Ladybird, Ladybird ('94) イギリス
監督:ケン・ローチ 出演:クリシー・ロック、ウラディミール・ベガ、マウリチオ・ベネガス、レイ・ウィンストン
生活保護を受け夫の暴力に苦しむ主人公マギーは、たった一つの過ちで子供保護の資格がないと判断されてしまう。
そのため4人の子供を福祉局によって引き離される。
その後、パラグアイの亡命者と愛し合い、幸せに暮らし待望の子供をもうけるが、福祉局はその子供まで引き離してしまう…。
社会派ケン・ローチが放つイギリスの社会福祉制度への批判を込めた作品です。
「子供を保護する」を前提にして、強制的に子供を引き離す光景はあまりにも非情。
確かに今回の作品は母親マギー側から通し見たものだが、我が子を愛するということは当然であって、「子供保護」をかざして、その当然を無視し、子供を奪うのはどうであろうか。
ネタバレになっちゃうのでラストは控えますが、ケン・ローチが用意したラストシーンは、常に英国社会を冷静に見続けるローチだからこそ意味のあるラストシーンなんだと思います。
最後に…レイ・ウィンストンは当時から暴力夫を演じてたのね。これ専門役者なんでしょうか(うそ)。
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