アッ殺(アッサム大量殺戮の略)―――――めそ様


 てこてこてこてこ…。
 体長5pの緑色のモノが床の上を歩いていた。
 いや、歩いていると言うか…これは走っているのだろうか。
 あまりにも小さいので、よく分からない。

「京、それを捕まえろ」
 庵が包丁片手にキッチンから出てきた。
「ん」

 捕まえて渡してやると庵は満足そうに頷き、またキッチンに消えた。
 しばらくして聞こえてきた包丁がまな板を叩く音。
 とととととととと、と小刻みに叩くその音で、庵があの生物を千切りにしているのが分かる。

 その音に混じって聞こえる庵の笑い声。
 くくくくく、と陰惨な笑みを洩らしながら生き物が悶え死ぬのを、楽しそうに見ている。

 てこてこてこてこ…。
 また、プランターから一匹逃げ出した。
 京はそれを捕まえて、おもむろに炎を出す。
 紅蓮の炎が生物を焼く、香ばしい香りがする。

 程よく焼けたそれを、ひょいと口に入れ噛み砕いた。
「美味い」
 初めはひいた京だったが、今ではその美味しさからか、全然平気になっていた。

「泣け、叫べ、そして死ねぇぇぇぇぇ!!」
 生物を凄い勢いでみじん切りにしていく庵。
 それを眺めながら京は、今度自分もしてみようかなー、などと考えていた。



 人間とは、斯くも残忍な生き物である。

END

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<めそさんのコメント>

 残忍っていうかさぁぁぁぁ!!
 この二人、めちゃめちゃコワっ!!
 タイトルもどうかと思う。
 アッサムごめんよー。
 京+庵×アッサムでした…。
 しかし、二人が壊れていく…。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

しらす:怖すぎます…。思わず青ざめてしまいました…。
それほどおいしいと言うことにしておきます!!
この夏、一番の恐怖を貴方へ!←キャッチフレーズ

あんまり痛くしないでね?