じゃりまん小学校

★この人チェック! 曽山一寿


じゃりまんコーナーに戻る 


最近、コロコロコミックや別冊コロコロコミックで見かけるようになった
曽山一寿(そやまかずとし)氏のマンガ。
読んでみると絵もかわいいしギャグも楽しい。
この人の描くマンガは、「元気」とか「腕白」という言葉が
実によく似合います。


★絶体絶命でんぢゃらすじーさん
(コロコロコミック01年6月号)

月刊コロコロコミック初登場作品。読み切り。
じーちゃんと孫(男の子)の2人でドライブに行くという、ただそれだけの内容。
なのにとても笑える。

「孫よ!じーちゃんとドライブいかんか?」
「うん!いくいく!」

とてものどかなじいちゃんと孫の会話。
2人はドライブへ。

「運転うめーじゃん」
「はっはっは、そうじゃろ!」


ここまでたった2ページである。
突然、じーちゃんが「スゴイこというぞ」と孫に一言。
そして次のページをめくると・・・

「ワシ免許ねえぇぇっっっ!!!」
「どぅおぅわあああ〜〜〜〜っっ!!」


ここから息つく暇もないくらい、これでもかこれでもかと
じーちゃんがボケまくってくれる。しかもどれもおもしろい。楽しい。

登場キャラはたったの2人。ページ数もたった16ページほど。
それなのに、じーちゃんの大ボケギャグがたくさんつまっていて
爆笑の連続。とても満足のいく読後感でした。


★機獣ぎゃぐわーるどぞいどっ!!
(コロコロコミック01年8月号)(てれコロコミック)

いわゆるゾイドのパロディマンガ。
リクという少年とハヤトが、それぞれのぞいどに乗って
スピード競争するお話。
ページ数も9ページと、さらに短い。

リクの乗っているぞいどは「らいがー」。
リクとらいがーの会話がおもしろい。

読み切りなのに
「来月号に続くってのはどーだ?」
には爆笑しました。


★探偵少年カゲマン
(別冊コロコロコミックspecial 01年6月号〜)

あの山根あおおに原作の「名探偵カゲマン」の現代バージョン。
アニメにもなっている。
探偵カゲマンとシャドーマンの繰り広げるドタバタ探偵ギャグ。
果たして2人は怪盗デ・アールを捕まえることができるか!?

曽山一寿氏のオリジナル作品ではないので、現状では何とも言えないが、
ところどころで曽山風ギャグが盛り込まれており、楽しい。

ぼくは、もしこのマンガの単行本が出たら買いたいと思ってます。
「カゲマン」だからではなく、「曽山一寿のマンガ」だから
買いたいと思ってます。

それほど、この漫画家さんには期待しています。
ホント、楽しいんですよ。

★絶体絶命でんぢゃらすじーさん
(コロコロコミック01年10月号〜)

5月号で読み切りだった“でんぢゃらすじーさん”が
人気に応えて新連載決定!あの大ボケじいさん
ギャグが再び誌面に再登場!
気になる連載1回目は、「安全な学校の行き方」。

孫(名前は不明)が小学校に行くというただそれだけの
内容。だが、こんなにも笑えるのはなぜだろう?

出だしはこんな感じである。

「おじいちゃん!行ってきまーす!」
「おーい孫よ!どこ行くんじゃー?」

「どこって・・・学校に決まってるだろ」
「そっか〜。学校へ行くのか〜♪」


ここまでで1ページ。そして次のページをめくると、
おじいちゃんが孫に向かって、こう言った。

「死んだな・・・」
「えーーーっっ!?」


ここからでんぢゃらすじーさんの安全な学校の行き方講座が
始まるのである。

今回の登場人物はじーさんと孫と不良の3人。

じーさんの安全な学校の行き方講座の指導のもと、
やっと学校についた孫は運悪く不良にからまれてしまう。
孫は必死におじいちゃんに助けを求める。
その時、じーさんは・・・!?(爆笑)


それにしても謎の多いマンガである。
孫の名前や家族構成(両親はいるのか)などが
不明なのが気になります。
少しずつ明かされていくのでしょうか。

「うちゅう人田中太郎」や「コロッケ!」など
個性あふれるマンガがひしめく中での新連載なので
どれぐらい続くかは見当がつかないのですが、せめて
単行本が出せるくらいは連載が続いてほしいものです。
このマンガのギャグレベルは少年漫画にも負けてません。

曽山氏もコロコロと別コロの両方連載はつらいかもしれませんが、
こんなにすっきりした心地よい笑いを提供してくれるマンガを
描く人はそうそういないので、なんとかがんばってほしい。


2001.9.18更新