わ行


 我が青春のマリアンヌ 


   
Marianne de ma Jeunesse ('55) フランス
監督:ジュリアン・デュビビエ 出演:マリアンネ・ホルト、ピエール・バネック、イザベル・ピア、ジル・ビダル

山奥の寄宿舎に入ったヴァンサンは対岸の目隠しがある館の令嬢マリアンヌの姿を見て胸をときめかす。仲間と忍び込んだ館は空だった。彼女は幻か?

あちらの若者は老けて見えちゃいませんか?今回登場する寄宿生はみんなオッサンにしか見えません。だけど彼らはれっきとした10代の寄宿生。制服の短パンが涙を誘います(笑)あれじゃ、コントに登場するガキの格好をしたドリフだよ(泣) 

それはいいとして、やはりデュビビエの映画は詩的で甘美だな。
ヴァンサンが惹かれた女性マリアンヌ、彼の思いが寄宿生に伝わり、それぞれのマリアンヌを思いはせる行程が素敵だった。
マリアンヌが夢ならば、現実を象徴するのが寄宿舎にやってきた娘リーズ。
リーズが現実の不備な部分を全部背負っちゃている感じがして、リーズが不憫でならなかった。
ジェニファー・ジェーソン・リー似のリーズ…。

青春の美しい1ページを描いたこの物語は、ロマンチックでもあり、切なくて仕方がない懐古なものであります…。
   


 私はゾンビと歩いた! 


   
I Walked With a Zombie ('43) アメリカ
監督:ジャック・ターナー 出演:ジェームズ・エリソン、フランシス・ディー、トム・コンウェイ

看護婦の主人公は農園主の生きる屍(ゾンビ)である妻を看病する。そしてブードゥ教が絡み…。

おどろおどろしいゾンビではなく、ブードゥ教によって生まれたゾンビです。
タイトルにビックリマーク(!)が付いてたから、楽しみにしてた私なんですけど(笑)

もとネタが「ジェーン・エア」。えーー!うっそ!
   


 ワン・ナイト・スタンド 


   
One Night Stand ('97) アメリカ
監督・脚本・音楽:マイク・フィッギス 
出演:ウェズリー・スナイプス、ナスターシャ・キンスキー、カイル・マクラクラン、ロバート・ダウニー・Jr.

妻子ある主人公が出張先で知り合った美女と一夜を過ごしてしまう。そして二人は運命的に出会う。
死を目の前にしたエイズ患者である友人を通して二人は…。

スナイプスとキンスキーは何度も偶然に出会ってしまう。ちょっとした興味がいつのまにか愛しく感じてしまうそういった行程は好き。
でも死をフィルターに二人を映し出すということが、かなり曖昧。
シビアな題材だけど、「これはファンタジーです」、そう割り切ればいいんでしょうか(不満)。

それにしてもダウニー・Jrは相変わらず演技うまいです、今回はちょっとジャン・クロード・バンダム入っているけどさ。どうも黒のノースリーブシャツはバンダムを彷彿してしまう私。
私生活ではお騒がせ男ですが、役者としては好きなのであります。