Wine その弐


 最近気に入っていたwineが売り切れてしまいました。というよりは、ワタシが全部飲んぢゃったといって過言ではないでしょう。先述したようにワタシのwine購入方法は「1度気に入ったら永久にソレを購入し続ける」というものです。ゆえに小さい店舗だと、そのうち品切れになるのは質量保存の法則に照らし合わせてみても自明の理である。

 品切れの兆候は1週間ほど前からありました。ワタシの気に入っていたwineは安ぽいカゴに乱雑に積まれていたのですが買いに行くたび、残り本数が減少していくのが分かりました。そしてとうとう「ああ、明日あたり無くなるな」というところまでになりました。翌日、店頭に赴くとカゴの中にはアノwineが1本しかありません。ワタシは最後の1本を美味しく頂戴させていただきました。

 さて次の日、いつものように例の酒屋に赴いたワタシでしたが、あのwineが品切れなのです。自分が最後の1本を飲み干したことをすっかり忘れ、「最後の1本、誰が買ったんだ」と怒りに打ち震えていました。はい、ワタシですね。しかし、あきらめきれないワタシはカラになったそのカゴを穴のあくほど凝視しました。端から見るとかなり危険なヒトだったことでしょう。

 違う意味で気の毒そうに見えたのでしょうか、酒屋のおじちゃんは倉庫から例のwineを出し、哀れむような目でワタシのコトを見ながら、そっと手渡してくれたのです。その時は「なんだ、まだあるんぢゃん」と思いましたが、そんな日が2〜3日続いて昨日、とうとうおじさんが「もぅ無いよ」宣言。昨日は仕方なく800円といぅワタシ的にはギリギリ高値な代物を買って帰りました。ぁぁ・・でもウマイ


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