伝えていたが、70秒前後の競技なので、 無酸素系のエネルギーも使うかもしれないが、割合としては有酸素系の方が高いのではないかと思った。顔の映像を見れば、選手は普通に呼吸をしているのがわかるが、視聴者は、この無酸素運動という言葉を聞いて、選手は呼吸をしていないのではないかと勘違いする可能性がある。そういう意味では、過剰なアナウンスであり、適切な言葉ではなかったのではないかと思った。

■2010年2月17日(水曜日)
 女子のカーリング競技、日本対アメリカ戦を見た。1投1投がそれぞれ意味があり、手元が狂えば、それで試合の流れが変わってしまうほど、かなり神経を使う競技に見え、見ている側もかなり力が入る。運動量としてはそれほどないように見えるが氷の上で2時間以上競技を続けるので、かなり寒いのではないかと思ったが、選手の中には半袖の選手もいて、集中しているときには、寒さは関係ないのかもしれないと思った。最終エンドでは、結果が目視では判別できず、メジャーでの判定となるなど、ミリ単位で勝敗が決まるほどの接戦で、冬の競技というのは、タイムや距離など極限を追求する競技が多いと思った。

■2010年2月16日(火曜日)
 官舎の外壁工事が継続されているため、部屋の窓が開けられず、なかなか換気できない。最近、壁に黒いカビが生え始め、亀裂にそって進むなど急激に勢力を拡大している。風呂場の天井も年末にカビをしっかりと取り去ったはずなのに、1ヶ月半ほどで、もうかなりの勢力を誇っており、換気の重要さを思い知らされた。妻は、寝ているときに変な咳をしているので、ちょっと気になっていたが、壁に広がっているカビの影響があるのかもしれない。そこで、今日は壁についているカビをすべて拭き取ってきれいにした。しかし、外壁工事は今後も続くので、また近いうちにお目にかかることになるのだろう。

■2010年2月15日(月曜日)
 バンクーバーオリンピックが始まり、リュージュ1人乗りという競技を初めて見た。公式練習中にグルジアの選手が事故で亡くなったため、スタート地点が変更になりスピードは出なくなったようだが、それでも最高速度は、時速150kmほどは出るとのことで、なんと危険なことをしているのだろうと思った。スタート直後は、スパイクのついた手でどれだけ氷をかいてスピードを上げるか、その後は加速していく中で、いかにカーブの外でふくらまないように足でそりを操作するかが重要になってくる。あの速さで、コースを読みながらそりを操作するということは神業だと思った。速い選手は、カーブのふくらみがなく、スピードがどんどん上がっていた。タイムは1000分の1秒まで表示され、100分の1秒くらいの差で勝負がつく。眼では判別できるかどうかわからないくらいのほんのわずかな差でしかないが、ちょっとしたミスにより、それが選手にとっては大きな差として順位に表れてくる。危険も勝負も紙一重の競技だと思った。

■2010年2月14日(日曜日)
 千葉国際クロカン男子4000mに出場した。出場メンバーには、大阪の世界選手権で銅メダルを獲得したマサシ選手をはじめ日本の中長距離のトップ選手たちが顔をそろえた。
 毎年、スタートから1000mまでのタイムがオーバーペースとなるので、今年こそ抑えめで3分10秒くらいのタイムで行こうと思っていたが、そこまで押さえることができず、今年も3分を切る2分58秒台で通過してしまった。初めて走ったときには転んでテレビ放送でも名前を呼ばれた第1障害は無事に通過し、2000mは6分15秒台となり、かなりペースは落ちたがいつもよりはまだ余裕があった。自分では、なんとかペースは維持しているつもりだったが、3000mは9分38秒台となり、ペースが落ちたことに気づき、残りの1000mは、下り坂も多かったため、ペースは少し上がり、12分57秒でのフィニッシュとなった。順位は69名中43位。今回が8回目の出場となったが、タイムは2番目に悪い記録となった。今日は家族も応援に来ていて、もう少し前の方で走りたかったが、最近は全く走っておらず、ぶっつけ本番だったので、家族にはどう映ったかはわからないが、13分が切れただけでも自分ではかなりの健闘だと思った。

■2010年2月13日(土曜日)


東大駒場キャンパス
 東大駒場キャンパスで行われた乳酸研究会に参加。今回のテーマは、「血中乳酸濃度測定」で、5名の方が話をされた。
 最初に話をされた八田先生は、世の中では、乳酸が疲労物質であるということが相変わらず言われ続けているということを、いろいろな画像で紹介していた。特に、温泉の効能の説明に、「乳酸は毒素」とまで記述される温泉もあり、会場の笑いをとっていた。
 マラソンでは、後半血糖値が下がり、乳酸が作りづらくなってくる。乳酸値が高い選手ほど元気で、後半の勝負ができるという。また、サッカーでも後半になると、乳酸が出なくなるという。マラソンと同様に乳酸の値は低下しているのに、疲労度はどんどん高まってくる。果物からフルクトース(果糖)を接種すると、乳酸値は高まるという研究結果もあり、乳酸の濃度が高くなることが疲労になるというのであれば、果物を摂取すると疲れるということになってしまう。これらの例を考えても、「乳酸=疲労」とは言い切れないことがわかる。乳酸ができるのは、疲労回復のためであり、疲労する運動をするから乳酸がたまるだけのことだ、と先生は説明していた。研究者や競技者の間では少しずつ乳酸に対する考え方が改められている一方で、世の中にはあまり浸透していないことがよくわかった。
 次に話をされた伊藤先生は、スキーモーグルのナショナルチームのサポートをされている方で、本来は、今日から始まるバンクーバーオリンピックに行っているはずなのに、移動を明日に延期していわざわざ来てもらったということで、モーグルチームでのサポートについての話があった。特にフィットネスデータの測定では、自転車エルゴメーターを使い、全力ではない一定の回転数で競技時間よりも少し長い40秒間こぎ続けるという測定をしていて、全力こぎをしたときと回転数を規定したときの平均パワーは、ほぼ同じだが、乳酸の最高値は全く違うというデータは、興味深かった。
 その後、柿木先生から自転車ロード競技での活用について話があり、自転車につけるパワーメーターという機器と血中乳酸濃度の結果を組み合わせ、東大自転車部でどのようにトレーニングに応用していったかということが紹介された。ロードでのトレーニングを主に行うことが普通だが、測定結果を基に、あえて室内での高強度の運動を入れることで、ある学生は、学生の大会で全国優勝をするまでになり、4人一組のチームタイムトライアルでも、測定データを基にした常識を覆すローテーション配分で大躍進を遂げるなど、データをうまく使えば競技力が高められるということが示される内容で驚きの連続だった。
 最後に医療現場での利用についても話があったが、使われる現場により血中乳酸濃度の評価される数値が違い、それぞれの競技にふさわしい数値を選択する必要があるということが頭に残った。

■2010年2月12日(金曜日)
 バンクーバーオリンピックが明日から開幕するようだが、事前の抜き打ちのドーピング検査で選手30名以上が「陽性」となったという。北京オリンピックのときにも70名が摘発されているとのことだが、夏季オリンピックの出場者数の方が冬季オリンピックに比べかなり多いはずなので、摘発された人数の大小についてはなんとも言えない。とにかく、トップを目指す競技者の中には、薬物によって強くなっている人、薬物で強くなろうとしている人もいくらかいるということだけは事実のようだ。
 検査は、禁止薬物を使用したかどうかをチェックするということのなので、禁止薬物に含まれていないものであれば、副作用があるとしても規則上はドーピング違反にはならないことになる。北京オリンピックの頃からは遺伝子ドーピングについても問題になってくるという話を聞いたが、今のところドーピング違反は禁止薬物の使用のみのようだ。遺伝子ドーピングの技術については、まだ確立されていないということなのだと思う。

■2010年2月11日(木曜日)
 次男と風呂に入ると、次男はいつもこちらに背を向けて座っているので、次男の後ろから、背骨、肩甲骨、腸骨あたりを順に触診してみた。長男が小さい頃にも同じことをやっていたが、長男は「くすぐったい」と言って、こちらの手を払おうとしていた。次男は、「かゆい」と言った。「くすぐったい」のではないかと聞いてみたが、「かゆい」のだと主張しながら長男と同じようにこちらの手を払おうとした。次男は、本人の認識している言葉で、最もその状態に近い言葉を使った結果が「かゆい」ということだったのだとと思う。彼の発する言葉の一つ一つが新鮮でおもしろい。絵本を「えふぉん」、ご飯を「ごふぁん」と発音する。なかなかユニークだ。

■2010年2月10日(水曜日)
 先週から床に座る際、あぐらの時間を減らし正座をするようにしている。相変わらず、すぐにしびれて長続きはしないが、運動も控えていたためか、腰痛が少しずつ緩和してきた。走り幅跳びの授業も学生たちの記録計測となり、こちらが手本を見せる必要はなく、同じ部位を酷使しなくなった結果、緩和したのかもしれない。先週、先々週よりは、左右の張りの違いも差が少なくなってきたので、やっと走り始めることができる。週末は千葉クロカン。出場したいと思っているが、ここ2週間近く呼吸循環系にはほとんど負荷を与えていないので、あと2,3日走ってみて結論を出すしかない。

■2010年2月9日(火曜日)
 データ処理をするのに、パソコンのソフトを立ち上げ必要な処理のボタンをクリックすれば、データは簡単に加工できる。しかし、処理したデータの意味を理解するのに、データ加工の原理を知る必要があり、最近信号処理や微積分に関する本を読んでいる。これらの本を見ていると、大学1,2年のころに学んだ微積分、線形代数や情報数学がどれほど重要だったかということが今更ながらよくわかる。高校時代はいろいろな公式を覚えていたが、覚えていなくても、必要なときに本から引っ張り出せば、十分ということも実感できる。そして、当時の教科書を見てみて、なんと難しいことを学んでいたのだろうとも思う。当時も、はっきり言って、理解できないことだらけだったが、なんとなく計算方法を覚え、何となく計算して答えを出していた。しかし、必要に迫られると、何となくではなく、深い意味まで考えたくなってくる。そうすると、当時以上に、時間が必要になってくる。もっときちんと勉強しておけば良かったと思うばかり・・・。思っているだけでは、何も変わらないので、今できることを積み重ね、少しずつでも前進していくしかない。

■2010年2月8日(月曜日)
 妻が近所の友達の家に出産祝いを持っていった際、長男は赤ちゃんを見て、赤ちゃんの頭ははげていたと思ったらしい。日記にそのようなことを書こうとし、妻に待ったをかけられた。はげではないだろう、と。そこで、はげとは何かという議論になり、長男は、自分の辞書ではげを調べてみた。しかし、子供用の辞書には載っていなかったため、大人用の辞書で調べることとなった。
 はげの定義は、頭髪が抜け落ちた状態のため、赤ちゃんの頭ははげではないことが判明したが、長男は、はげを利用した言葉の用法や、はげから派生する言葉についての意味を、妻に読んでもらいながら大笑いしていた。妻は、病気でそのような状態になる人もいるので、気を付けるように話をしていたが、長男は、そんなことはお構いなく、その言葉を言っては笑い転げていた。
 言葉の意味がわからなかったら、国語辞典で調べるということを長男に教える良いきっかけにはなったと思う。

■2010年2月7日(日曜日)


ダンス発表




合唱




マリンバ演奏
 子供の幼稚園のイベントで、音楽リズム発表会が市内にある芸術劇場で行われた。午前は、音楽に合わせてダンスをするリズム発表があり、午後は、合唱、詩の暗唱、器楽演奏があった。
 午前の部のダンスでは、長男たちは、ダンスの中に側転を入れたり、跳び箱を入れたり、かなりダイナミックな動きをしていて、以前とは見違えるほどの動きをしていた。そして、自分のことだけでなく、友達の動きもしっかり見ていて、友達が忘れていれば教えてあげるなど、そういった行動にも驚いた。さらにうちの子供も含め何名かは、交替で障害のある友達の手を引いてみんなとうまく動きが合わせられるようにサポートしてあげていたことには、目頭が熱くなった。
 合唱では、「Smile Again」という曲が歌われ、「優しい言葉なんて役に立たないことがあるよね。 自分だけで戦わなくちゃいけない時があるよね。」という歌詞があった。すごい歌詞だと思ったが、意味がわかっているのなら、家でも、きちんと自分で何でもやるはずだが、そうではないので、意味はわからず歌っているのだろうと思った。
 詩の暗唱では、相田みつをの「その人」という詩を暗唱した。かなり長い詩だったが、覚えているということだったので、発表会後にその詩を書いてもらった。詩の中に「心にもないお世辞や世間的なお愛想は言えなくなる」という文があり、難しい表現だと思ったので、意味がわかっているかどうか聞いてみたがわからないと言っていた。これで歌の意味もわかっていないということが判明した。お経も同じなのかもしれないが、意味がわからなくても暗唱はでき、これをずっと忘れずに唱えているうちにだんだん意味がわかってくるということなのかもしれない。
 最後の楽器演奏では、長男はマリンバを弾き、リズムに遅れることなく、きちんと演奏できていた。大勢で合わせて一つのことをやり遂げるという達成感が得られたのではないかと思った。
 今日のイベントは、長男の幼稚園での成長をたくさん見ることができ、本当に感動した。

■2010年2月6日(土曜日)


豆まき




ご機嫌な子供たち
 走水神社で「節分祭 豆まき」があった。地元の県議会議員の方や年男年女の小学生らが、特設舞台の上から、「鬼は外、福は内」のかけ声とともに豆の入った袋やお菓子を観客に投げ入れ、観客は、大騒ぎでそれらを追っていた。子連れの家族が多かったが、子供たちは大人の中では、全くお菓子を受け取ることができないため、舞台の前に陣取り、舞台の人に向かって、持参した袋を広げて大声で入れてもらえるようアピールしていた。豆をまく子供たちもそのアピールに応えるようにしていたため、結果としては大人にも子供にもうまく渡っているようには見えた。うちの長男もうまくアピールできたようで、意外とたくさんお菓子をもらっていた。しかし、幼稚園の年少くらいだとそういったことはできず、ほとんど収穫がないように見えた。
 豆まきが終わった後は、参加者全員に、お菓子とみかんと走水神社と書かれた紙の入った豆が配られた。さらに子供たちには、わたがしが無料で配られ、子供たちは大満足で帰っていった。
 豆まきの前に主催者等の挨拶があり、節分の鬼についての話があった。鬼門は丑虎の方角のため、鬼の角は牛の角で、鬼のパンツは虎の毛皮になっているということを聞き、長男は、家に帰って早速妻に話していた。主催者の挨拶では、観客はとてもうるさくてほとんど話を聞いていないように見えたが、幼稚園児の長男はきちんと人の話を聞いていて、お菓子をもらうだけでなく、しっかりと学んでいたことがとてもうれしかった。親の話は全然聞かないのに、よその人の話は聞くというのが複雑な気分だが、大人は、子供に見習うべきことがたくさんあるのではないかと思った。

■2010年2月5日(金曜日)
 腰痛が改善せず、また整体へ行った。骨格についてはそれほど問題はなく、左の脊柱起立筋だけが異常に張っているとのことだった。ここ2,3日は、ほとんど運動もしていないし、何でこれほど張っているのかよくわからない。年が明けてからずっと、授業で走り幅跳びをしているので、同じ足で踏切をしているのが原因の一つかもしれない。あぐらで座ると腰痛がひどくなるので、床に座るのであれば、正座の方が痛みは少ないだろうと言われた。正座で座ってみると、あっという間にしびれてきて脚に感覚がなくなってくる。少しずつ慣れていくしかない。

■2010年2月4日(木曜日)
 場所中に酒に酔って一般人への暴行疑惑がもたれている朝青龍が引退することになった。「横綱の品格」ということを常に言われ続け、それが理解できたのかどうかわからないが、それを理解したことにして引退の決意をしたように見えた。外国の人からは、きっと強い横綱がなぜ引退しなければならないのかと思われるに違いない。また、親方と弟子の師弟関係も特殊すぎてわからない人が多いと思う。
 弟子のやったことは親方の責任ということが師弟関係だと考えると、今回を含め、今まで親方は弟子に何を教育してきたのかということが問われる。また、現役力士の頂点に立つ横綱は、格下の力士からすれば、生きた手本そのものなので、手本となるべき人が、全く手本にならないことをしていては、この業界が成り立たなくなってしまう。個人の問題ではなく協会関係者全員の問題とも言える。そこが日本独特の考え方で、文化なのだと思う。今回の件によって、日本とモンゴルの関係が悪くならないことを願いたい。

■2010年2月3日(水曜日)
 節分なので、子供たちと豆まきをした。それぞれの中に鬼がいるから、それを追い払うという意味で、家族全員が鬼のかぶり物をして、玄関に向かって豆をまいた。長男は、何度か経験しているので、ある程度意味を理解して豆をまいていたが、次男には理解しがたかったようだ。投げるための豆を見て、まず手にとって食べていた。彼は、普段自分の思い通りに行かないときに食器ごと食べ物を投げつけることもあり、食器や食べ物を投げつけるなと親から叱られている。それなのに、今日は食べるためにある豆をなぜ投げているのか、訳がわからなかったに違いない。はじめは口に入れていた豆を、家族みんなが投げているのを見て、豆をわしづかみにして、豆がなくなるまで必死に投げつけていた。雰囲気としてはとにかく投げればいいのだと思ったのだろう。理解できるようになるには、あと1,2年は必要なのかもしれない。

■2010年2月2日(火曜日)


 昨日は、大臀筋付着部に両側ともしこりがあってかなり痛かった。左足に載れていないため、右足だけを使って進んでいるとの指摘もあった。今日は10000mのビルドアップ走を行ったが、それを実感した。1000mあたり3分45秒から開始し、2000mごとに5秒のビルドアップとした。初めから呼吸がきつく、すぐに左臀部が張り出し、左右のバランスが悪くなった。ペースが上がるにつれ左脚後面の張りが強くなり、無理矢理体を動かしてペースに合わせるようになった。あまりにも感覚がおかしいので8000mで止めた。その後スパイクを履いて300mを流し41秒切りくらいで走った。スパイクを履けばある程度のスピードは出せるが、バランスが悪い。昨日ある程度矯正してもらったはずだが、1日も経たずに元通りになってしまったようだ。

■2010年2月1日(月曜日)
 左腰の痛みを改善するため久しぶりに整体へ行った。施術前の状況は、左大転子が右よりも後ろに位置し、右肩甲骨が下がり、発達した右の腰部に張りがあるため、右側に側湾するように引っ張られ、腰椎の左側にストレスがたまり痛みが出ているとのことだった。また、右の腸腰筋がかなり張っていた。
 最近は走り幅跳びの授業が続き、左足で踏み切ることばかりしていたのが原因で、左側にストレスがかかっているのかと思ったが、右腰部の張りが主な原因だというのが意外だった。しかし、右の腸腰筋が張っているというのは、まさに走り幅跳びの動きだったので、納得できた。体はいろんな連鎖でバランスをとっていて、その結果まったく別のところに痛みが生じる。最近は、あぐらで長時間座ることでも腰痛を引き起こしていたが、あぐらの姿勢は、上に来る脚の大腿筋膜張筋が張るとのことで、日常のいすに座る動作と同様に気をつけた方がよいとのことだった。
 骨格のゆがみはある程度矯正され、腰の痛みも緩和した。しかし、またすぐに戻る可能性が高い。指摘された部分のストレッチを継続して緩和させるようにしたい。



[昔のいずみ]