愚 痴(2000.5.19) ぢっと手を見る。この手はどこまで繋がっているのだろうか、手首までか、それとも肩の付け根辺りか。ご存じのように日本語では「手」と言った場合、指先から手首までを指す場合と、指先から肩口の辺りまでを指す場合の2種類がある。今、ちょっとだけ、自分の手、見たでしょ?
ま、それはさておき、英語では Hand と言った場合、指先から手首までを指し、指先から肩口までを指すことはない。多分。その代わりと言っては何だが、英語には Arm という言葉がある。この言葉は通常、手首から肩口までを指し Hand は含まないのが一般的だそうだ。
つまり日本語では「手」と「上肢」が、同じく「手」という言葉で表されるのに対して、英語において「上肢」は Hand と Arm という2つの言葉によって明確に区別されているのであった。こういう例は日本語の「足」と「脚」、英語の「Foot」と「Leg」にも見られる。無論、日本語の場合は漢字が違うだけで、読み方自体は両方とも「あし」である。
どうしてだろう。この名前とからだのパーツとの関係は、恐らく世界中の言葉によって違ってるだろう。スワヒリ語も、スペイン語も中国語も、それこそありとあらゆる言葉によって違うだろう。私はそういうことを勉強しているのですが、やっぱ難しいですな。頭、混乱してきました。