最近のいずみ

Last Update:2021/1/31



パートタイムアスリートいずみ 21年目に突入 

■2021年1月31日(日曜日)


相模湾方面





東京湾方面
 昨日に続き、三男と横須賀で最も高い山、大楠山へ登った。湘南国際村まで車で行き、そこから遊歩道を歩いて山へ入ることになるのだが、遊歩道は、ひたすら下るばかりで、途中からはゴルフ場の横を通るなど、本当に山に行くことができるのだろうかと不安に思えるほど、下りの道が長かった。犬を散歩している人が多く、我が家の犬を連れて来たら良かったと思うほどだった。
 長い下り道が終わり、やっと山の入り口に入った途端、急な上り階段が始まり、そこからはひたすら山を登った。舗装道路を下った時間と比べると、上る時間は少なくあっという間に大楠山の頂上へ到着した。頂上では、かなりの数のハイカーがいて、その人数の多さに驚いた。頂上には展望台があり、螺旋階段を上って頂上まで行くと、かなりの高さになり、階段を上りながら久しぶりに「足がすくむ」という感覚に陥った。三男も「怖い」を連発。なんとか頂上へ行ったが、本当に怖かった。頂上からの眺めは、横須賀が一望でき、360度見渡すことができた。昨日も富士山を眺めて氣持ちの良い氣分になったが、今日は、昨日以上に眺めが素晴らしかった。ここからも東京湾と相模湾の両方がよく見えた。残念ながら我が家のある地域は、手前の山に阻まれ、見ることはできなかった。
 横須賀は10年以上も住んでいるのに、まだまだ知らない場所がたくさんある。なかなか遠出のお出かけはできないご時世なので、地元を再発見する近場のお出かけを続けようと思う。

■2021年1月30日(土曜日)


畑と富士山
 三男とサイクリングに出かけた。三浦海岸方面へ向かい、津久井浜農園を通り、武山を回って久里浜へ。三浦海岸へ向かう道へ出るまでに、自転車を降りて、川沿いを歩き、海との川の境ではマスの群れを見たり、鯉を見たり、カモの子どもたちを見たり、人口の川に様々な生き物がいた。一瞬だが、カワセミらしき鳥も見かけ、まだある程度自然が残っている地域に住んでいることを実感できた。
 津久井浜農園から武山へ行く途中が、最も厳しい坂だったが、なんとか自転車で上り切り、坂の上まで来ると、畑一面の大地が広がっていた。その多くがダイコン、カブ、キャベツで、三浦半島らしい風景が広がっていた。そしてその先には、相模湾と大きな富士山が見え、さらにその後ろを見ると東京湾側も見ることができ、その先に千葉の鋸山や館山方面を眺めることができた。東京湾と相模湾が一度に見える場所はなかなか貴重な場所ではないかと思う。立ち止まって、2人でボーッとこれらの風景を眺めた。三男は街よりはこういった場所が好きで、将来はこういう場所に住みたいと話していた。人も動物だと考えれば、海や山などの自然に囲まれた環境で生きるということが、自然な流れであり、三男の感覚は正しいのではないかと思った。

■2021年1月29日(金曜日)
 昨日、三男が学校で横浜DeNAベイスターズグッズをもらってきた。ベイスターズはDeNA傘下となって10周年になるのだという。それを記念して神奈川県内の小学生たちに、ナップサック、フェイスカバー(マスク)とハンドタオルのセット「YDB擬すとバック」のプレゼントとなったようだ。以前は、ベースボールキャップのプレゼントがあり、陸上教室でも、かなりの子どもたちがその帽子をかぶっていて、普及率の高さに驚いたが、今回は、ベースボールキャップよりも日常で使う、マスクやハンドタオルなので、さらにこの青いグッズを目にすることになるのかもしれない。
 球団は、観客の動員数が激減して、収益はかなり厳しい状況になっているはずだが、そんな中でも、子どもたちが将来の中核となるファンだということを意識して、子どもたちに投資したのだと思う。今年は10周年特別招待で子どもたちの試合観戦も計画されているとのことで、応募が始まったら応募してみようと思う。

■2021年1月28日(木曜日)
 マスク社会がもたらす「本当のディストピア化が何か」に気づいた。という記事を読んだ。
 赤ちゃんは生後1年の間に、周りの人たちの顔を観察して感情や言葉など様々なことを学ぶという。しかし昨年からの1年で、周りの人たちはマスクをするようになり、赤ちゃんは、当たり前のことができなくなっている。口が見えないと、発音と口の動きにつながりを見つけることができない。相手の表情がわからない中で赤ちゃんが成長していくと他人とのコミュニケーションに影響が出てくる可能性があり、「人の感情を学習する最初の、そして根本的な機会を失う」ということになりはしないだろうかということで、子どものマスクについてのデメリットについて述べられていた。「感情がわからない人間集団による社会」になると、人類のロボットかが進むのではないかと心配するコメントもあったが、世の中には目の見えない方が多数いるが、彼らは、顔に感情が表れにくいかもしれないが、きちんと感情はあることを考えれば、そこまで深刻に考えず、大丈夫だ、なんとかなるさという明るい考え方をしても良いのではないかとも思える。多くの人の思う盲方向に世の中は動いていってしまうので、毎年インフルエンザにたくさんの人が感染し亡くなっているが、新型コロナはそれと大差はないか、それよりは軽い状態だと考え、明るい未来が待っているという思いで生活したらどうかと思う。、

■2021年1月27日(水曜日)
 深夜1時半頃に、自宅周辺で大量の消防車が集まりだし、あまりのうるささに目を覚ました。消防車が通り過ぎた後に家の外を見たので、何も異常はなく、どこで何が起きたのかはわからなかった。しばらくした後、サイレンを鳴らした救急車が通り過ぎ、向かった方向から港の方角なのだろうという想像はついた。その後は静かになり、ずっと窓の外を見ていたところ、消防車と救急車が仕事を終えたのだろうか、サイレンを鳴らさずに家の前を通過して行った。
 朝になり、消防の情報を確認したところ、港の付近で救急活動が発生し消防隊が出動していますという記載があったが、具体的なことはわからなかった。夜、帰宅するときに、港の区域を回って帰ったのだが、どこにも火事が起こったような形跡はなかった。活動時刻から推察すると、店舗は閉まっていて人がいるようには考えられず、救急活動は立ち入り禁止の区域で起こった可能性が高くなる。立ち入り禁止区域は、停泊している船とちょっとした建物があるだけで、残りはテトラポットなどが置いてあるだけだ。結局どこで何が起こったのかはわからなかった。

■2021年1月26日(火曜日)
 いろいろとローンを抱えて生活しているが、返済金額の内訳として元本と利息の関係を見ていると、元本の返済よりも利息の方が高いローンがある。利息を払うために仕事をしているような氣分だ。昨年もペットのローンを1年間払ってきたのに、元本が全く減っていなかったことを思い出す。
 銀行は信用創造というもので、貸すという行為により貸した額だけお金を作ることができてしまう。コンピューター上でゼロだった数字を貸し出し額の数字に書き換えるだけ。無から有が発生する。それだけではなく、貸し出した相手に利子を付けて返済を求める。金融機関が儲かるシステムだ。お札なんてタダの紙切れでしかないのに、なぜか価値があるものとして認識されている。経済の専門家と呼ばれる人たちは、経済効果について、金額で示したりするのだが、最近は、お金で価値を決めるのではなく、人、時間、情報などを価値とする動きがあるようだ。こうなると金額では示せない価値となってくる。お金は、自分を助けてくれるものではあるが、できれば金額では計れない価値を基準に生きていけるようにしたいものだ。

■2021年1月25日(月曜日)
 新型コロナの影響で、ウェイトトレーニングの施設が使えず、長い間サーキットトレーニングができていない。サーキットトレーニングを続けていた学生からは、自重でできるサーキットトレーニングをしたいという要望もあり、新しくメニューを作った。早速学生と早速マックス測定をしてみたのだが、2ヶ月以上まともな運動をしていない影響もあり、60秒や30秒の全力運動で、かなり呼吸器系が追い込まれる。動いている間は、動きのチェックをするような感覚だったが、測定終了後は、上腕三頭筋の力が入らなくなり、腹筋も攣りそうな感じとなった。10種目を種目間1分休息で最大値を測定し、実際のサーキットトレーニングは、最大値の半分の回数で実施することになる。測定の疲労状態から、この種目で3セットできるのだうかと学生と一緒に不安になった。以前は、日常の一部として、自分の体調を把握するのに使っていたトレーニングとは言えないトレーニングだったが、しばらくは、完全に負荷の高いトレーニングになるのだろう。種目の中に倒立歩行を入れたのだが、倒立も上手くできなくなっていた。倒立歩行でかなりの時間を割くことになりそうだ。

■2021年1月24日(日曜日)
 子どもたちはスマートフォンでひたすらゲームをしている。休日は時間のある限りしているように見える。夕方以降は、長男はアルバイト、次男は塾があったため帰宅が21時を過ぎ、夕食が遅くなり、それぞれがスマートフォンとにらめっこしながら食事をしていたので、またゲームをしていると思い注意をしたのだが、次男が見ていたのはTwitter。アメリカ前大統領についての情報を追っていると面白いのだと言い、トランプ大統領のコメントを直ちに日本語に訳してくれる人もいると教えてくれた。
 長男は、トランプ大統領がTwitterのアカウントが永久停止になったことに関連して、アカウントの写真をトランプ大統領にしているとアカウントが停止されるという話を聞き、試しに自分のTwitterの写真をトランプ大統領にしたそうだが、今のところ停止されておらず、話が違うと言っていた。
 子どもたちがきっかけはどうであれ他国の政治動向に興味を示していることに驚いた。そのくらい世界を二分するような歴史的な選挙だったことは間違いないし、子どもたちが大人になったときには、印象に残る昔話になるのではないかと思う。

■2021年1月23日(土曜日)
 最近、膝の痛みはあるものの少しずつジョギングをするようになった。この2週間は芝生の上でやていたのだが、今日は、初めて道路を走った。1日雨が降ることがわかっていたため、まだ雨の降っていない朝の犬の散歩を兼ねた。犬にとっても一緒にジョギングをするのは昨年5月以来。新型コロナの影響もあったのかもしれないが、6月以降は暑くて犬には過酷すぎるためジョギングをしなくなった。あれから約8ヶ月。以前は、犬がひたすら引っ張る展開だったが、最近は、散歩でも落ちついて歩くようになったため、今日は、犬が積極的に前に出て走ることはなく、どちらかといえば自分が犬を引っ張っている感じが強かった。犬は、途中で止まって何かの臭いを嗅いだり、マーキングしたりしたいところなのに、適度にこちらのペースに付き合ってくれ、途中で抵抗されることなく、犬も大人になったなぁと思った。砂浜も走り、波の押し寄せる水際まで行き、久しぶりに潮騒を聞き、心穏やかな氣分になった。

■2021年1月22日(金曜日)


困った子です
 ホワイトハウスの公式YouTubeを見たのだが、驚くべき状態だった。動画は30万回とか40万回などかなりの再生回数を記録しているが、全ての動画に対してlike(グッドボタン)よりも圧倒的にdislike(バッドボタン)が多い。動画によっては10倍の開きがある。動画のコメントは、自分が確認したものでは、選挙を盗んだ、偽善、偽の就任式、バカ野郎、あなたは必要ではない、ダブルスタンダードなど、否定的なコメントばかりだった。これらのコメントは、likeの評価ばかりでdislikeの評価が全くない。これらの傾向からして、ほぼ全てのコメントが否定的なものなのではないかと思えてきた。そして、大統領に対するコメントの他にYouTube自体に対するコメントもあり、dislikeの数が減らされているという非難の言及がいくつもあり、問題となった選挙システムドミニオンを使っているのかというジョークのようなものまであり、これらについてリアクションをするのに「笑う」というリアクションボタンが欲しいというものまであった。
 アメリカの歴史で最も得票数が多かった大統領が就任したはずなのに、この現象は何を表しているのか?多くの人たちがおかしいと感じているのだろう。真実を明らかにしようと活動されている人たちも大勢いることだろう。経過を見守りたい。

■2021年1月21日(木曜日)
 アメリカ大統領就任式が行われた。ここ最近ホワイトハウスのウェブサイトを注目していたのだが、大統領は、退任直前まで精力的に仕事をしていることがわかり、毎日いくつもの文書が大統領の名前で出されていた。退任挨拶の文書もあったが、国民を国民の手に取り戻したが、まだその旅は始まったばかりだというような内容があった。午前中の退任挨拶の映像を見ても、とてもエネルギーにあふれていて、選挙に負けて退任する人には見えなかった。対照的に就任式をした新大統領は、前大統領と比べると覇氣のない印象だった。ホワイトハウスのウェブサイトは、完全に刷新され、以前のページは全てなくなり、早速前政権を否定するための大統領令が記載されていた。前大統領は、エアフォースワンでフロリダへ行き、フロリダでは支援者たちが大歓迎。すごい人氣があることをあらためて実感した。

■2021年1月20日(水曜日)
 今朝のNHKEテレ100分de名著「資本論」のテーマは「技術革新が労働者にもたらす”貧しさ”」。20世紀に、J・M・ケインズは「21世紀最大の課題は労働ではなく、増えすぎた余暇をどうやり過ごすか」だと予言していたが、現実は、技術革新により、むしろ辛い仕事が増えて、多くの人が苦しんでいる。仕事は喜びではなく、嫌なこととなっている人が多い。資本主義の下でのイノベーションは、労働者の労働を楽にするためではなく、より効率的に働かせて商品を安くするためのもので、結果として労働者はその駒としてさらに酷使されることになる。資本家にとってはコストカットのためのイノベーションの導入であり、彼らに都合の良い生産システムとして成り立っており、労働者にとっては全く良いものではない。
 マルクスは、労働を構想と実行から成るものと考えた。計画を練るのが構想で実際に作るのが実行。両者が統一されていれば職人的であり人間的なのだが、資本家にとっては効率が悪く、経験やカンに頼っていたことを素人でもできるようなシステムを作ることで、労働者は実行するだけのシステムに組み込まれ、構想と実行は分離されてしまった。無駄を徹底的に省き、用途に合わせた機会を用意し、労働者は考えることなく機械の歯車となる。何年仕事をしても成長がなく、技術の向上がない。これにより、構想を独占した資本家は優位に立ち、労働者は機械の付属物となり、本来の労働の豊かさが失われていくことになる。
 資本主義は、こういったサイクルの中にあり、最近では、新しい仕事の概念が出てきたという。あらたしい仕事の概念とは、やっている本人でさえも意味がないと感じる仕事、言い換えるとクソどうでもいい仕事。NHKでこういった表現が出てくることに驚いたが、英語を日本語訳するとこうなってしまう。広告業、コンサルタントや投資銀行などがそういった仕事のようだ。例えば、商品パッケージについて一生懸命になっても、イメージだけを良くするだけで最も重要な商品自体は良くならない。構想と実行が分離した結果なのだ。
 このサイクルから脱するには、構想と実行を統一する必要があるとマルクスは説いているという。その例として学校給食が取り上げられていた。学校給食には、自校方式とセンター方式がある。センター方式の方がコストカットでき、加工食品や添加物が増え、味が犠牲となる。構想と実行が分離し、学校では配るだけでいい。自校方式は、栄養士や調理スタッフなど、学校でたくさんの人が必要になるが、自分たちでメニューを考えて様々な工夫をしながら調理することが可能となる。これは構想と実行が統一されている。
 労働を魅力的なものにしたいというのがマルクスの希望のようで、お金がいいから、有名企業だからという理由で仕事を選ぶということから脱却するためのヒントがあるのかもしれない。

■2021年1月19日(火曜日)
 10年くらい前は、「ググればいいことを人に聞くな」と言われ、googleは欲しい情報が手に入るというイメージがあったが、最近は、情報が偏っていて正確な情報が手に入らないのでそういったことを言われなくなったと学生が話していた。アメリカのビッグテックはトランプ大統領の発信を停止するなど、特定の情報にユーザーが触れられないようにする処置をしているということが明らかになり、まさに情報統制が強まっていることを感じる世の中となった。それでもビッグテックの影響力は強く、子どもの将来就きたい職業にはユーチューバーが上位に入るなど、以前では全く想像のできなかった職業が出てきている。ユーチューバーは、他の職業のように大人になってから就く職業ではなく、子どもでもすぐに挑戦できるということで他の職業とは性質が違うのだが、子どもたちが日常で長い時間触れていることに反応した結果なのだろう。それだけ子どもたちへの影響は大きい。インターネット上には、真実からウソまで玉石混淆であり、子どもたちには判断できない情報があふれている。自分でそれらの情報の真偽を判断する能力が求められているが、その能力を養う場所はどこなのだろうか。基本は家庭と学校なのだろうが、現実はそうはなっていないように思う。大人でも自分で身につけるしかなく、こうすればいいという方法は人それぞれだ。選択肢が少ないインターネットがなかった時代が懐かしい。

■2021年1月18日(月曜日)
 妻と話をしていて国有企業が民営化された話になった。民営化された企業は、利益を追求する必要が出てくるのだが、例えばJR北海道のように、利益が見込めない路線を廃線とする話が出るなど、民営化により住民にとって不利益となるようなことも発生している。電電公社も民営化され、他社が参入できるようになったが、携帯電話については、総理大臣自ら価格が高いから下げるべきだと述べるなど、利益を追求するはずの企業に、それを削れというのだから、矛盾しているようにも見え、これが国有企業だったら、利益を追求しない分、簡単に価格が下げられたのではないかとも思えてくる。
 他に国有企業はどんなものがあったかと思い出すと、たばこと塩を扱っていた専売公社が出てきた。専売公社は、なぜ全く関係がなさそうなタバコと塩を扱っていたのだろうという疑問が湧いてきた。民営化された日本たばこ産業でも平成9年までは塩の専売業務をしていた。「たばこと塩の博物館」が渋谷にあったが、今では、墨田区に移転しているそうで、たばこと塩が扱われたのは「いずれも専売化の条件が整っていたため」という理由らしい。たばこと塩と樟脳が、国の財政収入として見込まれていたようだ。樟脳についは全く知らなかったが、簡単に言えば天然の防虫剤とのこと。何でもない話から新たな知識を得ることができた。

■2021年1月17日(日曜日)
 午前は、犬の毛を刈ることに初挑戦。以前妻が挑戦し上手くできず、その後、我が家に別の用で来訪していた犬のトリマーの方にやってもらったときにも、犬はかなりの抵抗を示し大変だと聞いていた。バリカンはほとんど使っていないため、購入して1年以上経っているが新品同様だった。一応油をさし、電源を入れて動作を確認したが、その音を聞いた犬は、明らかに警戒し、目が大きくなった。最初はひとりでやろうと思っていたが、やっぱり抵抗が大きく、妻に犬を抑えてもらいながらの挑戦となった。犬は、バリカンの音がいやなのかもしれないが、見えないように腰から頭までを抑えてもらい、お尻の毛を刈ってみた。意外とおとなしく刈らせてくれた。その後、後ろ足の裏に挑戦。こちらは、嫌がりながらも何とかやらせてくれた。最後は、前足の裏なのだが、こちらは、バリカンが見えた状態で刈らなければならず、必死の抵抗で、なかなかスムーズにはできなかったが、なんとかやりきった。足裏の毛がスッキリし、歩くときにも邪魔にならず、足裏の手入れで保護クリームを塗るのも楽になった。スッキリしたのは飼い主だけで、犬はストレスが溜まり、モヤモヤしたままなのかもしれない。
 午後は、落ち葉堆肥作り。今入れてある木箱から空の木箱へ中身を移しながら空気をいれ固まっているところを混ぜた。移動中に、とても腐ったような悪臭を放つ部分があった。それは、町内会の清掃時に集めた落ち葉で、分解されにくい感じの葉っぱが多かった。それと比べ、ほとんどがケアキだった陸上競技場からもらった落ち葉は着実に黒く変色して土に変わりつつあり、臭いはほとんどなかった。肥料を作るには、材料をきちんと選ぶ必要があるということを実感した。同じ格好で同じ作業を4時間程行い、右腰だけが痛むようになった。しばらくはこの痛みと付き合うことになるのだろう。

■2021年1月16日(土曜日)


浦賀水道方面
 さとうみつろうさんのオフィシャルブログに「大変な世の中になりましたね」を「ヤリガイがある世の中になりましたね」に変えるだけで気分がアガルと書いてあった。言い回しを変えるだけで気分が明るくなる。なぜなら自分の「耳」に一番近い拡声器が口だから。誰かを口撃しようと汚い言葉を使ったとしても、その人の「耳」よりも近距離にある自分の耳が最初に被爆する。その通りなのだろうと思ってしまった。英語では、「困難な状況」のことを「Challenging situation」と言う。英語を逆に訳すと「挑戦している状況」という感じになり、まさにみつろうさんの言う「ヤリガイがある」状況という雰囲氣がでてくる。一つの出来事に関してもとらえ方は幾通りにもなる。言葉の使い方って大事だなと思った。

■2021年1月15日(金曜日)
 横須賀の防災放送から「新型コロナウイルスの感染が増えています。外出は控えてください」という呼びかけがあった。20時以降の外出は控えてくださいではなく、日中も同じなのだと言うことを呼びかけたいのだろう。
 PCR検査は陽性者であっても感染者ではないのに、陽性者=感染者となってしまっている。PCR検査のことを知ると報道は正確ではなく、恐怖をあおっているようにしか見えなくなってくる。
 陽性者の内、感染して症状が出た者がどのくらいいるのか知りたい。陽性者が増えていれば感染者も増えているのだろうという推測はできる。重傷者数は毎日報道されているが、陽性者の内、無症状はどのくらいなのかということも報道して欲しい。世界でも有数の病床数を誇っているはずの日本で、医療が逼迫状態にあるとすれば、重傷者数が日本とは比較にならない程多い海外では、医療崩壊どころではないのではないかと思えてくる。国によってルールが違うので、比較はできないのかもしれないが、よくわからないまま危機をあおり、自粛を強要する流れになっているようにおもえてならない。何かがおかしい。

■2021年1月14日(木曜日)
 ベトナムはベトナム社会主義共和国という共産党が一党独裁で政治を行っている国なのだが、中国のような強硬なイメージが全くない。旅行に行ったり、日本に来ている留学生たちとの交流の経験からすれば、物腰が柔らかく、とても親切であり、情熱にあふれた国というイメージ。昔から日本との貿易が行われ、日本人街もあったというほど、日本との関係は古く、中国との国境や領有を主張する島のことで様々な摩擦があることで、今でも日本との関係は深い。米朝首脳会談のホスト国になるなど、他の国とも上手くやっている。共産党というと破壊的で宗教は信じない集団というイメージなのだが、ベトナムは、多民族国家であり、様々な民族や宗教があるという。信教の自由を保障するそうだが、信仰に制限があるというのも特徴だ。たまたまベトナムに関する記事を読んだ際、中国とは何かが違うぞと思っただけなのだが、何が違ってこれだけのイメージの差ができるのか知りたくなってきた。

■2021年1月13日(水曜日)
 NHKEテレ「100分de名著」の今月の本はカール・マルクスの「資本論」。その中で、マルクスは「奴隷は、ただ外的な恐怖に駆られて動労するだけで、彼の生活(彼に属してはいないが保障されている)のために労働するのではない。それに対して、自由な労働者は自らの必要に駆られて労働する。自由な自己決定、すなわち自由の意識や、それと結びついている責任の感情は、自由な労働者を奴隷よりも遙かに優れた労働者にする」と述べている。これについて番組では「仕事を失ったら生きていけないという恐怖、自分で自発的に選んだという自負、職責を全うしなければいけないという責任感が労働者を過酷な労働に縛り付ける」と解説していた。解説の先生は、「資本主義は、資本を増やそとするシステムで、それに都合の良い働かせ方が、人間を犠牲にするような形で今この社会では蔓延している。」とさらにコメントされた。絶望的な社会に生きているような氣分になったのだが、これの解決方法として、マルクスは、簡単に言えば労働時間の短縮を挙げた。賃上げは、資本主義のシステムによって、さらに働くことになり資本家にとっても都合がいい。恐ろしいことにSNSなど無料のシステムがたくさん存在するのは、資本主義はタダではなく、我々は企業のマーケティングに役立つデータを常に提供している。これは言い換えれば、企業のためにタダで働かされているということにもなる。苦痛なく楽しんでいて、お勧めまで出てきてさらにそのお勧めに乗ってしまう循環。自分たちの氣が付かないうちに全て分析されてしまっている。これによって欲の刺激がなされ、もっと働いてお金を得なければという方向へ行ってしまう。こういった歯止めのない循環に歯止めをかける必要がある。
 こうした流れに歯止めをかける例として、フィンランドのサンナ・マリン首相の目標が紹介された。それは、1日6時間労働、週休3日制の導入。技術が発達して豊かになっているはずなのに、全くそうなっていないのであれば、この悪循環を止め、お金ではなく心が豊かになる政策が必要。

■2021年1月12日(火曜日)
 プロ野球ジャイアンツのOBの桑田真澄氏がジャイアンツのコーチに就任するという報道があった。桑田氏は、ケガを繰り返し、手術をするなど、他の選手もよくある経験をする中、野球の動作について「ねじらない・うねらない・ためない」という古武術の特徴をヒントに試行錯誤をし、「ねじって、うねって、ためる」動作から脱却し、身体に負担のない投げ方を習得し見事に復活した過去がある。桑田氏は「答えは一つではない」というコメントをされていて、人それぞれフィットするトレーニング方法があるので、自分の正しいを押しつけることはしないが、「感じる」ことを大事にし、自分の體から伝わる感覚に従ってトレーニングをする重要性を説いている。筋力アップを中心にパフォーマンスアップを目指す選手たちに、どういったアプローチをして、選手のパフォーマンスアップをさせていくのか注目したい。

■2021年1月11日(月曜日)


菜の花と富士山



お湯に浸かるカピバラ



カンガルー
 美術館へ児童生徒造形作品展を見に行った。今年は我が家の子どもたちの作品が展示されることはなかったが、子どもたちの友だちの作品が展示されていてじっくりと鑑賞できた。作品の中でひときわ目を引いたのは、横須賀総合高校の生徒たちの作品。特に美術部と思われる生徒たちの大きな作品は、様々な展覧会に出品し入賞した作品だった。中には、AO入試で提出した作品もあり、美術系の大学のAO入試では自分の作品を提出することがあるということを知った。
 その後は、三男の希望で、ソレイユの丘へ。目的はカピバラのお尻をさわることとのことだった。久しぶりにソレイユの丘へ行ったのだが、駐車場の料金をはじめ全てのアトラクションの価格が上がっていた。屋外はとても寒いので、真っ直ぐにカピバラの元へ進んでいったのだが、カピバラは3頭いて、3頭ともお湯に浸かっていたその姿は温泉に入ってくつろぐおじさんのようで、目を細めて本当に気持ちよさそうだった。お湯から出てくることはなく、お湯のはいっている大きな桶の近くには入ることができなかったので、目的としていたお尻を触ることはできなかった。その代わりにカンガルーの頭や背中を触ったり、ポニーの頭を撫でたりウサギを触ることはできた。以前は、犬がかわいすぎて子どもたちはずっと犬を抱いていたが、今日は、我が家の犬の方がかわいく見えてしまい、あまり興味が持てず犬の柵の中には入らなかった。
 ソレイユの丘には、キャンプができる設備が備えられている。緊急事態宣言により新規の予約は受け付けていないとのことだったが、海風によりとても寒い中、テントを張ってキャンプを楽しんでいる人もいた。バンガローであれば、エアコン完備となっているため、泊まってもいいなぁとは思ったが、この時期のテント宿泊は寒さに耐えられないと思った。テント宿泊をする人たちは、寒さをしのぐ何かを持っているのだろう。久しぶりにのんびりと家の外で過ごせた。

■2021年1月10日(日曜日)


日の出
 骨ストレッチの講習会に参加。上腕二頭筋に力が入らないようにして様々な動きを改善していくということがテーマだった。上腕二頭筋に力が入らないようにする方法が、弘法大師空海の絵や像の右手の形とそっくりだったため空海メソッドと名付けられた。空海メソッドで新たな骨ストレッチをすると、體を後ろに振り向かせる動作が格段に速くなった。最初は脚の力を使って無理矢理體を後ろに回している感じだったのだが、體をほぐしていくと上半身主導で動けるようになり、脚が邪魔をしなくなった。また、結果的に、あばら骨の間の筋肉も今まで以上に伸縮できるようになり、腕が人生で最も高く上げられるようになった。腕回しもあまりにも高速で回るようになってしまい、血が一氣に指先に押し出されるような感覚で、手に痛みを感じるほどで、むやみに腕を回すのは危険だと思えるほどだった。
 帰宅後、三男にも試したが、三男の方が反応が良く、自分よりも速いターンができた。子どもは筋肉が柔らかく反応が良い。瞬時に変化するので面白い。

■2021年1月9日(土曜日)


建設中の石炭火力発電所
 Twitterがトランプ大統領のアカウントを永久停止すると発表した。トランプ大統領のつぶやきが暴力を扇動するリスクがあると判断してのことだという。Facebookも同様にアカウントを停止したという。大統領は暴力を扇動するような書き込みをしていたのかどうかわからないが、常識的には国家元首の言論を封じるなんてなかなかできないことではないかと思う。それほどこれらの企業にとっては都合の悪いことが書き込まれていたということなのかもしれない。結果的には大統領の発言が検閲されているということになるのだろう。
 ペロシ下院議長は、大統領が核兵器を使った攻撃命令を出すかもしれないという懸念をしており、大統領の解任を求める動きをしているようだ。常識的に考えると、自分の都合で大統領が核攻撃をするわけはない。議会でバイデン氏が次の大統領に選ばれたのであれば、あと2週間ほど待てばトランプ大統領は大統領ではなくなる。それが待てないほど、何か都合の悪いことがあるのかもしれない。次期大統領は決まったようで決まっていないのか。1月20日の大統領就任式までに一波乱ある可能性もある。推移を見守りたい。

■2021年1月8日(金曜日)


雪が降りました
 「普段の話は達観しているなぁと思うことばかりなのですが、家族のことになると途端に別人のような感じになりますね」と学生から言われた。職場では、ある程度人との距離感を保ち、深入りしないが、家庭では距離感が近く、どうしても本氣になってしまっているからなのかもしれない。イライラするということは、そのイライラすることに関心を持っている証拠で、関心がなければイライラは発生しない。学生たちにはイライラすることはほとんどない。本氣でいろいろなことに取り組んでいるつもりだが、入り込みすぎず、ある程度心的な距離感を保って観察しながら付き合っているということなのだろうか。学生からは、達観していている一方で深刻なこともあるという意味では人間的で良いのではないかと言われた。どちらが先生かわからない。冬期休暇が終わり、学生と話をする機会が増えた。学生との付き合いはなかなか面白い。

■2021年1月7日(木曜日)
 朝の犬の散歩で、進んでいく道路の先を見通したところ、パトカーが止まっており、パトカーの後ろにもう1台乗用車が止まっていた。止まっている場所は現在工事現場となっており、事件があったというよりも、乗用車が違反をして捕まえられたのかと思った。しかし、パトカーのサイレンが鳴らされたのを聞いていないし、車はハザードがたかれているわけではなく、人影もなかった。何をしているのだろうと氣になりつつ犬と少しずつ近づいていった。反対車線にもう1台ステーションワゴンが止まっていて、さらにミニバンがその近くに近づいて止まり、中から警察官がでてきた。制服の警察官と、テレビドラマで見る鑑識の人が来ている服を着た警察官。そして断崖となっている海岸側からフェンスを乗り越えて、灰色のシートにくるまれた何かが載った担架を運ぶ4名の人が道路へ出てきて、そのままステーションワゴンの後ろから担架を載せているところが観察できた。観察できたのはここまで。何があったのかはわからない。しばらくすれば報道されるのだろうか。

■2021年1月6日(水曜日)
 東京都では新型コロナの陽性者が1日で1500人を超え過去最高となってしまったという報道があった。PCR検査について、詳しい情報が欲しいと思い、検索していたところ、武田クリニックという内科・外科・呼吸器科のウェブサイトに掲載された「コロナ雑感:PCR検査の問題点」というページにたどり着いた。
 陽性者の増加は、感染者の増加を示唆しているが、陽性者と感染者が明確に区別されておらず、自費検査で陽性となった場合、陽性者は保健所に報告され、陽性者数に加えられるのだが、陰性の場合、陰性の検査数は全てのPCR検査数に上げられないという不都合が起きているという。そのためPCR検査数に対する陽性率は実際より高い数字になってしまっており、これが、実行再生産数にも影響を与えてしまうことになる。
 またPCR検査は、CT値という増幅の数により、結果が変わってくることがわかっているが、国際的な基準はなく、国の方針も明確にはないようで、無症状者あるいは感染性がない人も陽性者に扱われてしまう可能性があるため、PCR検査陽性者数がそのまま感染者とはならない理由となっているにもかかわらず、陽性者数だけで騒いでしまっているという現実がある。
 罹患しても軽く終わるためには、日頃から體を動かし、心を病まない工夫をし、人との関わりを持つことではないかと述べれられていた。
 陽性者とは別に、症状が出ている患者数を分けて報道してもらえないかと思う。

■2021年1月5日(火曜日)
 NHKBSプレミアム「ヒューマニエンス」の録画を見た。テーマは「”思春期”リスクテイクの人類戦略」。一般に思春期は18歳くらいというイメージがあるのだが、最新の脳科学から見る思春期は、場合によっては30歳くらいまでだと考えられている。ある神経細胞から次の神経細胞につながる神経線維にミエリンと呼ばれる脂肪が巻きつくと情報の伝達スピードが増す。これをミエリン化と言うそうなのだが、これが飽和となったら思春期が終わりと見るのが脳科学の見方なのだという。脳の中心に近い古い脳と呼ばれる部位は、無鉄砲さやイライラをもたらすのだが、ミエリン化により、自制を促す外側の大脳皮質でこれらを制御できるようになるということらしい。衝動的にハイリスクハイリターンに挑戦したくさんの失敗をするのが思春期だが、ミエリン化によりだんだん抑制するようになり、あまり挑戦的でなくなることで思春期の終わりがやってくる。
 本来は、ハイリスクハイリターンが思春期の特徴だったのだが、現代の子どもたちは、意欲が低いという特徴があるという。意欲が低い子どもたちに共通の価値観を調査したところ「人に迷惑をかけない」ということが導き出された。この意識が強すぎると、結果として意欲の発露に影響を与えてしまう結果となる。挑戦すると人に迷惑がかかるかもしれないから無難に止めておこうということになり、意欲がない子は結果的に思春期特有のトライアンドエラーが経験できなくなってしまう。
 解説の長谷川眞理子先生は、子どもの頃に「大人になったら何をしてもいい」と言われて育ってきたが、それにはある条件があった。それが「人に迷惑をかけない限り」というものだったと語っていた。昔は「人に迷惑をかけない」という言葉が独立した価値観ではなかったのだが、現在は独立した価値観となってしまったのかもしれない。
 昨日、三男が塾でふざけていたために先生に注意され、その後眠いと言いだし授業放棄しそうな状態だったことを塾の先生から聞き、周りの生徒さんや先生に迷惑をかけるなと叱ったばかりで、まずいことを言ってしまったと後悔した。三男は、先生の言っていることは違う、ただ眠かっただけだと言いながら大泣きしてしまったのだが、子どもの言い分をもっと聞き、この失敗を次に活かせるような声かけをすべきだった。

■2021年1月4日(月曜日)
 今日で休暇が最終日。休暇前には、自宅にこもることになるので、図書館から本をいくら借りて、ゆっくり読書をしたり、新型コロナが流行りだして以降全くやっていなかったことをいろいろとやろうと思っていたのだが、ほぼ予定通りにはいかなかった。パソコン復旧や大掃除など家事に時間を使ってしまい、氣が付けば新年。膝の具合は以前よりは曲げ伸ばしができるようになったが、ある角度だけは、痛みが強く、歩くことはそれほど氣にはならなくなったが、走ることは難しい。運動をすることがなく、ケガをしてから2ヶ月ほとんど何もできていないことと、年末年始は食べることが多かったため体重が増えてきた。家事で指を切ってしまったり、眉毛の横を切ったり、血を見ることも多かった。元日から3日間は、ニューイヤー駅伝と箱根駅伝を、初めてテレビの前で見続けた。例年は帰省などがあり、今までにないことだった。これはやりたいことの一つだったので満足だが、家族は不満足だっただろう。家族と自分のやりたいことには当然かい離がある。このバランスを見極めるということを今年の目標の一つにしようと思う。

■2021年1月3日(日曜日)
 箱根駅伝復路は、10区までトップを走っていた創価大学が、残り3kmを切って駒澤大学に逆転され、最終的には駒澤大学が13年ぶりの総合優勝。10区のたすきをもらった時点では3分以上の差があり、創価大学の優勝は間違いないという差だったはずだが、創価大学の急激な失速に助けられ最後まで諦めなかった駒澤大学の意地が勝った。青山学院大学は、復路優勝で、往路12位から4位に順位を上げて意地を見せた。4年間で学生は入れかわりチームとして安定した順位を保つことはなかなか難しいはずだが、青山学院大学や3位となた東洋大学の安定感は本当に素晴らしかった。
 東洋大学の10区はスタートから横に揺れながら走っており、後半はその揺れがさらに激しくなり、一度は青山学院大学に3位を明け渡し、そのまま差を開かれてしまうのではないかと思っていたのだが、その厳しい状態にもかかわらず、最後は、青山学院大学を引き離して3位を守った。酒井監督からは「その1秒を削り出せ」という言葉がかけられ、最後はその氣持ちが彼を走らせる力となったのではないかと思えた。ほとんどの選手は走りを見ればどのくらいの結果となるのか予想ができたが、この東洋大学の選手の走りは予想できなかった。見た目だけではわからない氣持ちが競技力に影響を与えていることを改めて実感した。
 この2日間、うちの学生たちも補助員として22名が参加した。大会をする運営する側は準備段階からあらゆることを想定して例年とは比べられないほどの大変さがあったと考えられる。無事に終わることができたのは、関係者のおかげであり、本当に感謝しかない。

■2021年1月2日(土曜日)
 箱根駅伝往路は、目まぐるしい順位変動がありながら、創価大学が前半から良い位置をキープし、3区以降は先頭で走り、そのまま往路初優勝。沿道での応援は控えてほしいとのアナウンスが事前になされていたが、例年通り密になった観客がテレビで映っている場所もあった。それぞれが自分で考えて自粛して欲しいとの要請だけでは、制御は難しいという例だろう。
 連覇を狙っている青山学院大学は、1区でまずまずの順位だったが、2区と3区が区間14位となり、期待の5区竹石選手が思うような走りができなかった。ふくらはぎが攣り続けたように見え、何度も立ち止まってストレッチをするなど、順位を落としてしまい12位という結果となった。 選手全員がベストコンディションで臨めたチームは、良い結果となるが、そうではないチームは、予定とは違った結果となる。単純なことのようだが、監督やスタッフの人たちは、選手のコンディションは当然把握しているはずだが、走り始めた後にも選手には氣持ちなど様々な変化があるので、選手の全てを把握することができない。そういったことから考えると、選手の後ろから車で追いかけている監督の声かけは、レースの流れを変える重要な役割があるのだろうと思った。

■2021年1月1日(金曜日)


初日の出
 全日本実業団駅伝をテレビ観戦。沿道の観客は、ある程度いるように見えたが、観客同士はうまく距離を取っているのが今年の特徴だと思った。明日以降の箱根駅伝も似たような感じになるのだろう。
 レースは、2区の外国人選手の区間で例年通り激しい順位変動があったが、今年は、その後も激しい順位変動が何度もあった。特に3区の田村和希選手(住友電工)と4区の佐藤悠基選手(SGホールディングスグループ)の走りは素晴らしかった。彼らはチームの順位が下位だったこともあり、上位選手を目標に走ることで、速い速度を維持できたのだろう。
 後半は、上位チームが中心に映されていたが、トップの富士通を除いて、2位以下は順位変動があり面白かった。
 自衛隊体育学校が出場していないので、個人的には友だちが監督をしている中電工を応援していた。1区で出遅れ、2区で14位まで順位を上げたが、その後は、後退し最終的には28位。昨年は14位だったので、今年は厳しい結果だったのではないかと思う。次はトラックでのオリンピック代表選考で頑張って欲しい。



[昔のいずみ]