ま行


 ミート・ザ・フィーブルズ / 怒りのヒポポタマス 


   
Meet the Feebles ('89) ニュージーランド
監督:ピーター・ジャクソン 

今夜TVで舞台が生放送されることになったフィーブルズ劇団。そこに希望に燃えるハリネズミのロバートがやってくる。しかしその内情は、芸能界から暗黒街まで牛耳るプロデューサーのセイウチ、ブレッチを筆頭に乱れきった連中ばかりだった。ショーの方もハプニングの連続で、ついにはブレッチに棄てられたスター歌手、ピンクのカバのハイジがマシンガンを持って乱入してくる・・・。「乙女の祈り」で一躍世界に注目されたニュージーランドの鬼才ピーター・ジャクソンによるブラック・ユーモア満載のパペット・ムービー。虚飾に満ちたショービジネスの世界を監督独自のグロテスクな手法で描いた、異色のミュージカル娯楽作。東京国際ファンタスティック映画祭'90正式出品作品。

出演者がですね、すべてマペットなんです。
一見可愛らしいマペットたちですが、セックス・ドラッグ・血しぶき・汚物にまみれたスプラッタ映画なのです。
さすが、ピーター・ジャクソン。「ブレインデット」作った人である。
私はですね、常々思っていたんだけど、マペットやアニメキャラってのは無垢なモノと位置づける「無意識の常識」が大嫌いなんです。
だからこそ、人間以上に人間味溢れたマペットたちが愛しくてたまりませんでした。

人間の醜悪な部分を愛くるしいマペットを通じてP・ジャクソンは描きたかったでしょう。
…なーんて、思うもんですかっ!
「ブレインデット」作った人なのよっ、彼のグロ趣味に決まってるじゃない!