ウキウキ・ディスクジョッキー(2000.5.3) いつの間にか、モニターに向かって、空白の多い「Text」を埋めるべく、気合いが入っているんだか入っていないんだか分からない表情で、頭に浮かんだことばを並べ立てては、ガチャガチャとキーボードを叩いていたりする。
ここでやっていることは、自分の小さなお部屋で一人、マイクに向かって「ボクのウキウキ・ディスクジョッキー」っていうタイトルのラヂヲ番組をカセットテープに吹き込んで、全国ネットで流しているようなものだ。ボクが目にしてるのは、このモニターだけなんだけれど、実はその後ろの配線は世界につながっているってことは誰でも知ってるんだけれども、ボクはあまり知らない。
ウキウキ・ディスクジョッキーはウキウキ・ディスクジョッキーであって、それ以上でも以下でもないのだれど、ウキウキ・ディスクジョッキーはウキウキ・ディスクジョッキーであって、でも時々、有名なディスクジョッキーになったりするから怖い。
以上でも以下でもないのだけれど、なかなかその境界線は定かではなくって、その辺をモワっと埋めてくれる霧のような誤魔化しが欲しいのだけれど、それがテクニックというやつなのか、それとも個性ってやつなのかはボクには分からない。
こういうことを考えるのは無駄なんだけれども、決して無駄じゃないってことだってちゃんと知ってるもんね。多分。霧が立ちこめて、もわっとなるのを今は少し、待ってみることにしてみる。