た行 |
|
■■■ 罪ぢゃないわよ ■■■ |
|
Belle of the Nineties ('34) アメリカ 監督:レオ・マッケリー 出演:メイ・ウェスト、ロジャー・プライヤー、ジョン・マック・ブラウン、キャサリン・デミル 人気歌手のルビーは若手のボクサーと恋に落ちるが、彼の将来の為に身を引く。 それが思わぬ方向に。 男を魅了する絶大な美女ルビーを演じるメイ・ウェスト。実際、めちゃくちゃ人気のあった人だそうです。 当時はこういうガ体のいい女性が人気あったんですねぇ。どすこいメイ・ウェスト。でもサバサバしているウェストはとっても男前な女性。 ルックスだけだくセリフも男前なんですよ。男をあしらうセリフなんて、粋なんです。 この映画で一番惹かれたのは脚本でした、とにかくウェストのセリフは洒落てるの。 今現在なら、おばさん顔でどすこいウェストを見たら、「おいおい、そんなで男を翻弄してるだなんて、そんなバカな」「ふん、私のせいじゃないわ、私、罪ぢゃないわよ」…というオチになりそうである。 本来の意味はまったく逆ですが。 |
|
■■■ 遠い日の家族 ■■■ |
|
Partie Revenir ('85) フランス 監督:クロード・ルルーシュ 出演:エブリーヌ・ブイックス、アニー・ジラルド、ジャン・ルイ・トランティニャン、ミッシェル・ピコリ 第二次大戦中、ナチのユダヤ人狩りから逃れようと田舎に移住した一家。しかし何者かの密告で強制収容所に送られる。戦後、ただひとり生存した娘サロメは密告者を捜し求める。それは意外な人物で…。 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の曲にのせて物語が進行する構成。 田舎でのつかの間の日々をサロメの回想によって描き出されるシーン、そこはセリフはなくピアノだけが美しく流れている。たまらなく印象的で涙が出てきてしまった。 楽曲とともにラストに向かうにつれ、密告者が誰だか明かされてゆきます。 戦争が故に人間の愚かさ故に、起きてしまった悲しいラスト。 最終楽章とともに輪廻転生というキーワードを絡め、さらにドラマチックな叙情詩に仕上げた、ルルーシュにあっぱれ。 トランティニャンとピコリの2ショットは絵になる。白スーツを着こなす二人。うーむ格好良い。 スティーヴ・マーティンとは全然違う(笑) |
|
■■■ ドレス ■■■ |
|
De jurk ('96) オランダ 監督:アレックス・ファン・バーメルダム 出演:アリアーヌ・シュルター、アンリ・ガルサン、オルガ・ツイダーフク 生地デザイナーが、隣のインド人の女性が来ていたドレスの柄を盗用して作られた一枚のドレス。それを最初に来た女性は男達を興奮させ追い回される。 な、何喋ってんだ?何語だ???監督の名前、えーっとアレックス・ファン……ファン? ということは、オランダ! ほぇー、チューリップの国はこんな映画作ってるんですか。ほえー。 なんでしょねー?一枚のドレスに魅せられるっていうシチュエーションは結構興味をそそりますが、前半で生地デザイナー、生地に意見を述べた会社員、洋服デザイナー、の3人が登場するんですが、3人の内2人は、後半全く登場しません。 その割に、やけに意味深なシーンを展開させるんですよ。 おいおい、なんて中途半端な! 中盤から後半に登場する、ストーカーまがいの車掌と、前半の一人がドレスに魅せられるんですがね、うーん、いっそ突き抜けた変態ワールドを展開してくれた方がマシだわ。 「この作品は、人間の隠れた素性を描いたわけであって…云々」 なーんて、これっぽちも思わない。 思えない! オランダ頑張れ!オランダのサッカー選手は世界で大活躍してるぞ!(意味なし) |