最近のいずみ

Last Update:2012/8/31

パートタイムアスリートいずみ 12年目に突入 



■2012年8月31日(金曜日)


我が家に住むヤモリ
 昨日は200m×4を2セットというメニューを行ったのだが、2セット目の2本で中止した。右下腿に強い痛みが生じ、肉離れになりそうな感覚になったことと、元々両脚ともアキレス腱痛を抱えたまま走っていたこともあっての判断だった。たった6本で止めなければならないほど、弱くなっていると昨日はショックを受けていたが、それだけの練習で、今日は、かなりの疲労感があり、特にハムストリングスや下腿が筋肉痛になっているということにさらにショックを受けた。
 アキレス腱は痛いながらも、少しずつ復帰へ向けて走り始めたが、復帰するには、かなりの労力が必要だなぁと改めて感じた。

■2012年8月30日(木曜日)


三男
 三男が少し歩いた。先月から立ったり座ったりという練習を繰り返し、ずっと立っていられるようにはなったが、そこからなかなか歩くという動作はせず、移動は伝え歩きか、急ぐときはハイハイ。つかまり立ちをするようになってから約3ヶ月体をしっかり鍛えて、長男や次男のようにバランスを崩した結果、足が1歩出るというような偶然ではなく明らかに自分の意志で1歩を踏み出した。その瞬間を妻と長男と次男で応援し、とてもうるさくしてしまったので、三男は、叱られたのかと勘違いし、泣きそうな顔になっていたという。最終的には褒められたことを理解し、うれしそうな顔に変わったという。自分は、歩いたという話を聞いた後、2回目に歩いているところを見たので、家族よりも感動は少なかったかもしれないが、人間の進化の過程を目撃することができたことに感動した。

■2012年8月29日(水曜日)


横須賀湾と猿島
 久しぶりに6000mのペース走をした。設定は3分30秒/km。ゆったりとした感覚で走り始めることができたが、2000m過ぎには、呼吸がつらくなり、アキレス腱の痛みも強くなってきて、結局3000mで終了した。
 今日は、五本指のシューズで走ったのだが、普段のジョギングよりも速いスピードで走るのは初めてだったのだが、特定の部位が擦れて、ちょっと痛みがあった。3000mはゆっくりな速度なのに、走りきることができなかったので、少し動きを変えてみるため、最後に300mを走った。 タイムは41秒4。悪くはなかったが、いつもより苦しかった。走っているときの接地がいつもよりよくわかり、特に左足は、かなり外側から接地していることがわかった。走り終わった後は、足裏の外側に大きな水ぶくれができてしまい、その後は、足裏を地面につける度に強烈な痛みを伴うこととなった。5本指シューズでスピードを上げるには、時期が早かったようだ。少しずつ慣らしていかなければならない。

■2012年8月28日(火曜日)


捻挫修復中
 筋整流法の小口先生がお弟子さん7名を連れて、学校へ来てくれた。最初に小口先生が、捻挫をして1週間たち、足首を完全固定させ松葉杖をついていた学生の施術をみんなの前で疲労してくれた。小口先生の考えでは、捻挫をしても施術をすれば、すぐに歩いたりジャンプしたりできるので、固定したり松葉杖を使用する必要はないのだが、1週間足首を固定してあるので、少し施術しづらいとのことだったが、10分程度で、ジャンプをしても痛みがない状態になった。しかし、実際に歩く動作をしてもらうと、学生は痛みはないというものの、躊躇なく1歩を踏み出すのが怖いようで、少しぎこちない歩きをしていたが、捻挫で歩けなかった状態が10分程度で歩けるようになり、見ていた自分たちは本当に驚かされた。
 その後、7人の先生が、次々と具合の悪い学生たちを施術し、一部の学生は、施術後に練習をして、練習後にまた施術をしてもらうとても贅沢な学生もいた。施術の人数は30〜40名近く。多くの学生が、その場で体や脚が軽くなったというコメントをし、とても感謝していた。こういった機会を設けてくれた小口先生をはじめ、今回のイベントに関係してくださった方々に感謝したい。

■2012年8月27日(月曜日)
 中国の日本大使の乗る車が襲われ、日本の国旗が奪われたという。あれだけの人口を抱える国なので、いろいろな人がいるのだとは思うが、反日デモに便乗して、日本料理店が襲撃されるなど、反日の活動であれば、何をやっても許されるという雰囲気が中国国内にはあるのだと思う。これは、元をたどっていくと子供たちの教育に原因があるのだと思うが、先日アジアの国々における日本人のイメージについての記事を読んだのだが、中国は、日本人に対して勤勉とか礼儀正しいという評価が高かったので、それほど悪い印象があるようには思えなかった。それに対して韓国は、日本人は残忍というのがトップだった。これは、相当印象が悪い。昔、日本人は、残忍なことをしたという教育を子供たちが小さい頃から教え込んでいる成果なのだろう。隣の国の人のことをよく残忍なんて言えるなと思うが、あちらにしてみたら、小さい頃から言われているのだから、疑いの余地がないのだろう。しかし、実際につきあってみれば、そうではないことがわかるだろうし、小さい頃の教育は、何だったのだろうと思うようにはならないのだろうか。
 自分は、一時期、陸上競技の仲間として、メールをやりとりする韓国人がいた。こちらは、ハングルでメールを書き、あちらは、日本語でメールを書くという変わったやりとりをしていた。彼はフリーメールを使っていたこともあり、メールに広告がついていて「独島は我々のもの」というよな内容のハングルが書かれていたことを思い出す。本人には、そんな気持ちはあったのかなかったのかはわからないが、こういったところにまで、そういう広告を出すのかと驚いた。あちらの教育が変わっていかない限り、ずっと日本は残忍な国のまま。昔のことをいつまでも引きずっていても気持ちは晴れないと思うのだが・・・

■2012年8月26日(日曜日)
 ツール・ド・フランスを7連覇したアメリカのランス・アームストロングがドーピングの告発を受けていたが、それに対する異議申し立てをやめ、告発を認めた形となった。ツール・ド・フランス優勝者は、彼だけでなく、2006、07、09,10年にチャンピオンになった2人もドーピング違反で優勝が取り消されているのだという。アームストロングが初優勝したのは1999年なのだから、この11年間のチャンピオンは、2008年のチャンピオンを除いて全員ドーピング違反だったことになる。
 ヨーロッパでは、ツール・ド・フランスは、最も人気のある競技で、競技が行われている期間は、テレビで完全生中継されている。自分がヨーロッパ遠征の際には、言葉がわからなくても見ていられるので、よく見ていた。というよりも、ニュースもツール・ド・フランスだったりするので、1日に何度も映像を見た。映像を見ていてチャンピオンは、多くの人の尊敬の対象であることはよくわかった。そういう立場の人たちの多くが、実は尊敬に値する人ではなかったというのが残念でならない。

■2012年8月25日(土曜日)


久里浜海岸
 0時過ぎから、家の前の道は、暴走と爆音のバイクが道を占拠するように次々と走り去っていった。数にして50台以上。信号が赤になると、一部は徐行して通過し、多くのバイクが停止するのだが、そこでエンジンをふかすので、手で耳を覆ってもどうすることもできない爆音が響き渡ってくる。当然寝ていることなどできない。次男や三男は、起きてしまい、怖くて泣き出した。不思議なことに、長男は全く気がつかず寝ていて、朝になってバイクの話をしたら知らないと言っていた。長男は、地震が起きても寝ていたら逃げ遅れるかもしれないと思ってしまった。
 一部は、海岸を往復して戻ってくる車両もあった。その後、家の前を通過する車やバイクは、音が大きいわけではないが、またあの爆音が近づいてくるような感覚になってしまい、全く眠れなくなった。2時過ぎに、地元から参加した子供たちなのだろうか、3台くらいが我が家の前で、バイクを止めて話し込んでいた。すぐに車が来たので、そのままバイクは解散していったが、睡眠時間は3時間くらいになってしまった。
 今日は出勤だったのだが、職場でこの話をしたところ、マンションからその状況を見ていた先生は、最後尾にパトカーがついて走っていたことを教えてくれた。最近は、サイレンを鳴らしてバイクを追いかけていくと、不必要な事故を引き起こす可能性もあるため、あえてサイレンは鳴らさず、解散するまで追従するだけなのだという。しかし、走り去るスピードとあの爆音は、間違いなく迷惑行為。バイクに乗っている人たちには当然腹が立つが、見ているだけで、それ以上何もしない警察にも腹が立ってきた。

■2012年8月24日(金曜日)
 日本体育学会最終日。今日気になっていたのは、「長距離走者の地面反力の特徴」についての発表。NHKスペシャルミラクルボディーで、マラソン世界記録保持者の測定を行っていた方の発表だったので、それに関連したデータが見られるのではないかと期待して聞きに行った。しかし、その測定に関連したデータは、まだ公表できないようで、今までに測定した公表しても問題のないデータが示され、少しがっかりした。
 今回は、以下のようなデータが示された。@ケニア人は、ストライドが広く接地時間が長いという特徴がある。A日本人でもケニア人でも地面反力の最初に一瞬だけ大きなピークが表れるインパクトピークはない人の方が多い。A地面反力の第2ピークはケニア人の方が低い。B踵着地とインパクトピークは必ずしも関係があるわけではない。C重心の高さの変化の範囲は、長距離では7cmほどだった。
 発表後の質疑応答で、口頭だったが、少しだけ期待していた情報が出てきた。マラソンの世界記録保持者は、重心の変化には他の選手と差はなかったが、ブレーキ要素が少なく、そのため速度変化が少なかったのだという。長距離選手は重心の高さの変化は7cmと発表されていたが、短距離では3cmくらなのだという。短距離選手の速度変化は激しく、相当ブレーキをして加速をしているらしい。

■2012年8月23日(木曜日)
 午前中は、職場へ行き、武術を研究されている中島章夫先生の講演を聞き、午後から学会へ行った。
 中島先生の話は、重心の動かし方に関することが多かった。鼻と耳を結ぶラインが水平になるように少し顎を上げると重心が動きやすいことが確認でき、相手を押す力も、大きくなって驚いた。また、足裏の重心位置をつま先の外側へかけることで、相手を押す力が強くなった。親指は、動きを止める指で、小指は、重心を移動させるための指なのだという。そして骨の配置を見ると、踵の骨につながっているのは、親指ではなく小指であり、そういった配置からも、地面の衝撃を受けるのは、小指側ではないかという説明があった。そういったことから、歩くときや走るときには、踵は地面につかなくていいが、踵から小指に重心が抜けていく感覚で、最後は親指に抜けていけば最もスムーズな重心移動ができるのだという。
 後半は、股関節についての話に移った。まず、股関節はどこにあるかという話から始まったのだが、感覚としては、大転子よりも後ろ側のあたりと考えた方がいいようだ。少しお尻側から股関節が始まっていると考えれば、普段歩く時のように、大腿骨が前へ出る動作では、脚が少し外側へ向いていくのが自然ということになる。英語では、「hip joit」と言うように、お尻から始まっているという感覚を持つことが大事なようだ。
 次に、骨盤をどうしたら前傾させられるかという話があった。普段の生活では、骨盤が後傾することばかりで、座骨結節が下からさわれるようなら、骨盤は前傾していないと判断でき、座骨結節が後ろからさわれるような状態が前傾している状態なのだという。説明通りに、骨盤の前傾するポジションを探してみたが、なかなか前傾することは難しく、前傾するとなると、そうとうかがむ姿勢になってしまった。正座でも、骨盤の前傾を保った状態で、自分の下腿を基底面とし、自分の頭が二等辺三角形の頂点となるように座れば、しびれを切らすことなく座っていられるという。

■2012年8月22日(水曜日)
 東海大学湘南キャンパスで日本体育学会が開催され、大学院生以来の7年ぶりに参加した。強雨の注目は「ナンバ」走り 再考というシンポジウムだった。シンポジストは、東海大学の先生4名と末續慎吾選手だった。
 まずは、日本人が明治時代以前は右手と右足、左手と左足を出すような一般に言われるナンバという歩き方をしていたのかというテーマで、体育史専門の先生から発表があり、当時のことを示す文献からは、そういった人もいたのかもしれないが、すべての人がナンバ歩きをしていたとは考えられないという結論で締めくくられた。
 次に、実際にナンバ走法を解析した先生から、その時の結果について発表があった。被験者は、高野進先生が行い、ナンバ走法も普通の走法も、ピッチが上がっていっても心拍数、酸素摂取量、自覚的運動強度の指標に差はなかったが、ナンバ走法の方が、腓腹筋の活動が大きく、内腹斜筋が左右とも同時に収縮する共縮により、体幹の回旋が抑えられていたという。
 3番目に発表をしたのは末續選手のコーチングをした高野先生。末續選手が世界選手権で銅メダルに至るまでの思考や実践について話があった。走っているときにピッチを上げていくとナンバ的な動きが出てくるそうで、実際に末續の練習の映像を見ることができた。末續は1秒間に足が5.05回転するほどピッチが速く、世界のトップクラスでも5という値を出すことがないことからも、彼のスピードの源はピッチの速さだったということがわかった。ナンバ走法のポイントとしては、腰が接地の瞬間に右から左、または左から右へスイッチすることなのだが、具体的な動きとしては、1.弾むこと、2.脚を素早く挟み込む、3.脚の切り返し動作の3点を意識することなのだという。
 4番目の発表は、末續選手の動作解析等でサポートした先生だった。腰と上半身の連動に着目し、体幹にねじれがあると脚の切り替えも遅くなるので、体軸を左と右に分けて、パワーポジションに乗ったらすぐに切り替えることを意識して走ったもらった結果、分析からも素早い切り返しが行われるようになっていることがわかった。そして結果的に、膝や腕の上がりが以前よりも低くなっているということもわかった。
 最後に発表したのは、末續選手だった。彼の走っている時の意識は、片脚ずつハードルジャンプをしているというものだった。200mでは、スピードが落ちてくる150m以降に、特に上半身と下半身のタイミングがずれてくるので、そういったときに特に意識したという。砂浜でのトレーニングも役立ったそうで、世界選手権200mの決勝では、100mを通過する前で脚がつってしまったそうだが、後半にうまくタイミングのズレが修正できたようで、銅メダルを勝ち取ることができたようだった。
 最後に、参加者からの意見や質問があり、福島大学の先生の話がとても印象に残った。広辞苑に載っている「ナンバ」の解釈は、武智鉄二さんというかたの書いた文が元になっているが、武智さん本人がその解釈について否定されていたという。腕を前に出しながら状態を乗っけていくという半身の姿勢が、極論化したものが一人歩きしてしまったことが、昔の人はみなナンバだったということにつながっていることがわかり、昔の人も右手と右足が同時に動くような動きはしていなかった可能性が高いという共通認識ができた。
 高野先生は、シドニーオリンピック200mチャンピオンのケンデリス選手(ギリシャ)の走りを見たことが、ナンバを考えるきっかけになったという。肩が出るときに、同時に同側の腰も動き、足は後ろにあるけど腰は前にあるという走りを追求し、ナンバという言葉の定義とは違っていたため、ナンバ走法とは言ったことがなかったが、マスコミが勝手にそのように名付けて一人歩きしてしまったようだ。
 シンポジウムを通して、言葉の使い方や解釈には十分に気をつけないと、様々な誤解が生じることを感じた。

■2012年8月21日(火曜日)


 学生たちと練習。メニューは、200mの緩やかな上り坂でダッシュを10本。アキレス腱の痛みが少し気になりながらの練習だったが、スピードも抑えめに走り、できるだけ負担のかからないように走ってみたが、自分の感覚とは違い、呼吸循環系への負荷は大きく、5本目くらいからは、吐きそうになりかなり苦しかった。6本目からは、右アキレス腱の痛みが強くなり、ジョッグで下り坂を下りスタート位置へ、戻ることが厳しくなり、7本目を走っていったん終了した。その後、10本目に入り、最も速く走る学生の後ろにつき、最後までがんばれるようプレッシャーをかけ、抜くことができれば、抜こうと思っていたが、結局学生にはかなわなかった。瞬間瞬間でアキレス腱の痛みが変化し、痛くないときもあればとても痛い時もある。うまくつきあっていくしかない。

■2012年8月20日(月曜日)


富士山
 昨日で学生たちの夏休みは終わり、今日から授業が始まった。自分は、学生たちの夏休みに関係なく、学校に通う日が多いので、休みとのギャップは少ないが、学生たちは、かなりギャップがあるようだった。
 最近は、通勤や帰宅するときに、ゆっくりと海岸を眺めながら移動している。今朝は、昨日が日曜だったこともあり、市内のボランティアの方たちが、海岸清掃をしていた。毎日海岸を眺めているが、最近は、花火のゴミが多いが、いつもボランティアの方たちが掃除をしてくれるおかげで浜はなんとかきれいさを保っている。利用する人が責任を持ってゴミを持ち帰れば、こうした清掃の回数も少なくて済むような気がする。
 帰宅時の海岸では一人脚を折りたたんで腕で脚を抱えうずくまるようにして海を眺める女性、その隣で、上が制服で下がジャージという姿で花火にはしゃいでいる女子高生の集団、その隣では、歩道に敷物をしいて通行できないようにしてしまっている子連れのお母さんの集団などがいた。今日は女性が多かった。海では、自然の姿だけではなく、その場所を利用する人も絡まり毎日いろいろな顔が見られる。その中でも人の観察が特におもしろい。

■2012年8月19日(日曜日)


合宿終了後
 合宿最終日。メニューはエンドレスリレーとのことだったが、エンドレスというわけではなく、一人400mを3本のリレーを行った。脚の故障者が3名いたので、自分は、その3名を体育館に連れて行って、スタビライゼーショントレーニングや股関節周りのトレーニングをやった。大汗をかくわけではないが、じわじわと地味な汗がにじみ出て、着ていたシャツがすべて汗に染まった。学生たちは、どの種目もきつそうで、鍛えなければならない部位がいくらでもあった。普段の練習は、時間の制約上走ることがメインで補強もあまり行っていないので、故障したときくらいは、何もしないのではなく、補強や水泳など自分のできるトレーニングをして、復帰時には、故障前よりもレベルアップした状態で復帰してもらいたい。

■2012年8月18日(土曜日)
 横浜国立大学で行われたスポーツ指導者ミーティングに参加。主な内容は、東洋医学入門、最新オリンピック情報、東洋医学の実践、懇親会だった。
 東洋医学入門では、陰陽五行論や経絡図を利用した様々なツボの効用について学んだ。中医学が体系化されたきっかけは、毛沢東の指示によるものだったと聞き、中国4000年の歴史からすれば、本当にごく最近のことで驚いた。とにかく、すべてはバランスであり、何一つ欠けても体は上手く動かないという考え方で、現代医学の悪いところがあったら取るという考えが良いのかどうかということを考えさせられた。最近は、ストレス社会といわれるが、思うことと動くことのバランスが重要なのだが、思うことばかりで、動かないことがバランスを崩す原因になっているのではないかとのことだった。最後は、自分がモデルとなって、自分自身で行う陸上競技者向けの置き針の貼り方について説明してもらった。
 最新オリンピック情報では、陸上競技男子400mリレーの日本チームの取り組みについての話があった。リレーへの取り組みは、国によって全く違い、個人種目を捨ててリレーにかけてくるポーランドやタイのようなチームがあれば、全くバトン練習をせず、個人の力だけに頼ってリレーに臨んでくるアメリカのような国もあり、ジャマイカや日本は、個人もリレーにも力を入れているとのことだった。日本チームは、全員が100mで10秒台という状況だが、その力でメダルを狙うには、バトンの受け渡しをいかに失速なく行うかということが課題であり、チームジャパンとしてメンバーが交替しながらも継続して行われてきたようだ。特に20mのリレーゾーンの前後10mを加えた40m区間でのタイムの短縮を重視し、目標タイムを3秒75とし、練習と計測を重ねていた。そして理論的には、37秒75で走ることができるということをチームで共有しメダル獲得に臨んだとのことだった。リレーチームが、ここまで綿密にタイムを計算し、練習と計測を重ねているとにとても驚いた。今後もリレーチームを注目していきたい。
 東洋医学の実践については、機能解剖がメインで、実際に部位を動かして感覚を確かめる場面もあった。顎の周辺の筋肉の力が抜けると肩甲骨の動きが良くなったり、ジャンプ動作では、肩甲骨の動きで引っ張っていくことが重要となることがわかった。
 懇親会では、この講習会に参加していない人も参加し、様々な話ができた。特にケニア出身の留学生が在籍する高校陸上競技部をサポートする治療家の話が印象に残った。ケニアの選手たちは、足の裏だけでなく筋肉も意外と硬く、来日後は肌の色が薄くなり、国では肌が白くなったと言われるらしい。ケニアの方が高地ということで日本よりも紫外線が強いのかもしれない。

■2012年8月17日(金曜日)
 夏合宿2日目。午前中のメニューは、韓国式サーキット、3000m、300m、200m×2,100m×3を気持ちよく8割程度でこなし、それをウォーミングアップとし、メイン練習は300m×4(レスト100mジョッグ)を2セットだった。しかし、自分を含めた20人のうち、ウォーミングアップをまともにできたのはたった3人(自分も脱落)で、ウォーミングアップの時点で、ほとんどの学生が動けない状態になってしまい、このまま予定していたメニューを行うと、全く練習にならないので、メニューを400m×3(レスト15分)に変更し、1本ずつ集中して走ることとなった。それでも、力のない学生たちは、400mがジョッグのようになるので、2本目からはさらに距離を200mにして走ることとなった。普段の練習よりも少ない練習量なのだが、7月の訓練期間も含め、約2ヶ月何もトレーニングをしていないという学生も少なくないため、毎年このようなことが起こっている。学生それぞれの競技にかける気持ちにより、練習の状況は大きく変わるので、練習計画を立てる学生も、本当に大変だと思う。競技をメインにする学校ではないので、自分も強制はせず、学生のやりたいようにやってもらっているが、夏休み後に全く走れなくなっている学生たちを見るたびに、もう少し本気で取り組んでくれないかと思いたくなる。

■2012年8月16日(木曜日)


富士山
 学生の夏合宿が始まった。9月の始めに学生たちの目指す大会が控えているので、夏休み中に、ある程度練習してきて、この合宿では、最後の追い込みをして、調整に入っていくという位置づけなのだが、試合に出場する学生は、3名で残りの学生たちは選手ではないということもあって、多くの学生たちは、あまり練習をしてきていなかった。
 初日は、午後から始まったということもあり、60分のジョッグだけとなった。今日は、走る前から両足のアキレス腱の痛みが強く、ゆっくりしたジョッグをするだけでも辛く、50分走ったところで走るのを止めた。合宿初日からメニューがこなせず、学生以上に自分の状態はかなり厳しい。

■2012年8月15日(水曜日)
 全国高校総体陸上競技がNHKで放送されていて、何となく見ていたのだが、男子走り幅跳び決勝に自分の母校の生徒が出場していて驚いた。さらに驚いたことは、決勝に2人も出場していたこと。400mには、1名出場していたのを知っていたので、3名が全国大会に出場していたことになる。自分の母校は、毎年全国大会に出場するような選手のいる強豪校ではなく、何年かに1度全国大会に出場する選手がいるくらいの普通の公立高校。今回の結果は、400mは予選落ちで、走り幅跳びは、5位入賞と記録なしだった。12年前に、女子走り高跳びで優勝と同記録で2位というすばらしい結果があるが、それ以来の快挙ではないかと思う。後輩のがんばりがとてもうれしく、オリンピック以上に自分を元気にしてくれた。

■2012年8月14日(火曜日)
 ラジオで、リオデジャネイロで行われた会議でのウルグアイの大統領のスピーチについての話題があった。持続可能な発展と世界の貧困をなくすことについて話し合われた会議だったそうで、そのスピーチの内容にハッとさせられた。彼は、スピーチの中で、貧困について、「貧困な人とは、少ししかモノを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」と述べたという。こういう考え方もあるのかと本当に感心し、自分もこの定義に当てはめると貧困そのものだと思った。そして資本主義が貧困の根元なのかもしれないと思えてきた。生活に困らない必要最小限のモノを持ち、心豊かな生活を送っていくことが幸福なことなのかもしれない。どんどんモノを作って消費する生活には、無限の欲が出てくるし、資源がいくらあっても足りない。今のままでは間違いなく持続可能な世界にはならない。今の日本は、節電や節約というキーワードが飛び交っているが、節電や節約をしてもなんとか生活している。この流れを持続していくことが必要なのだと思う。消費の多い先進国や途上国がこのスピーチの言葉を心にとめ、消費を減らしていく方向に動いていくことが、子孫に地球を残すための第一歩になっていくのだと思う。

■2012年8月13日(月曜日)
 午前中にサーキットトレーニング、午後に3000m、300m、200m×2、100m×3を行った。
 5月にサーキットトレーニングの負荷を変更して、負荷がきつく、さらに調子も落ちていたこともあり、なかなかタイムが伸びなかったが、少し動きが戻ってきた感覚があった。一昨日の治療のおかげなのだと思う。
 しかし、午前中の負荷は強く、午後のトラック走では、全く走れなかった。3000mは3分30秒/kmのペースを設定していたが、3分27秒、3分40秒、3分42秒となり、1000m以降は、ペースを維持するのに必死に走ったが、維持できなかった。300m以降は、3000mの疲労があまりにも大きかったため、8割程度の感覚で走ったつもりだったが、結局全力と変わらない疲労を感じてしまい、苦しいだけだった。最も太陽の出ている時間帯の練習ということもあったのかもしれないが、本当に苦しかった。

■2012年8月12日(日曜日)
 オリンピックも最終日となり、男子マラソンが行われた。優勝候補のケニアのキプサング選手が、12kmくらいから集団から飛び出して、そまま逃げ切るのではないかと思って見ていたが、給水の失敗からリズムが崩れ、最終的には3位となってしまった。優勝は、世界選手権で2連覇しているキルイ選手が逃げ切るのかと思ったら、ケニアの2人の揺さぶりで、いったん先頭集団から離れてしまったウガンダのキプロティク選手が逆転して逃げ切ってしまった。我慢どころで我慢し、自分のリズムを崩さず走りきる選手が勝者となるということをしっかりと示してくれたように見えた。日本は、中本選手が、ゴール前で4位争いに加われそうなところだったが、残念ながら追い上げきれず6位となった。期待されていた藤原選手は、3周目で大失速してしまった。フィニッシュ後は、足を引きずっていたので、マメがつぶれたのか、どこかに痛みを抱えながらの走りだったのだろう。男子マラソンは、最近は入賞も厳しい状況が続いていたので、4位に近い6位は大健闘だったと思う。
 レスリングフリースタイル66kg級では、体育学校の米満選手が金メダルを獲得した。自衛隊は、6種目12名(予備自衛官を含めると13名)が出場し、レスリングの小原日登美選手が金メダル、湯元選手が銅メダル、ボクシングの清水選手が銅メダルと4名の選手がメダルを獲得した。金メダル獲得も、複数名のメダルもロサンゼルスオリンピック以来のことで、すばらしい結果だった。個人的には、近代五種の富井選手と陸上競技50km競歩の山崎選手を応援していたが、富井選手は22位、山崎選手は失格となってしまったことが残念だった。
 子供たちからは、ウサイン・ボルトいう名前が出てくるようになり、強烈な印象が残ったようだ。テレビ観戦を通じてオリンピックという大会がどういう大会なのかを何となく感じてくれたのではないかと思う。

■2012年8月11日(土曜日)
 富士市にある筋整流法本部道場へ行き、施術を受けた。今回は、施術をして、実際に走ってみて違和感のあるところをまた修正するということを何度か行った。
 この1週間、じっとしていて急に動き出すと、両側のアキレス腱に痛みがあり、走ることは当然痛く、普通に歩くのさえとても辛かった。今回もアキレス腱とハムストリングス中心の施術だったが、アキレス腱の痛みは、長拇指屈筋がずれていることと、アキレス腱がまとまっていないことに起因するのではないかと言われた。特に長拇指屈筋については、起始に近い側で、脛骨と腓腹筋の間からはみ出すくらいずれているとのことだった。
 施術の間に走ってみると、アキレス腱の痛みは少しずつ緩和し、ハムストリングスの痛みは、施術の度に、違和感のある場所が移動していった。最終的に痛みの場所は局限していったが完全になくなるところまではいかなかった。施術をする度に、股関節の可動域が広がり、走る際にも動きが良くなることが実感でき、久しぶりに痛みがない状態で走ることができたのがうれしかった。
 移動は、横須賀道場の先生の車だったので、自分で運転することがなく、とても助かった。しかしロングドライブの影響はあるようで、帰宅後はアキレス腱の痛みが施術直後よりは戻っていた。歩くときに痛みがない状態がとにかくうれしく、施術を受けられてよかった。サポートして頂いた方々に感謝したい。

■2012年8月10日(金曜日)


人が少ないです
 町内会の盆踊りが今日と明日開催されるということで、かぞくで盆踊りを見に行った。場所は、ペリーが上陸したことを記念して作られたペリー公園。公園内の最も広いスペースにやぐらが組まれていた。
 子供の頃に行った地元の盆踊りは、やぐらを三重に囲んで踊るくらい、人がたくさんいたが、久里浜では、やぐらを囲むのが精一杯という感じで、とにかく人が少なかった。出店の一つでもあるのかと思ったら、何もなし。一応、町内会が用意した、お茶配ってくれるスペースはあった。
 盆踊りの曲で頭に残ったのは、アラレちゃん音頭、ドラえもん音頭、横須賀音頭、黒船音頭、氷川きよしのズンドコ節。たぶん30年くらい前から変わっていないのだろう。新しいのがズンドコ節ということなのだろうが、これも盆踊りになってしまうのかと驚いた。とにかくあまり盛り上がりのない雰囲気で、太鼓をたたく人のリズムが音楽に合っていないというところにさらに驚かされ、かなり拍子抜けした盆踊りだった。

■2012年8月9日(木曜日)


シャチと子供たち




三男も乗ってみました
 子供たちは、久里浜へ引っ越してきて一度も海水浴へ行ったことがなく、家でプールをするにも、かなり水道の水を使ってしまうので、節約する意図もあり、子供たちと海岸へ海水浴へ行った。先日、職場の同僚からもらったシャチを膨らませ、家からシャチを荷台に載せ引っ張っていったところ、けっこう注目された。子供たちは注目されることがまたうれしかったようだ。
 子供たちは、海にシャチを浮かべて、シャチにつかまろうとしていたが、水のついたシャチは、よく滑り、なかなかつかまえることができなかった。長男は、なんとか自力で捕まえられたが、次男には、シャチが大きすぎて捕まえられなかったので、だっこして持ち上げて乗せてやった。次男は、ライフジャケットを着込んでいたので、シャチが転覆しても、しっかり浮いて自分なりに泳いでいたが、長男は、何も着用していなかったので、足のつかないような深い場所でシャチが転覆したときには、足がつかないことでパニックになっていた。海水は、しょっぱいを超えて感覚としては痛いという感じなのだが、長男も次男もそれを経験できたのではないかと思う。ちょうどスイミングスクールの短期講習に行っているので、講習の成果を見せて欲しかったが、長男は、成果を発揮できなかった。足を抱えてダルマの姿勢を取るように言って、浮くことに気がついてくれたようだが、学んだ成果をすぐに実践することは難しいのだと思った。今後も海水浴には連れて行き、海に慣れてもらおうと思う。

■2012年8月8日(水曜日)


次男のサッカー練習
 1ヶ月ぶりにスパイクを履いて8割程度の感覚でトラックを走った。メニューは800m、600m、500mを10分休息で行った。
 ウォーミングアップで、5本指シューズを履き、ダッシュまでしたが、自分の履いているシューズは、フィット感が足りず、スピードを上げると、指先が滑って接地の度にずれるので、速いスピードで走る際には、あまり向いていないということがわかった。5本指シューズからスパイクに履き替えたときに、スパイクの重さや、ソールの厚さをかなり感じたが、フィット感は、スパイクの方が強く、安心して走ることができた。
 800mは、前半は、61秒7、後半は65秒1で、後半大きくペースダウンしてしまった。600mも同様に後半ペースダウンし、500mについては、最後は、長距離を走っているようなペースにまで落ちてしまった。右脚は元気でしっかり動くのに、左脚が動かなくなり、左右のバランスが悪く、8割の感覚で走っているようで、結果的には全力と何も変わらず、疲労もかなり蓄積してしまった。少しずつ、走る練習を入れて、競技復帰していきたい。

■2012年8月7日(火曜日)
 妻と子供たちは子供たちはスイミングスクールへ行き、その後は、そのまま友達と遊びに行き、自分は、1日家にいて、午前は、家の外壁の掃除、午後は、床のワックスがけ。
 昨年、高圧洗浄機を購入して、購入直後に2度使用しただけだったので約1年ぶりの使用となった。外壁は、局部的に汚れがあったが、全体的には、それほど汚れていなかった。局部的な汚れを取ろうとして、集中的に攻めてみたが、なかなか取れなかった。高圧洗浄機の水の出る所を近づけすぎると、汚れが取れるまえに、水を当てた部位が破壊されるほどの高圧なため、水の近づけ方がなかなか難しい。結局破壊するのも嫌なので、汚れの取れないところはあきらめた。
 ワックスがけも、引っ越し直前に1回と引っ越しして2年の間に1度しかしていない。引っ越し2周年を前に、家をきれいにしたくなって始めたが、ワックスをかける前に、床の汚れを取ることが大変だった。おもちゃをこすりつけて付いた色は、なかなか落ちないし、鉛筆やクレヨンの跡もたくさんあった。ワックスは3度もかけ、久しぶりに床が輝き、気持ちのよい気分になった。

■2012年8月6日(月曜日)


昼寝中の三男



個人練習中の次男



試合中の長男
 長男と次男は、1日運動三昧。午前中は、イトマンスイミングスクールの4日間短期講習。春の短期講習の続きで、長男は、けのびからバタ足のクラス、次男は、顔つけから始まるクラスだった。人数が多く、子供を把握するのに時間がかかったのか、1時間のクラスなのに、始まったのが20分を過ぎてから、終わって着替えの時間を考えると、実質30分程度のレッスンにしかならなかった。さらにクラスの人数が15名程度で、初日の技量チェックをする必要があったため、一人が技量チェックをしている間は、残りの子供は座って待っているという状態で、特に次男のクラスでは、ほとんどプールにはいることがなかった。次男は、あまり水に入れず不満そうだった。長男のクラスは、比較的たくさん水に入れ、技量チェックのけのびでも、かなり上手くできるようになっていた。周りの子供たちが、頭があまり水の中に入らず、ストリームラインが作れていなかったことを考えると、クラスの中では、技量は高そうだった。気になったのは、長男が、パンツのひもを出しっぱなしにして講習を受けていること。長男には、身だしなみも少しは気にして欲しいと思った。
 午後は、毎週通っているサッカースクール。次男のクラスでは、夏休みに入ってからどこへ行ったかという話題が出ていて、我が家はずっと家にいるので、次男は何も言えなかったのがちょっと気の毒だった。夏休み中、サッカーの練習をしているかと先生に聞かれ、全くれんしゅうしていないので、こちらも答えられなかった。残りの休みは、少し子供とサッカーの練習につきあおうと思った。次男は、午前中にプールへ入って体がだるいのか、動きが悪く、試合でも積極的ににボールを追うことがなく、適当に、ボールのある方向へ移動するというだけで集中力がなかった。長男のクラスは、小学生らしく、宿題の話題が出ていた。ボールを使ったコーディネーショントレーニングがメインで、最後は、試合をしていた。まだ、周りの状況を把握してプレーするというよりも、それぞれがボールをめがけてボールに集まる烏合の衆という感じで、仲間にパスをするという感覚はない。先生が、コートを縦にも横にも使うようには指導していたが、試合が始まるとなかなかそういう言葉は、ボールを必死に追っている子供たちには残らないようだ。

■2012年8月5日(日曜日)


子供たち
 家の庭で、子供たちが水遊びをした。我が家では2回目の水遊びだが、三男は人生初のプール。気温は高く、日差しも強かったが、水道から出る水は冷たかったようだ。プールに浸かった三男は、固まっていた。しばらくは、長男と次男が暴れ回っている様子や、目の前のおもちゃをただ見守るだけだった。慣れてきても、基本的には、その場から動かず、上半身だけを動かして、おもちゃを取って遊んでいた。
 今日は、職場の同僚にいただいた大きなシャチが我が家でデビュー。子供たちよりも大きいシャチで、色が黒のため、水がかかっていないと熱くてさわれなかったようだ。水をかけてもらいながらシャチにしがみつくと、滑って芝生に落ちそうになる。子供たちには、それがまた楽しかったようだ。

■2012年8月4日(土曜日)


幼稚園のイベントにて
 バドミントン女子ダブルス決勝のライブ映像を見た。バドミントンは、世界ランキング1位のチームを含む4チームが失格となったため運も味方したように見え、1セット目は、完全に中国チームのペースで、もどかしく思えたが、2セット目は、日本チームが運ではなく、実力で決勝まで来たことを示してくれるような戦いだった。マッチポイントになっても、何度もそれをしのぎ、逆にセットポイントまで追いつめる場面もあった。打たれても打たれても、とにかく拾いまくり、チャンスをうかがうプレーは、どんな状況でも最後まであきらめない姿勢が感じられ、感動させられるプレーだった。結果的には2−0でストレート負け銀メダルに終わったが、日本の存在をしっかりと見せつけてくれるすばらしい銀メダルだった。
 卓球女子団体やサッカー男女も準決勝進出を決めた。頂点に上り詰めることは簡単なことではないかもしれないが、どのチームも金メダルを勝ち取って日本のレベルの高さを示してくれると信じている。

■2012年8月3日(金曜日)


東電の煙突
 男子アーチェリー個人準決勝のライブ映像を見た。アーチェリーでは、過剰なアナウンスはなく、静かに競技を見守ることができ、特に結果がわからないライブで見る映像は、競技をしている本人たちの気持ちの動きというのが、とても感じられ、自分自身が競技をしているかのようなドキドキ感がある。
 日本の古川選手は、対戦相手よりも常に先に矢を射り、相手選手にプレッシャーを与えて、常に攻めているように見えた。相手選手に得点をリードされながらも最後の5セット目には追いつき、延長戦の1射で勝利した。最後の1射で、相手選手よりも先に射り、10点を出すことのできる気持ちの強さが相手選手の気持ちを揺さぶったように見えた。陸上競技でも、競技中の選手の気分が競技結果に影響を与えるが、アーチェリーの方が、競技結果に与える気分の影響はより大きい。何かを考えながら競技をすると言うよりも、無の境地に達した者が勝者となるのかもしれない。
 決勝は、途中からNHKBS1で放送が始まったようで、自分がチャンネルを変えた時には、4セット目の最後の1射で、勝負が決まるところだった。その後、NHKの総合でも録画を放送していたが、結果を知ったあとでは、日本が負けてしまった試合を見る気分にはなれなかった。スコアを見る限りでは、相手の韓国選手は、かなりの安定感があり、全くかなわなかった。アーチェリーや射撃は、誰にでも金メダルを獲得する可能性があるように思えるが、そんなことはなく、厳しい世界だと思った。

■2012年8月2日(木曜日)


庭で採れた野菜



満月とフェリー
 ロンドンオリンピックのバドミントン女子ダブルス予選で、無気力試合があったという理由で、関係した選手たちが失格という処分になった。失格した4チームは、全チーム決勝トーナメントに出場が決まっていて、決勝トーナメントで有利に戦えるようにわざと負けようとしたとのことだった。サッカー女子日本代表も、監督が予選を2位通過の方が都合が良いと言ったとか言わなかったとかいう報道があったが、戦略と言うこともでき、賛否は人によって分かれると思う。
 大相撲でも無気力相撲という言葉があったが、スポーツを見ている観客は、全力でプレーする姿を求めていることは間違いない。そういった意味では、バドミントンの連盟が科した処分は妥当だったようにも思える。
 処分を受けたチームの中には世界ランキング1位のチームも含まれていた。世界1位のチームでも、相手のことを気にするほど、世界のトップクラスのチームの力は拮抗していて、対戦してみないとわからないということなのだろう。結果的には、日本チームを含む決勝トーナメントに進んだチームには、ラッキーなことだろうが、これでメダルを獲得したとしても、選手たちは少し複雑な気分が残るのではないかと思う。

■2012年8月1日(水曜日)


鋸山と月
 学生の夏合宿が始まった。中距離の学生たちは、自主トレで残っていたので、自転車部にデモに来ていたワットバイクという英国製の室内練習用自転車の試乗をさせてもらい、最大パワーの測定をした。自分は、2週間ほど前に、一度職場にデモに来てもらい、試乗しているのだが、前回の最大パワーは、1024ワットだった。最近5本指シューズを履き始めて、パワーマックスでのミドルパワートレーニングの回転数やパワーが多少向上する傾向があったので、ワットバイクでも同じことが起きるのではないかと考え、5本指シューズで再度最大パワーを測定させてもらった。学生たちは、1000ワットには届かず、ペダルへの力のかけ方も上手くできず、左右差もあることがわかり、学生たちには、こぎ方の手本を見せることができた。今回の最大パワーは1172ワット。前回よりも100ワット以上向上していた。違いとしては、5本指シューズを履いたことだけ。ちょっと自転車をこぐには、このシューズではペダル部分の安定性がなくこぎづらかったが、それでもパワーは上がっていた。このシューズを履くと、パワーリフティングの選手は、記録が向上するという話を聞いていたが、自転車では回転数やパワーが向上する可能性があるように思う。



[昔のいずみ]